川岸駅

川岸駅、今のうちに

川岸駅の駅舎

2月に中央本線川岸駅の駅舎改築が発表されました

20230208_na01川岸駅-1

完成予想図も描かれていますが、現在よりも簡易なものになることだけは間違いありません

駅が100周年で簡素化というのも、よく分からないのですが、早めに告知してくれるだけありがたいことではあります。5月から工事に入ると記されているので4月中には訪れたいところです

同駅については昨年10月に訪れました

JR東日本の駅でありながら、やって来るのはJR東海の車両ばかり。中央本線の駅でありながら、やって来るのは飯田線の電車ばかりと、駅そのものも、なかなかユニークなのですが、それ以上に長い歴史を持つ駅舎があります

周囲の雰囲気もとてもいい。この時はJR東日本は新幹線も特急も乗り放題というフリーパスを持っていて「18きっぷでも十分じゃないか?」と半ば思いながら、中央本線の旧コースの駅を意地になって回りきったのですが、今となっては良かった、と思っています

岡谷から1駅なので、それほど難易度は高くありません。ぜひ訪問を

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終日の沼にはまる~「みどり湖経由」って何なの?

みどり湖駅の駅名標

2022年10月23日12時30分

思いつきが後々に…

結果から先に言うと

この日は地図に表示された「中央本線の新線と旧線の全駅巡り」をすることになりました。塩尻と岡谷の乗下車は特急停車駅でもあり何の問題もないのですが、想像以上に難易度が高い。結果的に「終日の沼」にはまることになりました

ただ今日中に帰らなければならない、お昼すぎのこの時点でも私はそんなことは考えていなかった。最初の2日間が時刻表とにらめっこしながらだったので、最終日はいつぞやの高山本線のようにケセラセラで行こうと思っていました

そもそもJR東日本の駅なのにJR東海の車両ばかりがやって来る川岸駅に来てかなり満足していました。次は駅から離れるわけですが、岡谷~駒ヶ根間の飯田線は昼間は大体1時間に1本ぐらいで運行されているわけですが、私の訪問時間帯は、岡谷行きが2時間空く。次にやって来る電車は12時34分の辰野方面で辰野で旧線の塩尻行きに連絡するので、こちらの方が早く塩尻に行けます

「とりあえず塩尻に戻るか」てな感じで辰野で乗り換え。旧線の車窓を若干、気にしつつ次の訪問をみどり湖にしました。ああ、このときに旧線の駅でひとつでも降りていれば…それは後で後悔したことなので、その時に触れます

三河安城のように連呼され気になる駅

「みどり湖経由」という言葉をよく耳にします。新線を行きますよ、という意味なんですが、特急に乗ると停まりません。東海道新幹線に乗った際の三河安城のように妙に気になる。では行ってみようとなりました。塩尻到着は13時6分。中央本線上りは13時12分なので、すぐ発車です

1駅なので、たった4分で到着。乗車電車は…

ご覧のように再びJR東海車。飯田線へは岡谷始発以外にも中央本線からの乗り入れがあります。4本が東側から、3本が西側からで私は、その西側からの1本にたまたま乗り合わせたわけです。こちらは松本始発で飯田へ向かうもの。グルリ1周して再び川岸に行けるわけですね。さすがに行かないけど(笑)

そのみどり湖駅

駅名は近くにある人造湖にちなんだもの。駅の住所は「塩尻市大字上西条道畑」と随分漢字が並ぶものですが、1983年の新線開業で松本まで約20分というアクセスの良さもあり、地図でも想像できるように周辺は分譲地の住宅街となっています

ホームは堀削地に設置されています。2面2線ですが駅舎はありません

階段でホームから出ると

すぐに公道。ホームとホームの間は、この公道を利用いることになります

その公道から俯瞰すると背景も含め、なかなか良い景色が広がります

おもしろいのは

ほぼ公道上に時刻表が掲げられていること。駅舎がないため、予備知識なしで通りがかると「エッ」となるかもしれません

ホーム入口にはICタッチと乗車駅証明書の発行機

電車がやってきました。さすがにJR東日本車両でした

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終日の沼にはまる~時刻表では1日7本?の駅

2022年10月23日11時30分

時刻表を開いて絶句

辰野駅訪問を終え、さて次はどうしようというこの時点でも、まだノープラン状態。ただ時刻表から行動は縛られています。辰野からは3方面の列車が出ていますが所持しているきっぷは飯田線には行けないわけで、中央本線旧線しかない。となると塩尻行きか岡谷行きに限られるわけで岡谷行きは11時48分、塩尻行きは12時43分。そりゃあ早い方に乗ります。そして私は岡谷と辰野の間にポツンと1駅だけある川岸という駅に大いに興味を持っていました。優等列車の停車駅に挟まれた、たったひとつの駅はどんなものだろう?というものです

実は最初に時刻表を広げた時に絶句したのです。この川岸駅、停車する列車が1日で下り7本、上り8本しかない。なんだこれは

しかしよく見ると違うのです。私が持っているのは交通新聞社のコンパス時刻表ですが、岡谷始発、終着の飯田線列車は飯田線のページに記されているのです。時刻表をよく見る人は分かると思いますが中央本線の欄外ページにしっかり「岡谷~辰野間は飯田線のページと併せてご覧ください」と書かれている。中央本線の路線でありながら飯田線のページの方に記されている列車が圧倒的に多いのは、この区間の特性を表しています

ホームで待っていると乗務員の方がやってきました。私が乗車したのは上諏訪まで乗り入れる電車でしたが、たった2区間、10キロにも満たない距離ですが、JR東海とJR東日本で、しっかり交代するようです

ワクワクしながら下車

ということで川岸に到着。飯田始発の電車。当然ですがJR東海の車両です。ワンマンにはない、この出発シーン。いつ見てもいいですね

駅に残るのは旧式の駅名標。字体はもちろん、両隣の駅をきっちり端に寄せているのがいい

1面2線のホームから見た駅舎の風情も期待にたがわぬもの。ワクワク感が大きくなります

そして跨線橋

おおっ、そう来ますか

勝手に「スタンプ駅名標」と名付けていますが、高山本線の笹津駅の訪問記でも紹介した写真です。笹津駅は危ない感じですが、こちらはしっかりと残りそうな気がします

来て良かったと思わせる駅

川岸は以前の自治体名で川岸村が戦後、岡谷市に編入されています。当駅の設置は大正期で明治期に中央本線が敷設された後、新たに設置。川岸村に対する駅だったのでしょう。まさに天竜川の川岸で住居表示は駅がある方が川岸東、川の向こうが川岸西。町は川の西側に広がっていて線路がある側は道路と中央道があるだけで、あまり何もありません。ただ川岸村の中心で旧村役場などがある町は、もう少し岡谷寄りの場所。なぜそこに近い所に駅を設置しなかったのかは分かりませんが、駅を造るスペースがほど良かったのか、よくある話で駅間距離が短くなるからかもしれません。ちなみに当駅と辰野は6キロ、岡谷までは3・5キロと現状でもかなり偏っています

駅舎は

基本的には開業時のものだそうで、屋根の色に合わせた緑色の「川岸駅」の文字が映えます

入口の駅名板にも風格があります

その一方でかわいいポストがあり

50周年に設置されたものでしょうか、駅の記念碑があって、その下には

国鉄とD51のプレートが埋め込まれていました

古い駅舎ならではの悩みもあるようです

ホームの待合室は新しいもので、こちらは冬場も大丈夫

訪問時は秋の穏やかな日でしたが天竜川沿いにあるため、集落は過去には何度も被害に遭っているそうです。その度に復旧してきました

来て良かったと思わせるに十分な駅でした

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