高水駅の駅名標

2022年12月28日8時40分

かつての終着駅

高水に到着しました。岩徳線は岩国側、徳山側から工事が進められ徳山側からは1934年3月に当駅まで到達。同年12月に全通するまでの間、終着駅となっていました。2003年まで存在した熊毛町の中心駅で、岩徳線単独(錦川清流線も含める)の13駅中6駅しかない駅舎があります

跨線橋から眺めると、かつては2面3線の大きな駅だったことが分かります

駅にはタクシーがいます。というか駅前にタクシーの営業所がある。私の訪問時間がたまたまだったのかもしれませんが、タクシーを見たのはこちらと周防高森、玖珂そして西岩国のみ

瀬戸内海沿いを走る山陽本線は高水の南側では山中を走っていて、最も北側となるあたりに高水は近い。島田駅には車で10分程度。1台にかかった声が聞こえたので分かりましたが、島田駅への迎えが出ていました。その時に地図を眺め、近いことが分かりました

駅舎は開業時からのもの。老朽化が進んでいることは否めませんが「高」「水」「駅」と、それぞれが立体化している駅名板は、なかなかお目にかかれません

JR移管後まもなく無人化されています。老朽化の進行は駅員さんがいないことも大きいと思いますが、立派な駅舎はあるのにお手洗いは撤去されています。その代わりに周南市が立派なお手洗いを設置してくれています。今回も寒いので何かと近くなるのですが、大河内、勝間そして当駅と周南市設置のお手洗いに大変お世話になりました。駅舎の古いトイレというと事実上、男性しか利用できないものが多いのですが、周南市設置のものはどれも立派なもので感謝の念でいっぱいです。お手洗いがあることで寒い中、駅前の自販機で缶コーヒーも安心して買うことができました

ツルのはく製

駅で目につくのは

ツルのはく製です。ナベヅルの本州唯一の飛来地(越冬地)であるツルの里の最寄り駅となっています(8キロ離れていますが)。各地にいたナベヅルが明治以降、捕獲の対象となり激減する中、熊毛町を経て現在は周南市の旧八代村だけが捕獲禁止として保護してきたそうです

周南市のホームページにはナベヅルの飛来情報が細かく更新されていて、今年は3月20日にすべてのツルが北帰行したとありました

駅前の観光案内のエリアは旧熊毛町のもの。「八代のツル」も記されています

この案内も山口県でよく見かけるもの。9時になって、ようやく日差しらしいものを感じられるようになってきました。全駅訪問も先が見えてきました。一度徳山まで出ることにします

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