※訪問は2026年7月14日
ここは鮫より八戸寄り

種差海岸駅を発って陸奥湊駅で下車。ここは鮫駅より八戸駅寄りにある。つまり本数の多い(1時間に1本程度)場所に入っており、何かトラブルに見舞われても何とかなる。付近のバスもそれなりにあって、本八戸駅付近の八戸中心部まで行けば、八戸駅まではバスが頻発している。八戸中心部と八戸駅を結ぶバスはJRよりも圧倒的に本数が多く、1時間に4本という頻度で運行されているはず。ただバスだと別料金になってしまうので、あくまでも非常用の場合である
駅名は文字通り
陸奥湊駅は1926年(大正15)の開業。前記事の種差海岸駅を紹介した際、1924年に種市までが開業し、その際に設置されたと記したが、陸奥湊駅は後から設置された駅だ。開業年の12月に年号が昭和に変わるので、大正ギリギリに設置されたことになる。100歳を迎えた駅ということになる
駅名はまさに文字通り
地図を拡大していただけると分かるが、歩いてすぐの所が八戸港である。駅と港の間には大きな街が形成され、踏め区からの港町であることが分かる
かつては貨物列車でもにぎわう

改札付近にガラス張りの待合室を持つ橋上駅舎は近代的なもの

ただし無人駅。窓口の跡だけが残る。少し前まではみどりの窓口も備えた有人駅だった。5年前に無人化されている

島式ホームのさらに隣には側線が残る。港町でもあるが、セメント工場への専用線があり、貨物取り扱いの駅でもあった。国鉄末期に廃止されている

駅舎は真新しさを感じるもの。2016年にリニューアルされたばかり。当時JRグループでは「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」を行っていて、その際に様変わりした。ただわずかその5年後に無人化されるとは、時の流れは早い
出会った石像
駅を降りたところで出会ったのが

「イサバのカッチャ」???
何のことかさっぱり分からない。基本的に事前調べをせず(時刻表は調べる)駅で降りるのが私の駅訪問のやり方だが、これは一体何なのだろう
慌ててスマホで検索すると、もともとは「五十集」(いさば)と書いて魚を取り扱う人のことを指したそうだが、今は朝市で働くご婦人たちのことを指す言葉になったらしい。「カッチャ」とは方言で「お母さん」。つまり背後に見える朝市で元気に働くお母さんのこと
私以外の人も撮影していたので撮影スポットなのだろう
ただ、いろいろ残念なことに駅を降りたところにある朝市には行けずじまい

こちらは駅前の周辺案内図で、当駅付近には駅前と港に2つの朝市があり、港の朝市は日曜のみだが、駅前の朝市は日曜日をのぞく毎日開催されている。八戸の台所と呼ばれるゆえんである
しかし、この日の私はもともとが岩手県との県境にある目時駅を訪問するのが第1のミッションで、当初八戸線は予定に入ったいなかった。そんな流れもあり、ホテルでモリモリと朝食を食べ、さらに八戸駅で乗り換え時間があったため、カフェでさらにモーニングまで食べてしまった。つまりはお腹いっぱいだったのだ。そもそも時間はすでにお昼前で、朝というより深夜の3時に営業を開始している朝市の時間は終わろうとしている

こちらは八戸線仕様の駅名標
朝市では市場で魚介類を買い、ご飯とみそ汁だけを買って食べる「勝手定食」が名物だという。実に食欲をそそる話である。駅について調べないのだから、朝市も勝手定食も知るよしがない。列車は1時間に1本あるのだから、食べる余裕はいくらでもあった
下調べをせずにフラリ降り立つ旅の良さは十分に感じているが、遠路はるばる行くのだから、その土地でしか食べられないものについては、事前に優先的に調べておいても良いのではないか、とこの時ばかりは、痛切に感じた
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