※訪問は2025年6月24日
村名がそのまま残る1期生駅

十村駅に到着。ここ数回、戦後生まれの駅ばかり紹介してきたが十村駅は違う。1917年(大正6)に小浜線が開業した時の終着駅として設置された。当時の駅は敦賀を出ると粟野、河原市(現美浜)、美方そして十村の4駅のみ。つまり小浜線の1期生である。敦賀から約30キロ。随分と駅の数が少なく感じるが、SLでの運行を考えるとそのようなものだう。駅間を含めて陸軍の施設があったことで駅設置となった粟野をのぞくと当時の自治体に対応して駅が置かれている
10自治体が集まって誕生
十村とはかつての自治体名。明治の町村制施行の際、10個の村が集まって発足したため十村である。十村という人物がいたわけでも元々の地名でもない。以前記したが、三方駅周辺も同じような事情がある
こちらは8個の村が集まっての八村だった
十村は戦後の1954年(昭和29)に三方町に編入の形で自治体としては消滅し、現在は若狭町。それでも駅名は十村のまま変わらずにいる

島式ホームの1面2線だが、側線が1本残る。かつては貨物利用もあった駅だが、駅舎と逆側にあるこの線路についてはちょっと分からない。留置線のようでもある
そして構内踏切によって駅舎と結ばれている

こうして見ると風格のある木造駅舎となっている
駅舎解体のピンチ

その駅舎は明らかに改修され、きれいにされている

改札の塗装も新しい。わざわざ金庫が改札に置かれているようだが、かつて事務室にあったものか

こちらが駅舎。開業時のものを元に改修が施されたのは2022年と4年前のこと。それより前にJRから地元に駅舎解体の申し入れがあったが、元国鉄職員らの地元有志が駅舎を管理する社団法人を立ち上げ、自治体からの補助金や地元住民からの寄付そしてクラウドファンディングで支援を募り、改修を行った

もちろん無人駅だが、駅舎内は新たにテーブルとイスが置かれた

そしてかつての駅事務室は「ぽっぽ茶屋ほっとむら」に

価格を見ると、かなりの太っ腹料金である。一番下の「休憩 0円」にウケてしまった

訪問時は営業時間は10~17時、水曜定休となっていた。Wi-Fiも備わっていてコンセントも設置されている
だが、そんな十村駅のカフェを私は利用することができなかった。上下線のダイヤの都合で、ゆっくりできる時間がなかったのだ。事前リサーチはほとんどすることなく駅で降りてみることにしている私の予習不足だった。他の駅ではそれなりに時間があったが、ここではなかった。3月と6月の小浜線各駅訪問で一番の後悔は、このカフェでうどんやぜんざいを食べられなかったことだ
また個人の家なので写真掲載は自粛するが、かつて十村の中心部として栄えた駅前は、なかなか古典的なたばこ店があるので、これは見る価値あり
1日の利用者数は104人(2023年度)と決して多くはなく、路線内では下位にあたるが、もし再訪の機会があれば、地元が手作りで守ったこの駅舎でゆっくりくつろぎたいと思っています
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