ゆいレール

天候に左右された2023年を振り返る(前編)

2023年も間もなく終わり。今年はというと、行く先々で気候に左右された年でした。そこでこの1年を簡単に振り返ってみたいと思います

廃駅訪問から1年がスタート

年明けは廃駅の参宮線「池の浦シーサイド駅」訪問からスタート。

バスでも近鉄、JRでも比較的訪問が容易な廃駅。夏に行ってみたい廃駅です

翌日は青春18きっぷの残り1回の権利を使用して紀勢本線から関西本線、草津線、東海道本線で帰ってすたのですが、たまたま居合わせた電車の写真が今にして思うと貴重なものになりました

念願叶う

2月は「西日本グリーンきっぷ」で念願のやくもパノラマカーのかぶりつきシートに着席。長年の夢がかなって満足でしたが、新神戸~岡山~米子~倉吉~京都~金沢~上越妙高とたどった旅で糸魚川や富山よりも鳥取県が最も寒かったです

映画を見てから約40年

3月はJALのタイムセールとJR東日本の鉄道開業150周年ファイナルパスを使用して東北へ。昨秋にもお世話になりましたが、この発売がないと新幹線全駅訪問は下手すると未達成で終わっていた可能性が高い。仙台まで空路で、それほど寒くはなかったのですが岩手県に入った途端にものすごい寒さでした

おかげで川部駅の旧駅舎にもギリギリ間に合い、カウントダウンに入った川部駅のみどりの窓口で青春18きっぷを買うことができました

その足で映画「砂の器」を見てから約40年。こちらも念願かなって羽後亀田駅に行くことができました。亀田の街は駅からかなり離れていて、駅がこんなに寂しいところにあるとは知らなかった。秋田県内の羽越本線の駅で古い駅舎が残るのはここだけ。映画やドラマの功績が大きいと思いますが、窓口もなくなり、ホームも旅客用は単式となりました。今後が心配です

この月は突如、地元の和田岬線に同業者が全国から押しかける事態がありました

またとにかく歩いた名松線全駅訪問もこの月。まだ動植物が本格稼働していない季節でしたが、家城以遠の山中では、ゴソゴソという物音がしたかと思うとシカやイノシシに出会い、伊勢竹原では駅前にやってきたサルともバッタリ。新緑の季節を過ぎると夜に歩くのは絶対やめようと思いましたね

昭和以来の訪問

4月は青春18きっぷの残りで山陽本線沿線をウロウロ

結果的に18きっぷを使用して笠岡ラーメンを食べに行くという旅となりましたが、めちゃ美味かったです

そして、こちらもタイムセールを利用して最後に訪れたのが昭和だったという沖縄へ。37年ぶりの訪問では、ゆいレールの全駅訪問を行いました

意地で「最南端」へと向かった

5月は私にとっては全国で2県あった「最後に訪れたのが昭和」の残る1県である大分へ。大分県については最後が昭和というより幼少期で旅客用として普通にSLが走っていたころだったので、記憶もあいまい

日豊本線をジワジワ南下した後、延岡に宿泊して宗太郎へ

そり後は今も残る美々津駅近くの鉄道総合技術研究所だけを見に行くつもりでしたが車窓を眺めているうちに、どうしても実験線の「最南端」を間近で見たくなり、急きょ予定を変更して翌日

現場へと向かいました

別府からは八幡浜までフェリーで。八幡浜には10回以上行ったことがありますが、四国~九州の船に乗るのは初めてだったのでうれしかったです。また大分県では土地勘もなくキョロキョロしっ放しだったのに四国に上陸すると、急に勝手知ったるなんとやらになってしまう自分の感覚がおもしろかった

この月はJALのタイムセールに追われるまま活動も活発で月末には北海道へ。留萌本線の残る区間の全駅訪問を行い

廃線間近となった根室本線の各駅訪問をしようとしたところ、金山駅から乗車しようとした占冠村営バスの時刻表が外れているという事態に大いに焦りました

小幌駅訪問の後は洞爺湖温泉の「湖の膳舎なかむら」へ。10年前、東京で勤務していた時に行きつけとしていたお店が当地へと引っ越し。当時はマンションの玄関から徒歩10秒で行けたお店が1500キロも離れてしまったわけですが、再会を果たせました。料理も変わらず美味しかったです

長崎新幹線に初乗車

6月は会津若松からレンタカーで旧熱塩駅を訪問した後、喜多方ラーメンを食べ

只見線に乗車

月末には7月へとまたがる九州への旅へと出発して九州新幹線の長崎ルートに初乗車

雨の前線を避けるように移動した旅となり、豊肥本線は運休となるギリギリのタイミングで大分県に到達

5月に続いて佐伯へと向かい、佐伯~宗太郎の「名前シリーズ」の各駅訪問。列車本数が極めて少ない上、途中の移動では

冠水で道路がさえぎられるというアクシデントもあって、全駅の乗車または下車はかなわなかったものの

2日かけて「上岡」「直見」「直川」「重岡」の4駅を訪問(つながる4駅を1日で回れなかった)。現地で月替わりを迎えました

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ゆいレールに初乗車~終着は「てだこ浦西」

てだこ浦西駅のホーム

※実際の道程とは異なります

石嶺からは新駅

2003年に那覇空港~首里が開業したゆいレール

2019年に首里以遠の4駅4・1キロが延伸開業しました。最初の駅が石嶺です

那覇空港からずっと那覇市内の駅ですが、ここ石嶺が最東端となります

石嶺の駅舎です

最初の開業から16年もの歳月を経たのはモノレール設置にあたっては並行する道路も拡幅の必要があったことと、開業区間の黒字見込みが必要とされたからです

浦添市に入る

経塚(きょうづか)からは浦添市に入ります

こちらは駅名標。新区間に入ると住宅街の色合いが強くなってきます

周辺道路も切り通しとなっています

そして浦添前田。浦添市役所や浦添城跡への最寄りとなります

発車案内の下には接近標がありますが「前駅」はあっても「前々駅」がありません。お隣が終点のてだこ浦西なので「前々駅」がないわけですが、終着駅間近を感じさせます

1000台の駐車場

そして終点のてだこ浦西へと向かいますが、その手前にゆいレール唯一のトンネルがあります。分かっていたので写真も動画も態勢を整えていたのですが、私に技術がなく反射して自分ばかりが写ってしまったので(泣)使い物になりませんでした。急にフッと暗くなるので、ぜひ体感してください

終着駅に到着です。「てぃーだ」は沖縄の方言で「太陽」のこと。「てだこ」は「太陽の子」の意味です

先頭の車止め部分。これを見るために、どんな路線でも終着駅まで行きたくなりますね

ゆいレールでは唯一、改札が地上にあります

てだこ浦西は各地に向かうバス路線のターミナルとして整備中。そして最も大きな特徴はパーク&ライドの拠点となっていること。約1000台分の駐車場が整備されています

構造は1面2線で昼間は2番線のみを使用しています。1番線の発車が23時となっています。駅訪問は時計で分かる通り14時45分。もちろん停車中の列車に乗るわけですが、8時間も先の案内が早々に表示されているパターンは、なかなかレアです

ゆいレールの各駅について駆け足で紹介してきました。初乗車でしたので、何かとつたない部分や伝えきれないことが多く申し訳ありません。車社会の沖縄は渋滞も激しく、那覇市内ではバスがなかなか定時運行できないことが問題になっていましたが、ゆいレールの登場で市内アクセスは大きく改善されました。また観光客にとってバス、特に路線バスというのは、なかなか難敵で駅に着いたのはいいけど、一体どの乗り場から、どこ行きのバスに乗ればいいのか分からないという経験を誰しもがしたことがあるはず。それはバスの行き先表示が終点になっているためで、地元の住民でさえもなじみのない場所は「どこ?」となってしまうことも多い。その点、路面電車やモノレールなどの都市交通は分かりやすいですね

開業時は「車社会でモノレールに乗る人なんているのか?」という不安の声も多く出たそうですが、コロナ禍は残念だったものの、その前には黒字を達成しています

今回唯一の心残りは

こちらの京急ラッピング。最初に首里に向かった際に気付いたもので、慌てて写真を撮りながら「今度会ったらしっかり撮ろう」と思ったのですが、巡り合わせが悪かったのか、二度目の出会いはありませんでした。次回はしっかり「確保」したいと思います

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ゆいレールに初乗車~絶景の駅

儀保駅ホームからは絶景

もうひとつの最寄り駅

首里城ではいくつかの門に案内の方がいらっしゃいます。散策を終えて首里の駅に戻るのですが、念のため、他に駅はないのか尋ねてみると「儀保駅も行けますよ」との返答。「とにかく真っ直ぐ行ってください。そうするとレールに出てすぐ分かりますから。時間的にはそうですね。儀保の方がほんの少し近い」とのこと

元から儀保には行くつもり(というか全駅訪問が前提です)だったので、喜んで参ります。それにしても首里より近いのに、なぜ公的に案内が行われていないのかは歩いているうちに分かりました

本当に真っ直ぐです。住宅街の間の路地のような所を歩いていきます

そして到着

おっしゃる通り、私が尋ねた場所からは儀保の方が近い。ただ写真の通り普通の住宅街の間を歩く必要があるので駅から首里城へ行くとなると首里からの方が分かりやすい。今は携帯のアプリもあるので行けるでしょうが、そうでないと困難かもしれません。そして結構な坂。首里城→儀保はずっと下りなので楽でしたが、逆となるとかなりしんどいかもしれません

ゆいレール公認?の絶景

その儀保駅ですがホームには、このような案内があります

すべての駅をくまなく見たわけではないので断言はできませんが、ホームでこのような案内があるのは儀保だけでした

訪問日がくもりだったのが惜しまれるのですが、ホームから那覇の街と海までが一望できます

なぜこのような眺望が見られるかというと、古島駅あたりから急勾配となるゆいレールの、その途中にあってレールの向きが海に向かう角度になっているから。ちなみにここ儀保から首里の間は60パーミルというゆいレール最大の勾配となります

那覇空港側からの電車がやって来ました。軌道の向こうはうまい具合にさえぎる山や建物もなく、きれいに海までが一望できます。もちろん再建工事中の首里城も見られます

こちらは那覇空港方面に去っていく電車。本当に雲がうらめしい。晴天だと地平線の向こうに電車が進んでいく姿を見られるはずですが

首里城観光のついででなくとも、ぜひ訪問してほしい駅です。できれば晴れた日に。そして首里城に行く場合は儀保駅→首里城ではなく、首里城→儀保駅と歩くことをお忘れなく

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ゆいレールに初乗車~首里城公園へ

首里城の久慶門

かつての終着駅

古島駅から市民病院前駅への行程については先に触れているので先に進みます

この時の道程上、儀保駅については後述します。実際の私の行動はというと沖縄到着の初日だった24日は北谷に宿泊。翌25日はバスで旭橋に向かい、フリー乗車券を購入。ホテル最寄りの美栄橋駅に向かってホテルで荷物を預け(まだチェックイン可能な時間ではなかった)、再び美栄橋駅に戻ってから真っ直ぐ首里に向かいました。早い話、最初に目的を持って行ったのが首里でした

首里駅は2003年のゆいレール開業から、てだこ浦西駅までが延伸開業した2019年までの16年間、終着駅でした

こちらは駅舎です

首里城へ

なぜ真っ先に首里に行ったかというと明白すぎますね

改札を出ると案内図とは別に大きく目立つように首里城公園への道案内があります。徒歩15分に加え、城といえば坂道を登るのに決まっているので元気なうちに真っ先に訪れたわけです

ということで今回、ここから先は鉄分は全くありません

入口に到着。もちろん初訪問

城壁に沿って歩きます。高台になるので、かなり離れているはずの海が一望できる。もう少しスッキリ晴れ渡っていたら、絶景だっただろう、なんて思いながら歩いていくと

このような注意書きを見てハッとなる

守礼門をくぐる

守礼門をくぐります。ちょうど団体さんが来ていて、皆さんも経験があるでしょうが横にいると詳細な解説を「無料で」聞くことができる(笑)

団体さんとは、ここでお別れ。中に入り

階段を登る。首里駅の改札からここまで20分ほど。この日の那覇市は気温26度。もう蒸し暑かった

駅からだとふもとの入口までは10分もかかりませんが、そこからは歩き方次第。景色を眺めながらのんびり歩くと20分はかかります

再建工事を見る

入場券を購入。フリー乗車券の項で説明しましたが、フリー乗車券を持っていると80円割引なのですが、その張り紙に気付いたのは購入してから。もっとも80円ぐらいは義援金と思えば、なんてことはない

首里城は2019年の火災を受け現在、再建工事中です

こうして見ていると、やはり悲しい気持ちになります。正殿の完成は2026年の予定です

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ゆいレールに初乗車~ひらがな駅の歴史

※実際の道程とは異なります

歩いた方が近い?

「安里(あさと)」駅に到着しました。こちらは牧志駅からレールで600メートルしかなく、極めて近いのですが実はもっと近い

駅の周辺案内で分かるように道路に沿った構造上、レールが大きく弧を描くようになっています

この周辺図は南北が逆になっているのでGoogleマップだと以下のようになりますが、注目は所要時間で

徒歩6分。昼間は10分に1本の運行なので場合によっては歩いた方が圧倒的に早い位置関係にあります

沖縄伝統の壺屋焼の「壺屋やむちん通り」の最寄り。また駅を降りるとすぐ栄町市場があり、飲食店も並んでいます

訪問時は、始めるにはちょっと早い時間でした

新都心として再開発

次いでゆいレールでは、唯一のすべてひらがなの駅、「おもろまち」に到着です

関西人の私は駅名を聞いて「おもろい(おもしろい)街なんかなぁ」と勝手に連想してしまうのですが、意味合いも歴史も全く異なる。「おもろ」とは沖縄の古い民謡で「思い」という意味

一帯は沖縄戦の激戦地で戦後、元の住民の帰還が一度認められた後に、数年が経ってから米国による強制接収で米軍の住宅地となった場所。沖縄返還後、土地の一部が少しずつ返還され、すべての返還が終了したのは1987年。再開発が開始されたのは平成になってからでした

「おもろまち」は公募によって名付けられました

現在は日本国内でも購入できる巨大免税店などが入居する新都心となり、ペデストリアンデッキで結ばれているほか、バス交通の拠点ともなっています

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ゆいレールに初乗車~旧那覇駅から市内中心部へ

牧志駅を出るとすぐ国際通り

※実際の道程とは異なります

かつての那覇駅所在地

旭橋に到着しました

ゆいレールは2面構造と島式構造の2パターンがあり、当駅は2面構造

那覇市内線を含め、沖縄各地へと向かうバスが発着する那覇の交通の中心地となる那覇バスターミナルの最寄り。バスとの乗り換えで多くの人が利用します

那覇バスターミナルのある場所は、かつての沖縄県営鉄道の那覇駅でした。沖縄戦で破壊されたため、駅の遺構はほぼ何も残っていなかったのですが、8年前に再開発のため一度閉鎖して工事を行った際に転車台の一部が発見されたそうです

ゆいレールができるまで、沖縄の鉄道は約60年の空白となります

国際通りの端と端を結ぶ

続く県庁前から那覇市の中枢部に入ります

駅名をローマ字表記にする際、県庁や市役所のような公的施設も都庁前(tochomae)のように、そのまま日本語表記にすることが多いのですが、当駅は英語表記となっています

ビルの間をぬうように、すっかり都市モノレールの表情。そして、こちらは最大の繁華街である国際通りの端の部分となります

国際通りは当駅と牧志駅で、それぞれ接続していてモノレールは久茂知川に沿って迂回するように走ります

那覇港の最寄り

続いて美栄橋に到着。こちらからは国際通りまで徒歩10分ほどの沖映通りの入口付近にあたり、沖縄本島周辺の離島への航路が出ている那覇港「とまりん」の最寄りにもなっています

こちらは駅名標

ホームは1面2線です

そして牧志駅へ到着

車内のアナウンスでも国際通りへの案内が行われます

多くの人でにぎわっていました

ソーキそばをいただきました

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ゆいレールに初乗車~最南端と最西端

那覇空港駅の駅名標

※実際の道程とは異なります

到着すると最西端

沖縄へ向かう、ほとんどの方が利用する玄関口の那覇空港

迷いなくモノレールの那覇空港駅に向かうことができます。ただ那覇空港の到着ロビーは1階で駅は2階にあるためカート利用が可能

改札には京成スカイライナーの割引チケット発行機もあります

先の車止め部分。さすがに延伸はありません

延伸がないのは地図でお分かりだと思います

改札手前にあるのが「日本最西端の駅」の記念碑。こちらでもSuica利用可のアピールに余念がないようです

モニュメントは飛行機の翼をイメージしたもので中央にはめ込まれているのは、ひとつはゆいレールの車体でもうひとつは大根。かつて空港付近は島野菜である「鏡水大根(かがんでーくに)」の産地であったことに基づくものだそうです。那覇空港の所在地は「那覇市字鏡水」

わずか1駅で最南端へ

那覇空港駅を出ると、わずか3分、たったの1区間で今度は最南端の駅である赤嶺に到着します

ゆいレールそのものは空港から北東へと向かうのですが、軌道は一度南側に向かうので、こちらが最南端となります

こちらが駅舎。周辺にはマンションが立ち並んでいます

コンコースには最南端駅にやってきたことを証明してもらえる顔はめパネルが設置されています

最南端駅を示す記念碑は屋外に

2003年のゆいレール開業翌年に設置されました。まだ20年経過していませんが、雨や台風の多い沖縄だけに、かなり頑張っています

駅南側のロータリーにあります。駅を降りると両方ロータリーがあって、駅からは眺めると、どちらに降りようか、意外と分かりにくいかもしれません。駅員さんに場所を訪ねたほどです

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ゆいレールに初乗車~急勾配とカーブがみどころ

ゆいレールの運転席

運行は10分に1本

現在のゆいレールは昼間の運行は10分間隔。コロナ禍前は8分に1本でしたが現状は10分間隔。朝のラッシュ時は5分前後、夕方のラッシュ時は7分の間隔で頻度が上がります。1本逃すと困るというレベルではありません。沖縄も車社会で計画時は電車なんかに乗ってくれるのかな、という不安の声も大きかったようですが、那覇中心部の渋滞に悩んでいた人や、遅延の目立つバスにイライラしていた観光客にとってモノレールの登場は大きかったようです

2両編成のため、那覇空港から市内中心部の間は、昼間もかなり混雑します。ホームは3両分を確保しているため、数年以内には3両編成になるそうです。運転はワンマンで各駅には基本的に駅員さんがいます

と、ここまでは一般的なモノレールとほとんど同じですが、車窓が大きく異なります

カーブが多い理由は

モノレールを設置するのにあたっての最大の問題点は用地の確保でした。街もすでにできているので今から鉄道用に用地を、となると街から離れたところばかりを通さなければなくなり、それでは都市モノレールとしての意味がない

そこで既存の道路に沿って建設したところ、カーブだらけの構造になりました。もっとも幹線道路沿いなので那覇市内の中心部を網羅できるようになったわけです

そして道路に沿って建設したために発生したのが「坂」です

特等席からの眺めは最高

那覇の中心部を抜けて乗客もかなり落ち着いてきた古島駅

ここからが見どころの一つとなります

お隣の市立病院前駅へと向かう際、直角になろうかという大きなカーブを描いているのが分かります

それを楽しめるのがこちらの特等席

ロングシートのゆいレールですが、運転席の真後ろのみ、このように「パノラマシート」となっています。この席が大人気で乗っていると、空いた瞬間にまたたく間に埋まってしまう。空きに気づき後方車両から、素早くやって来る人も

最初は「子供がいるわけでもないのに、みっともないなぁ」などと思っていたのですが、古島駅の手前あたりで車内がガランとなったタイミングで空いたので座ってみました

動画だとこんな感じです(音声注意)

すると、これがメチャおもしろい。人気の理由がよく分かりました

道路に沿って建設したため、坂も同時に発生することになりました。ゆいレール全線は17キロしかないのに高低差は120メートルもあります

映像の勾配は50パーミル(‰)越え。50‰となると一般の鉄道では、車輪の空転が怖くて、なかなか普通には上り下りできないレベルで、かなりの減速を必要としますが、ゴムタイヤのモノレールは摩擦にもしっかり耐え、やすやすと登っていきます

この区間より少し先の儀保~首里では最高の60‰に達します

うまい具合に特等席が空いたら、ぜひ急カーブと急勾配を体感してほしいところです

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ゆいレールに初乗車~基礎知識ときっぷ

ゆいレールの車両

空港から那覇市内に向かう必需アクセス

GWの直前、沖縄に行ってきました。私にとって沖縄は37年ぶり。つまり最後に訪れたのが「昭和」だったわけで、初めて訪れたに等しい。で、そこで行ったのが「ゆいレールの全駅訪問」(笑)

沖縄に行ってまで鉄オタ活動かと思われるかもしれませんが、初乗車ゆえに感じたことをつづっていきたいと思います

まずゆいレールとは何か?ですが、正式名称は「沖縄都市モノレール」

那覇市の「那覇空港駅」から市内中心部を抜け、浦添市の「てだこ浦西駅」までの17キロを37分で結ぶモノレールです。駅数は19。開業は2003年8月で「首里駅」からてだこ浦西の4・1キロが2019年4月に延伸開業しました。言うまでもなく、日本で最も南そして西を走る鉄道路線

地図を見て分かる通り、モノレールの特性を生かした急カーブが特徴。そのおかげで那覇市内の主な場所を網羅しています

そしてもうひとつの特徴は急勾配。こちらは前面展望を楽しめます

沖縄を訪れるほとんどの方は飛行機利用でしょうから、那覇市内に向かう際は、かなりの確率でお世話になると思います

紙のきっぷもIC乗車

入退場はすべて自動改札。そして私も最初、一瞬戸惑ったのですが

自動改札には紙のきっぷを投入する場所がありません。長年IC乗車ときっぷによる乗車ばかりに慣らされていて「えっ?」と思いますが、紙のきっぷもICタッチによる入退場です

便利なフリーきっぷは時間制ただし暑さには注意

私が利用したのはフリー乗車券。通年販売しています

私の旅程は初日に北谷まで行き、バスで那覇市内まで戻ってきたため、購入はバスターミナルとつながっている「旭橋駅」での発券となりましたが、もちろん、どの駅の券売機でも当日その場で購入できます

1日乗車券は800円、2日乗車券は1400円。私のような全駅訪問してやろうという特殊な人間にとっては、もちろん必須アイテム(ありがとうございます)ですが、那覇空港から那覇市内の主要駅までの運賃が270~300円、最低運賃が230円ですので滞在ホテルへのチェックインや荷物を預けてから市内に繰り出したり、首里城観光を行ったりすると、すぐ元が取れてしまいます

最も有名な繁華街である国際通りの端から端には県庁前駅と牧志駅があり、その中間には那覇港に近い「美栄橋駅」もあります。私のホテルは美栄橋の近くでしたから、駅訪問以外でも食事に行く際など、栄町市場の最寄りである「安里駅」も含め何度も利用しました

フリー乗車券のポイントは「時間制」だということ。こういうきっぷは日で区切るものが多いのですが、名古屋市と同じく時間制。つまり1日乗車券だと購入から24時間利用できるということ

私の例だと4月25日の12時27分に購入したので27日の12時27分まで利用できました。全くの偶然でしたが私は27日正午発の飛行機に乗ることになっていたので、最後に那覇空港に向かう際まで、ちょうど利用でき、事実上3日間利用できることになりました

ただ、こういう磁気ICというのは乱暴な使い方をすると磁気が弱っていきます。私は他路線で何度か失敗しているのですが、夏場に胸ポケットやお尻のポケットに突っ込んでいると汗を吸ったりして反応が悪くなっていきます。これからの沖縄はもちろん暑いので、その点には留意ください

施設への割引と他のIC乗車

多くの駅で、このような告知がありました。3年前からSuicaが利用できるようになり、Suicaと連携するIC乗車券も利用できます。JR各社のIC乗車券のほかPASMO、manaca、PiTaPa、はやかけんの利用が可能

主要駅にはチャージ機もあります

首里城公園などフリー乗車券の提示によって割引が適用される施設もあります

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