七戸十和田駅の駅名標

2023年3月3日6時

せんべい汁に感動

朝6時すぎの盛岡駅。出発まで少しあるのですがコンビニで買っておきたいものがあり、ホテルの外へ。まだ人の姿は少ないのですが、今日も冷え込みそうな予感

早くから動いてもいいのですが、時刻表的に必ず行き詰まることになるため、今日はゆっくりめのスタートでホテルで朝食を摂ったら、せんべい汁がありました。青森県八戸市の郷土料理として有名すぎますが、食べたのは初めて。「これは体中が暖まるなぁ」と感激して出発です

本州の新幹線駅全駅訪問

7時59分発のはやぶさに乗車します。目指すは七戸十和田。これで本州の新幹線駅は全駅乗下車完了となります。新幹線の全駅訪問は時刻表的な難易度はそれほど高くありませんが、金銭的な難易度がかなり高い。そもそも自宅から東北まで行くのが大変です。今回の「東日本パス」が2度にわたってリリースされなければ達成はかなり遅れたと思います。その意味ではJR東日本さんに感謝です

ちなみにこの列車は盛岡で10分も停車します。引き続き乗車する人もホームに出る余裕はありますが、以前記したように秋田新幹線との切り離し作業を見学するのは厳禁です

盛岡から50分でいよいよ七戸十和田に到着しました。簡単に50分と言いますが、130キロも離れている。当駅まで各駅停車の便ながら、新幹線のパワーとスピードを実感するのはこんな時

この日は臨時のはやぶさが運行される日で発車案内で分かるように15分後にも新青森方面への列車がやってきます。臨時ですが東京を6時に出る始発に充当します。私が乗車したのは仙台始発。この運転間隔に私の旅程は楽になったわけですが、仙台始発で乗客そのものが少なく、七戸十和田で降りたのは私を含め驚きの3人(15分後の列車は多くの人が下車しました)。おかげで他の方が写るのを気にすることなく、写真撮影ができました

日本で唯一の自治体だった

1982年に盛岡まで開業した東北新幹線は20年の歳月をかけて2002年に八戸まで延伸開業。その間には上野~東京の延伸もありました。盛岡~八戸は100キロに満たない区間なのですが、20年もかかったのは盛岡以北は整備新幹線で当初は一部区間にミニ新幹線方式の導入が計画されるなど、財政面や工事面でクリアすることが多かったからです

そしてさらに8年後の2010年12月に新青森が開通。700キロ以上に及ぶ東北新幹線の全線が開通しました。全通時に開業したのが七戸十和田です

昼間の停車は2時間に1本。それでもコロナ前までは1日に1000人以上の利用がありました。新幹線単独駅ならではです。所在地は七戸町で知名度の高い十和田湖の名前を入れました

現在、七戸町に存在する鉄道駅は当駅のみ。「自治体に存在する鉄道駅が新幹線のみ」という自治体は西九州新幹線の嬉野温泉駅(佐賀県嬉野市)が開業するまで日本で唯一でした

「現在」と記したのは、かつて七戸町には南部縦貫鉄道が走っていたため。当駅のすぐ近くで交差するので接続駅としての機能も期待されていたのですが、先に休止を経て廃線となってしまいました

美しい駅舎

2010年の開業とあって駅舎は凝ったものとなっています。八甲田連峰をモチーフとして内部は吹き抜け構造で美しい。もっともこの時の私は駅前の積雪にこれからの不安を隠せなかったのですが…

こちらも駅前にイオンが開業しています。くりこま高原駅でも見た光景ですが、人と車が集まる場所として今後の流れのひとつになりそうです

顔出しパネルにはクスッときました

構内には手作り感があふれています

そして卒業のシーズンということで、JR東日本の社員の方によるメッセージ。「寂しくなったらご家族、お友達に会いにいつでも故郷に帰ってきてくださいね」の一文にはグッときました

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