東滝川駅の駅名標

※訪問は2023年9月3日

滝川駅のお隣

茂尻から滝川方面へ2駅。東滝川で下車。駅名からも想像がつく通り、函館本線との接続駅で特急停車の滝川のお隣の駅

長いホームを持っている。一見、単式ホームで側線が残る形かと思ってしまうが

歩いていくと駅舎を挟んで上り下りホームが配置された千鳥状であることが分かる

東滝川駅は1913年(大正2)の開業。現在は駅の住所も東滝川だが、当時の地名から「幌倉駅」と名付けられた。お隣の赤平市の中心駅である赤平駅と同日開業である。現在の駅舎は戦後間もない1950年に改築されたもの

幌倉の歴史を知った後に少しビビる

駅舎内は幌倉の歴史展示室にもなっている。入植が開始された明治期以来の歴史がイラスト入りで丁寧に描かれている。かなり立派なものだ

これだけの展示物だけで地域の人々が幌倉という地名にいかに愛着を持っているかが分かる

解説によると地域名は付近を流れるポロクラ川にちなんだもので、ポロクラとはアイヌ語で「弓を置く場所」の意味だそう

またかつての駅事務室は子どもの勉強スペースにも使用されているようだ

入口でよく見ると、何やら張り紙がある

1週間ほど前の話のようだが、ちょっとビビった

赤平へ向かうには

私がホームに降り立ったのは8時35分。次の滝川行きは11時2分で、2時間半も空く。次は赤平駅に向かう予定だが、それにしても9時58分。次は赤平に向かうつもりだが、時間が空きすぎるのでバスを頼ることにする

駅前にバスは来ないので徒歩5分ほどの国道38号まで出る必要がある。国道までたどり着いて振り返ると道路の奥の行き止まりが駅という各地で見かける光景。写真で分かるように周辺は住宅街。そして国道にはコンビニがあったので

バスを待つ間、セイコーマートおにぎりで朝食とする

セイコーマートにも駅と同様の張り紙があって、これまたビビる。ただコンビニは日曜朝から人の出入りも多いし、メイン国道は車がビュンビュン通るので、この時間帯は大丈夫だろうとバス停に立つ

廃駅報道

東滝川の停留所でバスを待つ。滝川から根室本線の各駅とその近くを通って芦別駅へと向かう路線バス。1時間に1本程度あって根室本線より、ずっと多い。富良野から根室本線に沿って走り、滝川から高速道路で札幌に向かう「ふらの号」も7往復存在する(乗車区間に制限がある)

と、ここまでなら普通の駅紹介だが、今回東滝川を訪れたのは廃駅報道があったからだ

現時点で東滝川の1日の利用者は1日5人にも満たないという。根室本線の富良野~滝川間は1日9往復の運行がある(上りの早朝1本については芦別始発)が、うち2本の快速については東滝川通過である。理由は旅客の少なさなのは明らか

周辺は比較的大きな住宅街で、メイン国道も走っていればコンビニまである。現地を訪れて分かったのだが、このような環境で駅が廃止されてしまうのか、と、ややショックだった

もっとも私が利用したようにバスは頻発している。ただし路線バスについては鉄道より遅く、料金も高い。対照的に札幌へはバス利用の方が圧倒的に便利である。ふらの号は滝川には行かず、ここ東滝川から高速道路で直接向かう

東滝川駅と滝川駅の間に滝川インターがあるので滝川駅まで行かずに高速道路に入ってしまうからだ。東滝川は鉄道よりバスが充実している地域となっている

草に覆われつつあるホーロー駅名標。当駅の両区間には信号場が存在した。いずれも戦後の石炭全盛期に設置されたもので、エネルギー転換とともに信号場も役割を終えた。新たに信号場が必要なほど多くの列車が行き交っていたこの地域。これほど立派な「展示」がある駅には、ぜひとも残ってほしいものだが…

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