8月25日10時40分

静かな駅で降りる

動橋から加賀温泉も越えて4駅上り電車に乗りました。つまり福井方面へ逆戻り。この時間帯になると1時間に1本の運行ですから行ったり来たりしながら駅を回っていきます。ここは再び福井県。今回は芦原温泉~金沢間の全駅訪問

細呂木です。加賀温泉、動橋と比較的、町の中の駅でしたが、このあたりは山中。駅名標に見える牛ノ谷が福井県の最後の駅となりますが、細呂木駅近辺も静かです

地図には関所跡も入れました。こちらについては後述します

鉄道写真の有名地

春に回った福井県内の駅で何度か触れましたが、こちらの駅舎も1948年の福井地震で全壊。再建されています。現在の造りから想像すると、おそらくもっと横に長かったものが縮小されたのでしょう

1面2線のホームからは跨線橋で駅の出口に向かいますが、屋根の感じから駐車場になっているあたりまで駅舎があったのではないでしょうか

跨線橋から見て左がホーム、右が駅舎です

動橋が無人駅になった1970年ごろ、こちらも無人駅になっていて待合室から駅への入口にポツンとICタッチが置かれています

こちらは逆側(ホーム側)からの景色。当駅付近はレールがカーブを描いていて、有名な鉄道撮影地でもあるそうです

本来の細呂木は少し離れている

さて駅名はかつての細呂木村にちなんだものですが、その地名(住居表示)は今も残っています。地図で見るとレジャーで知られる北潟湖あたり。現在、北陸自動車道も国道8号も線路の山側を走っていますが、昔の北国街道は北潟湖のあたりを通っていて、越前と加賀の国境に越前最北の宿として細呂木があり、国境につき関所が設けられていたようです。車で5分ほどですから2~3キロほどでしょうか。旧国鉄の駅と街の中心部が離れているのはよくあることですが、ここでも線路が離れているため駅は、やや街外れに設けられたようです

当駅の設置も古く、動橋と同じ明治30年(1897年)と19世紀です。当時は今よりさらに山深い環境だったはずですが、それでも駅が設けられたのは細呂木という地の重要性からでしょう

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