JR東海

宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~下があれば上も中もある

9月8日15時40分

駅名に惹かれる

上呂で降りました

お分かりでしょうが駅名に惹かれました

下呂については知らない人を探すのが難しいぐらいでしょう。下呂温泉は誰もが知る有名温泉地で高山本線においても美濃太田以北では高山と並ぶ重要駅。しかし地元の方には誠に申し訳ありませんが、私は「上呂」があることは結構最近まで知りませんでした。ここはぜひとも降りなければなりません

現在は下呂駅と同じ下呂市にありますが平成の合併の前までは萩原町でした。お隣の飛騨萩原が中心駅。駅を降りるとすぐ川で、高山本線と並行して走る国道41号が駅の横を走り、川の向こうにも街が広がっています

駅舎は開業時の1933年からのもののようで木造駅舎が残ります

ユニークなのは

こちらの部分。駅舎入口の駅名板とは別に、1文字ずつ「上」「呂」「駅」と3つセパレートされていて、しかも屋根付きという凝った仕様。実は当ブログのヘッダー部分にも、こちらの写真を使っていたことがありました。書体も独特というか「駅」の「馬」の部分、これは初めて見ました。手書きでしょうが、いつからあるものか分かりませんでした

駅名がセパレートされているのは、たまに見かけることがあり、印象に残っているのは

高校野球で有名な箕島駅(和歌山県・紀勢本線、2021年3月撮影)。近い場所に2つの駅名板が並んでいました。ただ、こちらは左側が明らかにJR移管後だということが分かる

上呂駅の場合は

駅舎入口にも年代ものの駅名板があります。この2つが見られただけで来た甲斐があったと思いました

中呂もあります

さて、これは旅から帰って調べて分かったのですが「上呂」「下呂」の間に「中呂」もあるのです。もちろん今もある地名。もちろん初めて知りました。高山本線の上りは上呂→飛騨萩原→禅昌寺→下呂と続くのですが、禅昌寺駅の住所が下呂市萩原町中呂。もっとも駅名は名刹であるお寺に由来するもので上呂より先に開業した禅昌寺駅は当初からの駅名。「3つの呂があれば良かったのに」などと鉄オタ的な考えではバチが当たりそう

いずれも、かなり以前からある地名で飛騨川の上流から「上呂」「中呂」「下呂」となっていて、「呂」というのは一般的に川に基づく意味を持ちます。古代の駅家(「えき」と読む宿場。日本に鉄道ができてステーションを和訳する際に用いられることとなった)の当地の名前が「上留」「下留」だったことに基づく、という説があるようです

上呂も小さな階段を上がってホームに向かいます。なお早朝と深夜近くには快速運転を行う普通が通過する無人駅ですが、さわやかウォーキングの開催日に一部の「ひだ」が臨時停車を行うこともあり、多くの人が利用するようです

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~必ず降りてみたくなる駅名

9月8日13時40分

特急「ひだ」乗車で再び高山へ

猪谷から特急「ひだ」に乗車します。当駅でJR西日本→東海の乗務員交代があるので待機中。このころはまだ富山まで新型車両は来ていませんでした。私が乗車したのは高山までは3両編成で指定、自由、グリーン。高山で増結されることもありますが、3両のうち1両がグリーン車というのは、なかなかのものです

高山までは53キロ。途中の停車は飛騨古川のみで所要時間は54分。列車によってバラツキがありますが、大阪~明石より短い距離で85キロの速度制限があるため普通でも、時間にそう大きな違いはありません

高山で増結作業を見守ります。新型車両については見ていないので分かりませんが、結構古典的な増結作業でした

HC85の新型車両には乗れませんでしたが、いずれはなくなるキハ85に乗れて良かったです

「一宮」駅は降ります

さて特急課金したおかげで高山では15分ほど乗り継ぎで普通下呂行きに乗れました

高山から1駅、といっても7キロほどあるのですが、飛騨一ノ宮駅に到着です。駅名の通り、飛騨の国の一宮である「飛騨一宮水無神社」の最寄りです

「ひだいちのみや みなしじんじゃ」と読むそうです

全国各地に一宮があり、鉄道路線がある場合は参拝のためにも「○○一宮」という名の駅が設けられることが多いのですが、待合所だけの駅というのは、あまり見たことがありません。敬意を表して駅舎はあるものです

私も路線図で目にするとできるだけ降りるようにしています

こちらも

期待通りの重厚な造りとなっています

車寄せ部分の入口が神社を模したものとなっています

十数年前までは貨物駅でもあったのですが、今は年始や催事以外では乗降合わせてふだんは100人にも満たない駅。それでも駅の規模に変わりはないようです

もちろん1934年の開業時からの姿

上りホームからは小さな階段で駅舎に向かいます。下りホームへは跨線橋で

駅舎と逆側の公園では、龍のように見えるという国の天然記念物・臥龍桜がありシーズンには多くの人が訪れます

無人の駅舎内部

先の記事でも触れましたが駅名標はもちろんピカピカ

名所案内は少し年季が入っていますね

来て良かった、と思える駅でした

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~社境を越えられるのが最大の利点

9月8日13時10分

普通で初の県境越え

飛騨古川から45分(所要時間は列車によってばらつきがあるので注意)、猪谷に到着しました

旅の最初に記しましたが、特急で何度も通った高山本線ですが、普通でゆっくり、というのは初めてです。ここは富山県。そして駅名標でお分かりようにJR西日本のエリアに入りました。ここはJRの社境駅。駅はJR西日本が管理していてJR東海の普通列車はここですべて終点となります

広い広い構内です(この写真は翌9日のものです)。背後に見えるのは社宅跡でしょうか

現在は1面2線構造ですが、構内踏切のところに

もうひとつホーム跡らしきものがあります

かつては国鉄神岡線、後の神岡鉄道が今はレールのない切り欠きホームから出ていました。乗り換え駅でもありました。神岡鉄道の廃線から、まだ20年も経っていないのですが面影はこれぐらいでしょうか

立派な駅舎です

駅名板にも重みがあります

開業時からの駅舎

昔からの国境でもあった猪谷には関所も置かれていて、駅からすぐのところにあります。昔からの交通の要衝だったのですね。貨物列車でも大いに栄えたそうです。構内を見れば分かります

当然のように特急ひだも全列車が停車します

しかし

無人駅なんです

JR各社の境界駅。熱海や下関が有名ですが、無人駅なのは中小国(JR北海道と東日本)と当駅のみ。中小国は帳簿上の境界駅のような性格を持っているため、すべての特急が停車する境界駅での無人駅は全国でも唯一です。窓口は塞がれ、手前の自販機はキオスク跡

かつては栄えた駅前も今は寂しい感じになっています

しかし

JR東海とJR西日本の境界駅ですから、通しで運行されるひだもここで乗務員が交代

折り返し列車の乗務員にも待機所は必要なので駅業務という意味では無人ということになるのでしょうか

18きっぷには境界駅はない

しかし青春18きっぷには境界駅という概念はありません。JRの駅ならば、いくらでも進んだり戻ったりできる。JR各社では、いろいろな形式でのフリーきっぷを販売しています。が、JR北海道と東日本のような、数少ない例を除いては、ほぼすべてが当該社内での自由区間です。それが18きっぷに限っては「国境」をホイホイ乗り越えていける。三セク化が進んで自由度がかなり減ってはいますが、それでも貴重な存在なのは間違いありません

ただ切実なのは今回、この時の状況です。両社の普通列車は猪谷で連絡を行い、そのまま乗り継げるようにダイヤが工夫されているのですが、高山からやって来た普通列車7本のうち最終を除く、この1本だけ連絡がありません。折り返し高山方面も、富山方面もともに2時間待ち。最初から分かっていたことではありますが、まだまだ立ち寄りたい駅もあります。そこへ向かうためには2時間は痛い。接続も考慮し、今夜の宿は高山ということにして30分後のひだに乗ることにしました。ネットで高山のホテルを確保

無人駅ながら自由席特急券を販売する券売機もある

ここは特急課金としました

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~美しい国鉄文字駅名標

飛騨古川の駅舎

9月8日11時45分

最北の有人駅

バスで飛騨古川駅に到着しました

旧古川町、現飛騨市の中心駅。特急ひだはすべて停車。当駅止まりのひだも設定されています

観光地としても有名で駅からすぐの場所に古い街並みである城壁土蔵街があり、人気スポットです

駅は映画「君の名は」でも有名になり

同じ角度で撮ってみました。雪がないので何のことやら、という感じになってしまいましたが

もちろん有人駅です

JR東海は「みどりの窓口」という表記を使いません。「全線きっぷうりば」と言います。国鉄民営化の際は、みどりの窓口でしたが徐々に全線きっぷうりばとなり、緑色ではなく白地に黒文字が特徴ですが、こんな感じで緑色だけ残っています。貴重な存在

高山本線は当駅を最後に北側は延々と無人駅が続きます。JR西日本との境界駅である猪谷も無人駅なので越中八尾まで57キロも無人駅です。つまりJR東海側では最後の有人駅

国鉄伝統の2面3線。キロポストで分かる通り、岐阜から151・3キロ

距離にすると京都から姫路も越えて青春18きっぷの主役である相生まで行ってしまうので、なかなかの距離です。ただそちらの場合は新快速を姫路で乗り換えて約2時間。単線非電化の高山本線と比べることに意味があるかどうか分かりませんが、特急ひだより早かったりします

駅名標はピカピカ

以前の記事でも伝えましたが、飛騨市の「騨」は旧字体が正式。ただこの文字は環境依存文字といってネット上では文字化けの可能性があるため、本記事では「騨」を使用しています。もちろん駅名標は正式なものが採用されています

さて当駅に限らず、JR東海の駅名標は総じてピカピカです。すべての駅を知っているわけではありませんが、くたびれてボロボロになっているものは、あまり記憶にない。停車本数の少ない駅でも定期的にメンテナンスが施されているようです

旧国鉄の書体はJR東海に引き継がれています。私などは、どこか懐かしい感じがするのは、そのためかも

一文字で知られる、こちらの駅名標も、書体が演出をアシストしている気がします。また所在地の自治体名がしっかり書かれているのもいいですね。昔はすべて入っていました。私の認識では九州、四国は入っていますが、西日本、東日本、北海道では姿を消しています。自治体の合併で更新が手間なのかもしれませんが、中心駅と自治体の名前が異なったり、難読な郡や自治体名があったりするのも楽しみのひとつです

お昼の時間に規模の大きな街に来られて良かった。朝食は牛丼店で6時前と早く、かなりお腹もすいてきました。それほど時間があったわけではないのですが喫茶店に入り「早いのをお願いします」とカレーとアイスコーヒーをいただきました

12時22分の猪谷行きに乗車予定。これを逃すと次は16時20分と4時間後(笑)。さすがに乗り遅れるわけにはいきません

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~バスに乗って分かること

9月8日11時

行き詰まりが解決

上枝では小さな階段を上ってホームに向かいます。花壇が美しい

さて次にやってくる列車は12時22分発の猪谷行きです。それに乗って北に向かうのですが、さてどこで降りるか。飛騨古川も行きたい駅だし、猪谷のあの雰囲気も味わいたい。ただ問題はダイヤで飛騨古川で降りてしまうと次の列車は4時間後。12時25分発の高山行きも来ますが(要は飛騨国府ですれ違いを行う)、これで高山に戻ると下呂方面行きは2時間半後。なかなか悩ましい

ここは飛騨古川もしくは猪谷まで行って特急課金もやむなしか。となると特急停車駅で降りないと大変なことになる、などと思案しつつ付近の散策を行う。食事できるところがあれば時間的にもちょうどいいのですが、ちょっとなさそう…などと歩いていくと川を渡って国道に出る

すると

バス停がありました。これはどこに行くのでしょう、とチェックすると

これはラッキー。飛騨古川駅に向かうバスが11時21分、この時点で10分後にやって来る。というか今回は事前に全く調べていなかったのですが、高山~飛騨古川のバスは古川経由の神岡行きも含めると1時間に1本もの頻度で運行されているのですね。高山本線の区間運行も含め、この間の流動が多いことが分かりました

街の規模を知る

間もなくバスがやってきました

ほぼ高山本線と並行して走りますが、バスが旧国府町の市街地に入った時、その規模に目を見張りました。飛騨国府駅では20分ほどしかなかったため、駅の近くしか分からず

駅前の風景を見て「寂しいところだなぁ」と思っていたのですよ。実は事前に国府町はかなり規模が大きいと聞いていたので拍子抜けしていたのですが、全く違いました。線路は旧市街地から、やや離れた所を通るので駅は街外れにあることが多い、とは数え切れないほど経験しているのですが今回もそうでした。バスは街の中を通るので雰囲気がよく分かる。これもいつものこと。前記事に掲載した駅近辺の地図を最初に見ていたら施設の多さもあって分かったのでしょうけど、見たのは後になってから。勉強不足でした

大変立派なバスで乗車時間はそう長くはなかったのですが、充電もさせていただきました

バスに揺られること約20分。飛騨古川に到着です

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~絶対行く駅は双子さんでした

9月8日10時40分

旧国府町の中心駅

飛騨国府に到着しました

区間運転の列車は高山、上枝、飛騨国府そして飛騨古川の始発と終点を合わせても4駅にしか止まりません。15キロのみの運行で所要時間も15~20分ほど。私が乗車した列車は飛騨古川で数分停車した後、すぐ折り返します。ですから、ここ飛騨国府にいると折り返し列車にすぐ乗れる。ローカル線の駅巡りでよくこの手法を使います

木造駅舎にトタン屋根。戦前に設けられた雪国でよく見かける駅舎です。駅前にある立派な木は桜ですか。こちらもよくある風景ですね

旧国府町の中心駅。簡易委託ではありますが、十数年前まで駅員さんがいたそうです

国府町といえば、鳥取県の同名の町を思い浮かべます。こちらも今は鳥取市になってしまいましたが、以前は同じ町名で姉妹都市だったようです

駅名標でお分かりのように飛騨の「騨」は正式には旧字体を使用します。そのあたりや国府駅近辺については次回以降の記事であらためて触れます

私自身のNG行為

折り返してきた列車に乗り込んで1駅。絶対に行くのだ、と固い決意の一つ目である上枝に到着です

先に答えというか、理由を出してしまいますが、これで「ほずえ」と読む超難読駅です。この駅名標が見たかった。そんなの車窓からでも見えるだろう、という考えもあるかもしれませんが、それは私個人のルールではNG行為にしています。「気になる駅があれば降りる、または別手段でもその駅に行く」は絶対です

昭和初期の開業時にあった上枝村が駅名の由来だそうですが、どうも現在は上枝という住居表示は残っていないようです。ただ駐在所の名前など駅近くには名前を付けたものが残っています

「そっくりさん」に心がなごむ

さて駅舎ですが

こちらが外観で

こちらが内観

ここで何か感じませんか?

飛騨国府駅とそっくりさんです。というか、ほとんど同じでは??

駅の財産票です。財産票というのは、たまにつじつまの合わないものも見かけますが、こちらは正しいもののようです。調べると飛騨国府の開業が1934年(昭9)10月25日。そしてここ上枝も全く同日です

勝手な想像ですが、別のものを考えるのが面倒だと思ったのか、あえて同じにしたのかは分かりませんが、おそらく同じ人または業者が施工にあたったのでしょう

いろいろ想像するだけで楽しいし、ここに来られて良かった、と思えます

次は1時間半後にやってくる猪谷行きに乗る予定。時間はあるので周辺の散策をしてみます。まだまだ服装は真夏ですが、飛騨の山中はもう酷暑という感じではありません

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~区間運転の妙

9月8日10時

高山駅の変貌に驚く

下呂から1時間かけて高山に到着しました。名古屋から4時間

こうして地図を見ると国道と線路がぴったり寄り添っているのが、よく分かります。というか、この飛騨川沿いにしか敷設するコースがなかったのでしょう。高山本線は大正期に工事が始まり、1934年の昭和9年に全通しました。このころ日本中では山間部に細かくレールが敷かれていますが、同じような形が多い。当時のトンネル技術を考えると必然的に、このようなコースになったのでしょう

その高山駅は

20数年ぶりに訪れたのですが変貌ぶりに目を見張りました。駅舎が変わったことは全く知りませんでした

前回は訪問時が2月で氷点下。とてつもなく寒い中を歩き回りました。今も運行される大阪直通のひだで帰ってきましたが、寒さから解放されて奮発してやれ、とグリーン車で帰ってきたのを覚えています。いつの間にか大阪行きにはグリーン設定がなくなりました

当時はデビューから、まだ2ヶ月のHC85が待機中。もっとも18キッパーの私には無縁で、普通列車を探さなければなりません

その時刻表はというと

赤い文字しかありません!

岐阜方面は1日10本、富山方面は13本と一見こちらが多いように見えますが、うち4本は3駅先の飛騨古川止まり。またこうして見ると特急は、ほぼ名古屋~高山に特化されていることがよく分かる。富山方面の特急は5本ありますが、うち1本は飛騨古川止まりなので4本しかありません

何が何でも行く駅へ向かう

その中で私が注目したのは高山~飛騨古川の区間運転です。わずか15キロ、途中駅はたった2つ。この運行を見るだけで、この区間には一定の需要があることが理解できます

どこに行く時もそうですが、この手の成り行き任せ旅の時には事前に「行きたい駅」を考えます。それがダイヤを見ているうちに「どうしても行きたい駅」そして「何が何でも行く駅」へと変化していきます。早い話があきらめです(笑)。付け加えると急に気力がなくなりエネルギー切れを起こすこともある(笑笑)

その「何が何でも行く駅」が、この中にあります。発車時刻も20分後とちょうどいい

まずは飛騨国府に到着です

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~今さら何をの薄さ

9月8日9時

乗車してから時刻表研究

下呂駅です。全国レベルでも高山と並んで誰もが知る高山本線の2駅。極端な言い方をすると、この2駅のために特急ひだがバンバン走っていると言ってもいいぐらいです

純正のキオスクがあります。確か美濃太田にもあったはず。今は駅売店もコンビニとの提携が進んでいたり、JR東日本のように独自のブランドを持つなどで、単にキオスクというのは、なかなか見かけなくなりました

過去、下呂には3回来ています。もちろん温泉目的。ただ今回はちょっと(いや、かなり)違う

こんな感じで岐阜からやって来ました。所要時間の1時間52分というのは普通の、1時間20分というのは特急の標準的な時間です

さて、岐阜からの2時間、車中で何をしていたかというと、朝早かったので寝ていたわけではありません

ずっと時刻表とにらめっこしていました

今さら何を、という感じですが、自分の予想以上にダイヤが薄い(列車の本数が少ない)

高山本線は岐阜から美濃太田までは完全な都市近郊区間です。非電化単線でありながら、昼間も1時間に2本が運行されています。美濃太田から太多線を通って多治見に向かう高山本線~太多線の直通運転も含まれていて、すべてではありませんが、1本が太多線直通、そとしてもう1本は美濃太田止まりだったり、思い出したように、そこから先に行ったりという運行(太多線には美濃太田~多治見の運行もあり1時間に2本が確保されています)

ただ、その思い出したように、というのが困ったもので、だいたいのイメージですが普通列車は美濃太田から下呂までは1~2時間に1本、下呂から高山方面はそれ以下という感じ。何となくの本数イメージはありましたが少なすぎる。適当旅には最も向いていない路線に突っ込んできてしまったのでは?となりましたが、もう遅い

清々しいダイヤ

私が乗車した6時52分岐阜発の列車は下呂に8時52分に着いて8分間停車します。写真はその間に撮影したもの。前回の記事でも書きましたが、次の高山行きは5時間後です。では高山まで行く手段はないのかとなりますが、そうではなく特急があります。その5時間後の普通が出るまで、なんと5本もの特急が下呂~高山を走ります。1時間に1本の割合ですが5時間もの間、約50キロの区間を特急しか走らないとは何てすがすがしいダイヤなんでしょう

さらに言うと途中の普通しか停車しない駅に行く方法は皆無なのかというと、それも違っていて

下呂の駅前には高山行きのバスが早朝から夕方まで1時間に1本の路線バスが運行されていて、高山本線と並行する国道41号を進むので、こちらを利用すれば行くことができます

ガチンコ駅巡りなら、もちろんこちらを利用しますが今回はそうではない。せっかく(正確に言うと違いますが)タダで乗れる18きっぷを最優先。特急課金もしません。

とにかく高山まで行かないと、お話にならないようなので再び列車に戻り、下呂から約1時間

10時に高山到着。岐阜から3時間。6時過ぎに名古屋を出て、ここまで降りた駅は下呂のたったひとつしかありません

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JR東海の発表~消えゆく光景

※写真は本文と関係ありません

東海道新幹線にグランクラス?

先日、JR東海がいくつかの発表を行いました。東海道新幹線では上位座席(グランクラス)導入の検討が注目集めました。ただ東北新幹線などと比べ、運行本数が格段に違います。多い時は1時間に12本もののぞみが走る車両すべてにグランクラスを設置するのは、なかなか大変なことです。設置の経費だけでなくビジネス利用が圧倒的に多いお客さんがどれだけ利用してくれるのか、という問題もあるでしょう。アテンダントなど雇っていたら、それだけで大変な数になってしまいます

また山陽新幹線と一体となっている現状、JR西日本はどうするのか?という問題もある。座っている時間が長距離であれば長距離であるほど需要は高まるのでしょうから。その場合、現在は一体化されている料金体系は?

グランクラス搭載の編成とそうでない編成を別々に造るとなると、これはのぞみ、ひかり、こだまともすべて座席数が同じという東海道新幹線の内規のようになっているルールを根底から覆すことになります(500系新幹線が東海道新幹線から早めに撤退せざるを得なかったのは、これが原因とも言われています)

と、グランクラスについて語り出すと延々とかかってしまうので私が在来線で注目したのは

・全駅でICカード目指す目指す

・長い編成でもワンマン運転を目指す

この2点です。この2つは表裏一体となっているところがありますが、私が先日体験したことも含め語っていきたいと思います

大変な車掌さん、「神」業務

現在、JR東海の在来線では2両編成までがワンマン運転、3両編成以上が車掌さん乗車となっているようです。私が乗車したのは名古屋~亀山までの関西本線と亀山以南の紀勢本線そして参宮線。後者の非電化区間はワンマンと車掌さん乗車が混在していて、ほとんどがワンマン運転ですが学校の登下校時において長い編成になるようです

私が注目したのは長い編成は2両×2の4両編成。早朝から出かけたこともあり、こちらに何回か出会いました。見ているととにかく車掌さんの仕事は多い。車掌さんというと一番後部の車両にいるイメージが強いですが、そうではなく元々の2両編成の前の部分、つまり中間部分でもアナウンス業務を行う。すべてのドアを開けるのと列車内での検札、きっぷの販売も行うからです

この部分の紀勢本線は非電化単線区間で、おまけに特急や快速も走っています。列車交換(すれ違い)や優等列車の追い抜きで、数分間の停車があるため、その時間を利用して新しく乗車したお客さんにきっぷの販売を行います。もちろん追い抜きや列車交換に伴う業務もしながらです

お客さんも、ちょうどの現金を持っているわけではなく、おつりが必要な方も多い。びっくりしたのは、私の向かいにいたご婦人が申し訳なさそうに「これしかないんですけど」と1万円札を出した時。私より先に降りたので、運賃も安かったと思います。私はローカル路線バスやIC乗車できないローカル線に乗る時は千円札を多めに用意するようにしています。ご婦人も百も承知だったのでしょうが「はい、大丈夫です」とおつりが用意されていた時は、ロングシートの向かいで驚きました。朝の早い時間だったからかもしれませんが

また土曜日の乗車だったので観光客も多く「○○に行くはどちらの駅から」という質問も飛んでいました。「時間がありません」というわけにいかないでしょうから、一つ一つ対応するのはかなりの負担となります。そうこうしているうちに、すぐ出発の時間が来るので、駅によって決まっているのか臨機応変か分かりませんが、中間車からのアナウンスとなります

私的にはJR東海のローカル線はこまめに検札、回収を行う印象でしたが、あらためてずっと見ていて結構な重労働だなぁ、と感じました。そもそもそれほど混んではいないとはいえ、優等列車でもない4両のロングシート車で新しいお客さんを見つけるのって、私に言われると、かなりの「神」です

でも考えてみれば、一昔前の車掌さんって、みんなこんな感じだったなぁ、などと思いつつ「おつかれさまです」と心の中で言っていました

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