3月24日15時20分

高校野球の快進撃で大いに話題

森田駅から再び北上して春江駅で下車

木造駅舎が残ります

改札部分。旧来の改札は使用されていませんが「改札口」の文字がいいですね

丸岡駅のところでも触れましたが、北陸本線の福井県内の駅は1948年の福井地震で甚大な被害を受け、その翌年あたりに改めて竣工したものが多く、こちらも

元々は春江町の中心駅。今は市町村合併で坂井市です

財産票は1949年。地方の駅はまだ木造で建てられていたんだなぁ、と感じます。私は「ザ・国鉄」のコンクリート平面駅舎が好きでこのシリーズでも武生や鯖江で紹介してきましたが、コンクリート駅舎が各地に姿を見せるのには、まだ10年の月日が必要だったようです

春江といえば、私が真っ先に思い浮かべるのは高校野球の春江工業です。いつも高校野球や高校サッカーからの発想で申し訳ないのですが2012年の福井県秋季大会で準優勝。初めて進出した北信越大会では決勝に駒を進め、県大会で惨敗した敦賀気比に雪辱。初優勝を果たすと神宮大会では浦和学院に勝って4強進出して大いに話題を呼びました。「春江ってどこ?」がずいぶんとホットワードになりました

初出場のセンバツ甲子園では惜しくも初戦敗退となりましたが、春江という町の知名度アップには大いに貢献しました

残念ながら当駅が最寄りだった春江工業は、その後の学校統合により名前は消えてしまいましたが、2年生ながら4番を打っていた栗原選手は、ソフトバンクで(今年は開幕直後に不運なけががありましたが)活躍中です

では、その春江駅はどこ?という話ですが

空港アクセス駅だった

地図をご覧になれば、お分かりのように福井空港の最寄り駅なんです。約2キロ。車なら数分で着いてしまいます

ただ空港のアクセス駅としては静かな駅前。なぜかというと、もう40年以上、定期旅客便が就航していないから。高度経済成長期に開港しましたが、滑走路が小さくジェット便が飛べずに客足が減少。定期便がなくなった後も何度か空港拡張の動きはありましたが、駅も国道も近いという便利な場所にあるのがかえってよくなく、騒音などの反対の声が強く実現には至りませんでした。今も空港はありますがドクターヘリや自家用プロペラ機が主流となっています

空港の所在地はもちろん春江町。「もしも」があれば、町の歴史も含め、ずいぶんと違う光景になっていたかもしれません

島式ホーム1面2線

玄関の文字が格好いい

ちょっと古い駅では定番の温度計も駅舎内には残っています

ちょっとレトロな雰囲気ですが福井から、たった2駅ということで新しい住宅もでき、通勤や通学で利用者は多い

それでも

こちらは昨年で終わっていました。「現役」を見ることができず、ちょっと残念でした

今日最後の駅へと向かいます

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