※訪問は2026年3月11日(ダイヤは3月14日の変更前のものです)
念願の駅名表示にドキドキ
大隅夏井駅から再び県境を越えて宮崎県へと戻る。その1区間の距離は約5キロ。JRのローカル線の駅としては標準的なものだが、海沿いを走る車窓は素晴らしい
国道とびっちり寄り添って走る。線路は国道を見下ろすような高台にあり、県境とあって民家も少なく自然の姿が映える。ただし写真は撮っていない。文章上は「皆さん、ぜひ実際に乗って楽しんでください」だが、実情は違う。この後のことを何度も反すう&シミュレーションしていたのだ
というのは

ワンマン列車の行先表示についに目指す「福島高松」が現れたからだ(正確には油津から大隅夏井に向かった往路でも見ているはずだが)
県庁所在地の組み合わせ
その界隈(つまりは鉄オタの世界)では、すっかり知名度抜群の駅で訪問のあるなしにかかわらず、駅名は有名なこの駅。「福島」と「高松」という県庁所在地の組み合わせの名前として知られる。鉄道面で見ても福島駅、高松駅ともに重要なターミナル駅だ
そんな豪華な名前を持ちながら実際の駅は…というのが鉄オタ界隈では数え切れないぐらい語られている「オチ」で、私も写真でこれまた数え切れないぐらい見てきたが、実際に訪れるのは今回が初めて。結構ドキドキである。と同時に駅からの「脱出法」がとても重要なのだ。こちらは後ほど出てくると思うが

まずは駅に「上陸」である。到着は朝の7時45分。南国でもあり西国でもある宮崎県の朝はゆっくりだ。ようやくやって来た福島高松。感慨もひとしおである…と言いたかったのだが、ホームを降りた瞬間のにおいが先にやって来る

ホームの向かい、レールを挟んだ向こう側が牛舎となっている。おそらく親子と思われるが、大きなウシと小さなウシが、私のことに気づいてか気づかずか、モーと鳴いて仲良く食事をしている
駅名はごく自然

単式ホームから小さな階段を降りるとかわいい駅舎がある

駅舎にも駅名標が掲げられているが

長い時間が両隣の駅名どころか、当駅の駅名すらも消し去ろうとしている
福島高松駅は日南線の前身である志布志線で、戦後に新たに新設開業した駅である。両隣の大隅夏井と福島今町は、志布志から榎原までが新規開業した1935年(昭和10)に同時開業したが、福島高松駅は1949年(昭和24)に仮乗降場として設置された後、間もなく正式駅となっている
ちょうど同じころに谷之口駅も新規開業しているが
谷之口とは微妙に役割が異なるかもしれない。谷之口は南郷の町の外れで、まさに谷に入っていく手前にあった。それに対して福島高松はれっきとした自治体名であり、字名である
駅前には集落もあり、海水浴場や漁港へも徒歩圏内。しかもすべての施設名は高松。ここは福島町だった。1954年の合併を経て現在は串間市だが、串間市の中核をなすのが福島町で、現在の串間駅も元々は福島仲町という駅名で串間市の成立を経て現駅名となった。つまり「福島○○」駅が3つ続いていたのだ。もちろん当駅がなければ駅間7キロ越えで、ちょっと空きすぎのため新駅をと思考はあったのかもしれないが、場所そのものは福島町の高松に所在するので福島高松。駅名はごく自然なものなのだ
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