嬉野温泉駅に到着

※訪問は2023年6月28日

使用きっぷはハロー自由時間

過去に何度か触れているが、新幹線の各駅訪問というのは、なかなか難易度が高い。それは本数によるものではなく金銭的なもの。JR各社は各種フリーきっぷを発売しているが、新幹線も乗り放題というのは常態的には出ない。せいぜい「乗車券のみ有効」である。これだと後戻りしない限り、普通に1駅ずつ進んでいけば良いわけで(駅によっては1時間以上の待機が生じるが)、その1駅ずつ進むのに結構なお金が必要なのが問題となる

今回、私が利用したのは「ハロー!自由時間ネットパス」。60歳以上が条件の「ハロー!自由時間クラブ」に加入すれば買えるチケットで3日間、JR九州が全線乗り放題となる。北部九州版と全九州版があり、後者は1万9600円と3日間使いこなすのは、なかなか困難だが、前者は9800円と安価。北部九州版は熊本~大分の豊肥本線で線引きされている。今回は前者を利用。すでに紹介したが前半は、こちらを利用し、後半は旅名人きっぷ(優等列車に乗れない代わりに九州内の私鉄も乗り放題となる)で

佐伯~宗太郎間の各駅を訪問する計画(この区間は北部九州版の対象外)を立てた

ちなみに指定席も6回まで利用できるが、新幹線の各駅回りはすぐ降りてしまうので、あまり用事はない(笑)。というか北海道フリーパスでもそうだが、ローカル線に傾く行動をとっているので基本的に普段は自由席専門である

西九州新幹線唯一の新幹線単独駅

嬉野温泉駅に到着。下車してまず目につくのは駅名標の注意事項。九州新幹線の各駅では、駅名標の下の部分は広告スペースになっているのだが、ここには注意書きがある。大変納得した。長崎から博多に向かって乗車すると西九州新幹線は武雄温泉駅が終着で在来線に乗り換えなければならないが、その武雄温泉のひとつ手前が当駅。つまり「○○温泉」駅が2つ続くわけで勘違いを防ぐための注意である

実際に間違う人がどのぐらいいるかは分からないが、確かに初めてだと思わず降りてしまうかもしれない

その嬉野温泉駅は西九州新幹線で唯一の新幹線単独駅。名湯として知られる嬉野温泉だが、これまで鉄路はなかった。嬉野市にとっても初めてのJR駅となった。戦前は私鉄が走っていたがすでに廃線。国鉄そしてJRの駅では初

この時の記事でも触れているが、東北新幹線の七戸十和田駅がある青森県七戸町と同じ状況。嬉野市は日本で2つ目となる「新幹線駅があっても他のJR・私鉄の鉄道駅がない」自治体となったが、その分、西九州新幹線による期待度が最も大きい駅となったのではないだろうか

コンコースでは、いろいろな歓迎がある

嬉野市の紹介や

定番の顔パネルも

温泉にはバスまたは徒歩(?)で

嬉野温泉は鉄道がない分、バス路線が充実してきた。温泉の中心部には嬉野バスセンターがあり、博多や長崎など各方面からバスが走っている。温泉に行くにはバスセンターが最寄りだが、嬉野温泉駅は少し離れている

駅から約2キロ。国道34号を真っ直ぐで迷うことなく30分で歩けるが、温泉に行くのに徒歩30分という方は少数だろう。駅からはバスが頻発しているのでおそらく困ることはない

私はといえば、駅前の「観光・交流施設 まるくアイズ」で一休み。地元のお菓子をいただきました

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