鉄道開業150周年記念 JR東日本パス

新幹線単独駅巡り再び~日本に5つの自治体

いわて沼宮内駅のIGRいわて銀河鉄道の駅名標

※新幹線単独駅ではありませんが初訪問なので記事に加えます

2023年3月2日15時50分

「いわて」の付いた由来

盛岡で乗り継ぎに余裕があったので一度駅前のホテルにチェックインしてから再び駅へと戻り、再び新幹線に乗車。いわて沼宮内に到着です

東北本線時代は沼宮内という名前で2002年に東北新幹線が盛岡から八戸まで延伸された際に駅名変更となりました

3階建ての立派な駅舎はその時に完成しました。岩手広域交流センターにの中に駅が設けられている形になっていて駅の中の人は多い

「いわて」の名前ですが、一見すると「岩手県」を想像してしまうかもしれませんが、ちょっと違う

駅前の像で分かる通り、ホッケーに力を入れている岩手町の「いわて」。当駅が岩手町の代表駅であることを分かりやすくするため「いわて」の3文字が入りました

駅前の岩手町の案内図。都道府県名と同じ市町村名でありながら県庁所在地でないという自治体は日本に5つあって、そのひとつ。他は茨城町、栃木市、山梨市、沖縄市です。ちなみにメディアには「県庁所在地を報じる時は県名は略する」というルールがありました。つまり盛岡市での出来事を報じる時は「盛岡市で行われた○○」、岩手町での出来事を報じる時は「岩手県岩手町で行われた○○」と表記されるわけです

JR東日本の新幹線駅で最小

こちらは新幹線の改札口。随分コンパクトですが新幹線駅の利用者はコロナ前でも1日に150人程度でJR東日本の新幹線駅では最小の利用者

これは到着時のホームの案内表示ですが、次の列車が2時間後、その次も2時間後

駅の時刻表を見ると2時間に1本の停車で、始発も遅め。東京へもっと早い時間に行きたい場合は、IGRいわて銀河鉄道に乗って向かうことになります。このあたりは本数が少ないから利用者が少ないのか、利用者が少ないから本数が少ないのか微妙なところですが、IGRいわて銀河鉄道でも30分で盛岡まで行けてしまう近さも本数の少ない理由のひとつになっていると思われます

急な吹雪で厳寒に

私も盛岡に戻りますが、新幹線を待つよりIGRいわて銀河鉄道の方が早いので、そちらに乗車することにします。話の順序が遅くなってしまいましたが、盛岡以北の東北新幹線は整備新幹線となるため、並行する在来線は新幹線開業時に三セク化されています

こちらはIGRいわて銀河鉄道の改札口。今回利用しているきっぷは同線にも乗車できます

こちらはIGRいわて銀河鉄道の駅名標。背後に新幹線の高架。しっかりホッケーが描かれています

ここで偶然にも貨物列車がやってきました

貨物列車が見られるのは三セク乗車の楽しみですが、白石蔵王から少しずつ北上してきた今回の旅で初めて見た光景があります。それは雪に覆われたホーム。同じ岩手県でも一関や水沢あたりでは雪は全く見なかったのですが随分と異なる光景。そのうち横殴りの猛烈な雪が降り始め、私はホームで震え上がっていました。思えば10日ほど前に米子で猛烈な寒さに出会い、その後「随分と暖かくなったなぁ」と感じていたのですが、その考えは大いに甘かったようです

写真では分かりにくいかもしれませんが、激しい雪の中やってきた電車にありがたく乗ることにしました

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新幹線単独駅巡り再び~切り離し見学の注意点

盛岡駅のSL銀河の予告

※今回は特記事項の記事となっています

2023年3月2日14時50分

楽しいステップ

盛岡までやってきました。今回のシリーズとは少しテーマがずれますが、盛岡駅での注意点について簡単に触れたいと思います。駅名標でお分かりのように盛岡は新幹線の分岐駅です。真っ直ぐ進む東北新幹線と田沢湖線経由で秋田に向かう秋田新幹線とに分かれます

構内には楽しいSL銀河の告知がありました

そして秋田新幹線といえば

これはくりこま高原駅での写真ですが、停車時にプルルンと出てくるステップですよね。在来線を走る形になる秋田新幹線と山形新幹線は車幅が小さいのでホームとのすき間が広くなるため、このようなステップが設けられています。私のような関西の人間は乗車する機会が少ないので、ステップが出る場面を必ず凝視してしまいます

いつもにぎわう

盛岡で列車が到着する度に多くの見物でにぎわうのが

こちらの結合部。もちろん、この時もかなりの方が周囲に集まっていて、人が写らないよう写真を撮るのが大変でした

東京から盛岡まで、仲良く併結されてやってきた東北新幹線と秋田新幹線は、ここでお別れ。結合されていた列車同士が切り離され、ツルンと先端部が復活するシーンは、ひとつのみどころとなっています。こちらもまた平素利用の少ない私のような人間は見たい場面で、特に子供さんには大変人気のアトラクション化されているともいえます

そして分かっている方には分かりすぎていることですが、注意点をひとつ

秋田新幹線で秋田に向かう方は、この場面を見学に行ってはいけません

なぜかというと進行方向に向け前の部分にある秋田新幹線は東北新幹線と分離すると、そのままスーッと発車してしまうから。つまり切り離し作業の場面ではすでにドアは閉められているのです。数分間の停車時間はありますが、それはあくまで東北新幹線のものと思っていただいた方がいい。この点は車内アナウンスでも喚起されますが「被害者」は意外と多いと聞きます

では東北新幹線で、そのまま盛岡以北に向かう人は見物していてもいいのか、ということになりますが、確かにわずかながら時間はあります。ただ駆け込むことになるであろう先頭部分はグランクラスで、その次の車両はグリーン車。両車両ともルール上はチケットを持っていないと立ち入ることができないエリア。特にグランクラスには入口でアテンダントの方が待機しています。こちらもおすすめはできません。グランクラスを利用しているのならともかく(それでも時間はさほど与えられてはいない)、こちらも避けるべき事案です

切り離しの場面を見たいのであれば、盛岡で下車する時の一択でお願いします

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新幹線単独駅巡り再び~キャラに圧倒されっぱなし

一ノ関駅の在来線と新幹線の乗り換え改札

※単独駅ではありませんが初訪問なので記事に加えます

2023年3月2日13時50分

誰もが知る有名駅

水沢江刺から1駅戻って一ノ関駅に到着しました。誰もが知る有名都市の有名駅。ちなみに都市名は「ノ」が入りません

もちろん東北新幹線開業時の設置で在来線も東北本線、大船渡線が交差。東北本線の列車は当駅で運行が分断され、またぐ運行もありません。交通の要衝でもあります。乗り換え口も、これでもかというほど大きな表示で分かりやすくなっています

新幹線と在来線ホームの間には留置線があります

駅の西側が駅舎側で街が広がっています

こちらは西口で駅としての機能はすべてこちらに集中しています

東口はおそらく駅舎と逆側からの通行に配慮したもので簡易な構造。一ノ関駅は明治以来の古い駅ですが、東口はできてまだ20年ほどです。地図や写真で分かる通り、在来線と新幹線の間は結構な距離があるので西口から新幹線に乗車する場合は余裕を持って駅に着く必要があります。在来線改札から新幹線改札まで5分は見ておいた方がいい

在来線ホームの駅名標にて

在来線ホームにやってきました。案内表示はかなり古典的なものが、使用されています。2面3線構造。緑が東北本線、オレンジが大船渡線のラインカラー。前述したように東北本線も含め、すべて当駅が始発となります

こういう分岐駅の駅名標が好きなんですよ。ともにJR東日本の路線のため、会社別の色分けはないでしょうが、JR東日本の駅名標はこのあたりにしっかり対応します

早速、上を見上げると

ア、アレ???

分岐よりも楽しげなポケモンに目が行ってしまいます。一ノ関がポケモントレイン気仙沼号の発着地であることを思い出しました

跨線橋への階段付近でもお出迎えがあり

西口改札手前にはズラズラと圧巻のヘッドマーク集合。ポケモントレインは週末の運行で、平日のこの日は姿はありませんでしたが、親子連れが熱心に記念撮影をしていました。週末となると凄いのでしょうね

この顔出しパネルは昨秋訪れた気仙沼駅でも出会いましたね

私がポケモンの存在感を知ったのは20年以上前。休暇をとってベルギーを訪れた時のこと。ちょうど週末で街の中心部を歩いていると、出会う子供たちの「ポケモン率」の高いこと高いこと。キャラクターの服を身にまとったり、風船を手にしたりで、とにかくポケモンが目立っていました。もちろんポケモンの存在は知っていましたが、海外で人気を目の当たりにして存在感の凄さをあらためて知ることになりました

20年以上経過しても人気は健在です。ポケモントレインは運行開始から10年以上が経過していますが、今ももちろん人気車両です

外に出ました。駅の開設は1890年の明治23年でまだ19世紀と長い歴史を持ちます。現駅舎は1970年に改築されたもので、国鉄らしい重厚なコンクリート駅舎。ひらがなの「いちのせき駅」がいいですね。もちろんポケモントレインも世界遺産のふもとでしっかり存在をアピールしています

再び新幹線ホームに向かうと「待合室」の古い文字を発見。もっとも正確に言うとポケモンの写真を撮ろうとしたら同居していたということです

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新幹線単独駅巡り再び~毎日流れていた曲が聞こえる

水沢江刺駅の駅名標

2023年3月2日13時20分

ホームを歩いていると

水沢江刺駅に到着しました

ホームはとても狭い。東北新幹線の新駅は利用者はそれほど多くはないと見込まれたため(結果的にコロナ前で1日約2000人)ホーム幅が狭いことも特徴のひとつ。開業後に17両編成に対応できるようにするため、ホームを延長したおかげで細いホームが延々と続いている印象です

そんなホームを歩いていると、流れてきたのは大滝詠一さんの「君は天然色」。事前知識のなかった私はピクンと反応してしまいました

私事で恐縮ですが、この曲は1981年のもので、ちょうど高校を卒業して予備校生活を送っていたころにリリースされたもの。当時は10代=ラジオの全盛期で、浪人生活の1年間、ずっと流れ続けていた記憶があります。調べるとリリースは81年3月。まさしく年度の始まりで印象としては夏に流れていた印象です。実家の奥に同曲が入ったベストセラーのアルバム「A LONG VACATION」が残っているはず(CDではありません。もちろんアナログ盤)ですが「予備校生にバケーションも何もないよな」と思ったものです

駅を出ると大変分かりやすい横断幕がありました。大滝さんは今は奥州市の江刺市出身(正確に言うと当時は江刺郡で江刺市を経て奥州市に)。もちろんこの時、初めて知りました。あまりメディアには出ない方で自らについて語ったのを見聞きした記憶がなく、伝説のバンド「はっぴいえんど」からの、おしゃれな曲や落語への造詣の深さから、てっきり東京の方だと思い込んでいました。曲がリリースされたてから40年も経ち、駅に降りたことで、ひとつ勉強になるとは、オタク趣味もなかなか捨てがたいものです

各地の請願駅のはしり

こちらが駅舎。東北新幹線開業から3年後に請願駅として開業しました。まだギリギリ国鉄の時代ですが、新花巻駅と同時期に設置。JRになって各地で建設された地元が建設費を負担する請願駅のはしりにもなりました。国鉄むによる開業時の駅ではないのでオシャレな感じです

新幹線単独駅で運賃計算の対応は水沢駅

駅前の地図です。こうして見ると近いようですが

車で10分以上要するので、それなりの距離があります。そもそも水沢の市街地を避け、用地確保がしやすい場所に敷設したので、やむを得ないこと。案内イラストにはかわいいトンネルがいくつか描かれていますが、トンネルを掘ってまでも北上川の対岸に線路を通したことがよく分かります。ただ当時の国鉄は新幹線北海道延伸の際は深夜運転を計画していて、単線運行用(保線作業のため片方の線路は使用しないため、すれ違いの場所が必要となる。山陽新幹線の駅が兵庫県に4駅もあるのはそのため)に当駅付近に駅を設置する計画がもともとあったとも言われています。

奥州市といえば…

改札を出ると奥州市の観光案内所があります

容易に察しがつくように駅名は水沢市と江刺市を合わせたもの。江刺市には元々、鉄道駅はありませんでした。最初に熱心に新駅の招致運動をしていたのは水沢市で、駅名も「新水沢」に想定されていたようですが、後から江刺市が参加したした形になり、都市名併記については随分ともめた記録が残っています。もっとも現在はともに奥州市。新幹線の駅名でもめた末に結局は平成の大合併で同じ自治体になったという例は先に紹介したくりこま高原駅のように、かなりあります。那須塩原市のように地名を合わせた駅名が結局、都市名になったことも

さて冒頭で大滝詠一さんのお話を延々とさせていただきましたが、現在奥州市といえば大谷翔平選手のほぼ一択でしょう。当駅にも大滝さんとともに大谷選手のコーナーもあります。ただ写真の権利が不明でブログに掲載するのは控えます。訪問時はWBC直前だったので今はさらに模様替えされているのでしょうか。ぜひ実際に足を運んで目にしてください

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新幹線単独駅巡り再び~きっぷのルールがややこしい

古川駅のエスカレーターにある乗り換え案内

2023年3月2日12時10分

※単独駅ではありませんが、新規訪問につき紹介します

伝統ある町

古川に到着しました

大崎市の中心駅。かつては古川市でしたが、2006年に周辺自治体と合併して大崎市が発足しました

古川を中心とした一帯は古くは東北地方の中心地でした

かつてこの駅を訪れたことがありますが、その時は在来線の陸羽東線で来たため、新幹線ホームに立つのは初めてです

駅舎です。東北新幹線の駅が併設されることになり、従来の駅舎から、やや離れたところに新駅舎が建てられています

新幹線と在来線の改札はそれぞれ独立していて、乗り換えには互いの改札を一度出る必要があります。足下の文字がかわいすぎますが、窓口をはさんで両サイドに改札があるので、こちらを間違うことはまずないでしょう。1日に7000人ほどの利用者がいて、もちろん管理駅

東北本線は通っていません

陸羽東線のホームにやってきました。島式1面2線で長めのホーム

当地に新幹線駅を設置する際の有力な「ライバル」は小牛田(こごた)でした。難読駅としても知られますが、東北本線、陸羽東線、石巻線の接続駅で交通の要衝。最終的には都市の規模と仙台から盛岡まで真っ直ぐ線路を伸ばした場合は古川の方が通しやすいとの判断があったようです。では東北本線は大きな都市である古川をなぜ通っていないのかという、そもそも論になりますが、小牛田駅開設の明治初期には山越えとなる古川経由が避けられたとか、地元住民による鉄道忌避説とかがあります

そのような経緯で東北本線上ではないところに東北新幹線の駅が設置され、なおかつ前記事で紹介したくりこま高原駅が新幹線単独駅であることから、きっぷ上では大変ややこしいルールが設けられています

在来線とは別に東北新幹線の駅としては運賃計算に小牛田駅を採用しています

10キロ近く離れていますが、東北本線の「対応」はこのようになります。ですから仙台近郊区間内同士でないきっぷで一ノ関より北、仙台より南の駅を発着するきっぷであれば、新幹線と東北本線のどちらを通っても大丈夫という選択乗車ができるようになっています

ここまでは他の新幹線単独駅でも、よくある話ですが、そこにくりこま高原駅が絡んでくると、話は複雑になります。新幹線単独駅である、くりこま高原駅の対応駅は新田駅です

こちらも10キロほどの距離。単独駅ですので線路はつながっていません

きっぷのルールに従うと、くりこま高原~古川の乗車券を持っていても新田~小牛田の東北本線には乗れませんが、突き詰めていくと新田~小牛田の乗車券を持っていれば、くりこま高原駅~古川の東北新幹線では有効になる、ということになるはずです。2駅続いて本線上に駅がないと、いろいろ面倒なルールが適用されることになりますね

もっとも、そのようなことを試す人がいるかどうかは別問題で、自動改札を通れるかどうかもまた別問題。私は過去に、なぜか自動改札ではねられ、駅員さんに有効なきっぷであることを告げて通してもらったことが何回かあります

さすが陸羽東線の番線表示は歴史を感じるものでした

お手洗いの案内表示も同様

今回は乗ることができませんが、陸羽東線の列車を見送って新幹線ホームに戻ります

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新幹線単独駅巡り再び~標高20メートルの「高原駅」

くりこま高原駅の縦駅名標

2023年3月2日11時15分

駅前に展望タワー

くりこま高原駅に到着しました。1982年の東北新幹線開業から8年を経て1990年に開業した地元による請願駅です

改札でのお出迎えを経ると、とても立派な駅で広くてきれいに待合室や観光案内所があります

外に出ます

JRになってからの駅なので、三角屋根を取り入れたり、駅舎にもちょっと「おしゃれ感」が出ています。理由は分かりませんが、国鉄時代の無骨な新幹線駅舎とは随分差があります

展望タワー

駅舎の写真は西口ですが東口に回ると

「エポカ21」というタワー型の建物が目に入ります。くりはら交流プラザとなっていて展望レストランやホテル、コンベンションホールや観光物産館が入居しています

時間的にもちょうどお腹が減ってきて、個人的には展望レストランに行きたいところですが駅の散策(正確には探索)などにも時間を費やしたいため、西口からすぐのところにあるイオンのフードコートで

ラーメンを。北海道のお店でした。厳寒というほどではありません(翌日以降、この言葉は撤回される)が、さすがに関西よりは冷えるのでラーメンが染みる

少し前までは「いいオッサンがフードコートなんかで飯食うのは恥ずかしい」と思っていたものですが、今や旅に出るとフードコートはコンビニと並ぶアイテムと化しています。この日はお昼時でしたが、フードコートというのはランチタイムやディナータイム関係なしに開いている上、サッと食べられるのが駅とその周辺探索に時間をかける私にとっては好都合なのです

「くりこま田園駅」?

話が少しそれました。もう一度駅に戻りますが、駅前の展望タワーが目につくぐらいですので周囲はというと

高原ではありません。どちらかというと、ではなく完全な田園地帯です

現在、駅は宮城県栗原市が所在地ですが、新幹線駅の招致活動が開始された時は町村や郡単位でした。招致運動中の仮駅名は「栗原・登米」。栗原郡と登米郡を合わせたもので新駅の鉄則である「公平に」の駅名となっていました

駅の設置が決まったのは国鉄からJRへの移管後。次は工事も始まり、正式駅名を決めるだけとなったのですが、JRが「『栗原登米』と郡名をつなげた駅名は読みにくい」と難色を示し(おそらく地名がマイナーだったと言いたかったのだと思われるが、今にして考えると失礼な話ではある)、有名な栗駒山にちなんだ現駅名に決定。当時、実際に「栗駒町」が存在していて駅名は同町だけを連想させて不公平と反対の声もありましたが、その部分はひらがなになっただけで駅名が決まりました

ちなみにくりこま高原駅の標高は20メートル。とても「高原」ではありません。駅ができた当時は「くりこま田園駅では?」の声も出たとか。実際に2007年に廃線となった現地を走る第三セクターは「くりはら田園鉄道」でした

現在、当時の自治体は栗原市と登米市になっています。特に栗原市は宮城県で最大面積の都市になっていて自治体合併が駅設置のころなら、当初の仮駅名は都市の複合型となるわけで、JRも認めたかもしれません。もっとも栗駒町も今は栗原市の一部となっているわけで、駅名変更の声は出ていません。現在は観光拠点として成立。駅近辺の再開発も予定されています

ホームに戻ります。新幹線単独駅で2つしかないホーム番線は11と12。新幹線ホームが11番から始まるのは東北新幹線の在来線との接続駅でも見られる光景

JRになってからの駅ですが、すでに30歳を超えています。こんな格好いい文字もありました

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新幹線単独駅巡り再び~「基本駅」へ徒歩でも可能

白石蔵王駅の縦駅名標

2023年3月2日10時30分

読みは「しろいし」

仙台から1駅南下し、白石蔵王駅で下車しました。つい「しらいし」と読みがちですが「しろいし」です

駅名で想像できるように東北本線との対応駅は白石で、しかもかなり近い

歩いても20分かからないので車だと瞬時に着いてしまいます。白石蔵王駅は基本的に1時間に1本の停車で、バスも同じぐらいのペースで運行されているようです

利用者数では白石が圧倒

こちらは駅舎です

改札でのお出迎えもあります

白石市は宮城県南部にあたり、鉄道的にも福島県と接する場所にあります。南下すると福島県との県境には越河越えという難所の峠越えがあり、鉄道泣かせでした。越河と書いて「こすごう」と読むのは、なかなか言い得て妙で、仙台から東京への鉄路として常磐線経由が重宝されてきた理由にもなっています

白石蔵王は東北新幹線開業時にできた駅ですが、福島~仙台は約80キロと長すぎることから、峠を越えたここに新幹線の駅を設定することになりました

ちなみに福島までが35キロ、仙台までが45キロと福島の方が近いのですが、とにかく険しい峠となっていて、白石はその中継地となって栄えました

仙台からの在来線は白石までは昼間は1時間に2本の運行ですが、白石から先の福島方面への県境越えは1時間に1本。冬場は運休も多い区間で、運行面でも白石が終点となり、あらためて福島方面へ乗り換える形が多い

このように仙台への通学通勤圏の東北本線の南端ともなっているため、駅の利用者は白石駅が白石蔵王駅を圧倒しています

北海道の同名駅との深い関係

ではなぜ同じ場所に新幹線駅を設置しなかったかというと、ルート的に川幅が大きくなっているところを渡ることになる上、線形が悪くなるのを避けたからのようです。またコース的に在来線と新幹線が交差する地点がありますが、こちらは市街地から離れすぎている上、新駅設置のコスト面もあって想定されませんでした

駅では、このように歓迎してくれます。片倉小十郎重綱が大坂の陣で真田幸村と激闘を繰り広げ、最後は敗れることになる幸村の子供をかくまったという逸話があります

その片倉氏は仙台藩の白石城城主として幕末まで続きますが、明治維新の際にその家臣が北海道に移住。その地が札幌市の白石です。宮城県と北海道に同名の白石駅があるのは偶然ではありません

1982年の東北新幹線開業時からの駅だけに

古典的な文字案件も残ります

白石蔵王駅は単独駅ながら管理駅として白石駅も管轄しています。ただ訪問時には

このようなお知らせもありました

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新幹線単独駅巡り再び~鉄道開業150周年記念パスファイナル

仙台駅の駅名標

2023年3月2日7時

東北新幹線の駅を回る

ようやく暖かさを感じ始めた3月に入ってすぐ。大阪空港から仙台に向け飛び立つ

昨年10月と同じ行動。仙台行きでは空港内のバスに揺られてタラップを上がるという経験ができます

今回利用するのは、その時と同じ「鉄道開業150周年記念 JR東日本パス」。ただ今回は「ファイナル」のタイトルが付けられています

きっぷの中身は前回と全く同じでJR東日本が新幹線も含め3日間、乗り放題。JR東日本が管轄するBRTや東北の三セクの一部にも乗車できます。お値段は2万2150円

今回は東北新幹線の単独駅を中心に降りたことのない新幹線駅訪問を目指します。昨秋、北陸新幹線や上越新幹線で同様のことを行った時にも記しましたが、駅巡りをする課程で最もやっかいなもののひとつが新幹線駅。本数の少ない閑散ローカル線は「手段」という意味で難しいのですが、こちらは「金銭」という面のアプローチが難しい。そしてドル箱なんで、当然といえば当然ですが、JR各社も新幹線まで乗り放題というきっぷは、なかなか出さないものです。乗車券部分のみフリーで新幹線代は別に出してください、というものがほとんどです

それが今回、昨秋に続き、また同様の企画きっぷをリリースするという。しかも「ファイナル」。これは利用の一手でしょう

うまい具合にというか、航空会社のマイレージで3月で期限を迎えるものが、かなりあって、どうしようかな、と思っていたところだったのです。ちょうどよいきっかけにもなりました。目指すは東北新幹線。関西に住んでいる者としては、こんな機会でないと、時間的にも金銭的にも訪れることが困難になる駅が多いのです。利用するなら、きっぶの利用期間の最初である3月2日からと決めました。こちらはすでに報告しましたが2月21日に、伯備線特急やくものパノラマカーに乗車して、豪雪と厳寒に遭遇したばかりですが、それから急に暖かくなっていました。もう春の足音。さすがに大丈夫でしょう(という考えが大いに甘かったことを後で思い知らされる)

240円を節約

仙台空港に到着。昨年10月と全く同じ便なので仙台空港アクセス線への乗り継ぎ所要時間も分かっています

サクサク乗り込みます。ただ当時と異なるのは

ここ名取で下車したこと。名取駅はアクセス線との接続駅。アクセス線はもちろん仙台まで直行しますが、駅名板を見ていただければ、お分かりのようにJRの駅です。常磐線の乗り入れもあって重要度も高く、1日に万単位の利用者があります。もちろん、みどりの窓口の他に券売機もある

無事発券できました。なぜわざわざ名取で降りたのかというと

こちらは仙台空港駅のものですが、アクセス線はこのきっぷの対象外のため、別料金が発生します。発券の駅までは別料金で行くしかないので仙台まで行くと660円かかるのに対して名取で発券すると420円で済む。つまり240円の節約。随分とセコいですが、道中お世話になるだろう缶コーヒーを2本飲めるのでバカにはならないのです。前回は仙台での乗り継ぎがギリギリだったので660円支払わざるを得なかったのですが、今回はしっかり節約です

実はこの発券、コロナ禍前に仙台を訪れた際、仙台近郊のフリーパスを購入した時も同じ行動をとりました

とうことで仙台駅の新幹線ホームへ。まずは北上するのではなく南下からスタートします

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JR東日本パス ファイナルを前に~秋を振り返る 悲運の北上線を経て東京へ

北上駅の駅舎

2022年10月16日14時

「快速」のある北上線

ほっとゆだ駅に戻ってきました

休日に登校した高校生が帰宅するため駅に集まってきました。14時23分発の列車を逃すと前列車と同様、次の上りも下りも3時間運行がないので逃すと大変です

さて横手駅でも掲載した写真ですが

横手駅の北上線列車

方向幕に「快速」とあるのがお分かりかと思いますが、一般的にイメージする快速とは少し違う。北上線は両端の横手と北上を除くと途中に駅が13あるのですが、その中の小松川駅1駅だけを通過するものです

昨年の春までは他に2駅の快速通過駅があり、この2駅は冬季は全列車が通過する駅として、ある意味有名でしたが廃止され、1駅だけを通過する快速が「誕生」したわけです。播但線(兵庫県)の非電化区間である寺前~和田山で長谷駅ひとつだけを通過するためにあった快速と似ている(現在は全駅停車となり快速は消滅)

快速の設定は横手行きの下りで3本、北上行きの上りで1本設定されていて、私は貴重な1本に乗車したわけです。もっとも設定云々より、そもそも北上~横手の全線を走る列車は1日6・5往復しかありません

北上線は大正期に全通した古い路線です。東京から秋田を目指す路線としては福島で東北本線から分岐する奥羽本線がメインルートですが、福島と山形の県境で有名だった4駅連続のスイッチバックがあったように険しい峠越えがあり、重量のある貨物列車には負担の多い路線でした。そこで仙台経由で負担の少ないルートという目的もあって敷設されました。全国で問題となっている、いわゆる赤字ローカル線はトンネルや高架技術の乏しい時代に造られたものが多く、スピードに難点があり高速道路との競争に勝てないものがほとんどですが、北上線は当時にできたものとしては線形が良く、貨物などの長大編成にも重宝され、奥羽本線でトラブルがあった時の迂回ルートとしても重要な役割を担いました。特急の定期列車が走ったこともあります

ところが秋田新幹線設置の際に選ばれたのは戦後に全通した田沢湖線。東京から来た場合、北上線からでは盛岡の手前で分岐してしまうのが難点だったのでしょうが、わざわざ遠回りとスイッチバックをしてまで東京から秋田のルートが設定されてしまったわけで、平成になって駅名を陸中川尻からほっとゆだに変更するなど「ゆだ」を冠する駅名に3駅変更、SLが走ったこともありましたが、SL運行は10年以上行われておらず、貨物輸送もなくなっています(ただしJR貨物の免許は続いていて、いつでも貨物列車が走れる状態)。冬季通過駅や1駅通過の快速が登場することが利用者の数を物語っているともいえます。とても不運な路線です

北上駅は国鉄駅舎

ほっとゆだからは45分で北上に到着

戦後に各地で建てられた国鉄コンクリート駅舎が健在なターミナル駅。黒沢尻駅として明治期に設置されました。黒沢尻は当時の町名で北上市の中心地。花園の高校ラグビーに登場する学校にその名前をよく聞きます。戦後の合併で北上市が誕生した際、現駅名となりました。ちなみに写真で分かるように「きたかみ」です

北上線の列車は主に0番線の切り欠きホームを利用します

お隣の駅の解説付き駅名標

ここから新幹線で東京に向かいます

ユニークなオブジェがあります

当駅からは「はやぶさ」も「やまびこ」も東京に向かいますが自由席のあるやまびこが圧倒的に多い。基本的には1時間に1本、東京行きがあります。座席については以前に説明した通り、B席しか確保できませんでしたが、比較的早い時間でこのような状況だったので夕方以降はもっと凄かったのだと思います

入線時に前3両の自由席が見えましたが、この時点でほぼ満席の様子。盛岡始発で途中駅は新花巻だけでしたが、2駅で座席は埋まったようです

もっとも発車すると私のお隣のC席は東京まで誰も座って来ず、私から見える所ではD、E席が並んで空きっ放しという「多客期あるある」が起きていました。私的にはC席に誰も来ずに良かったわけですが(宇都宮を過ぎた時点でC席に移動しました)、もしもC席の指定券を持ったまま自由席に座った人がいるなら、あまり感心できないことです

これで振り返りは終わりですが3月のファイナルでも利用を予定しています。ただ現時点できっぷは購入したものの現時点で指定席確保はなし(笑)。旅程はほぼ決まっていて宿も確保しましたが、細かい移動が多くなりそうで指定席をいちいち取っていたら、権利がすぐなくなってしまいそう。それでもこの時の教訓から最後の長距離だけは指定を取るべきかな、と思っています

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JR東日本パス ファイナルを前に~秋を振り返る ほっとゆだの3時間待ちで感動話

ほっとゆだ駅の構内

2022年10月16日11時10分

空白時間で目にとまったバス

ほっとゆだ駅です。駅舎に温泉があることで知られます

と同時に北上線では唯一、駅員さんがいる駅。以前は管理駅でもありましたが、今は業務委託化していて窓口の営業時間も限られたものとなっています

到着は11時8分。そして次の北上行きは14時23分で何と3時間超待ち。こういう時には対向列車に乗り、少し横手方面に戻って再び北上に向かうという作戦がよく成立しますが、実は横手方面への列車も14時23分発。要は当駅で列車交換を行う同時発車で駅には14時過ぎまで1本の列車も来ないわけです

近郊駅へ行くバスはないかと調べたのですが日曜とあって、そう多くはないもよう

風呂に3時間も入れるわけもなく、では時間的に駅前の観光案内所にあるレストランで食事、となるのですが結構な列ができています。なかなか参った

と目の前にバスの姿が

コミュニティーバスのようです。行き先を見てもどこなのかさっぱり見当もつきませんが、運転手さんに尋ねてみる

「どこか食事できて風呂も入ったりできる所に行きますか?」

何ともあつかましい質問ですが、湯本温泉まで10分ぐらいで美味しいご飯屋さんと公衆浴場があると教えてくれました。特にその食堂はオススメで帰りのバスも列車にちょうど間に合う時間とのこと。間もなく出発というので乗り込みます

美味で大にぎわいの食堂

県道1号線を和賀川沿いに行くバス

10分もかからず湯本温泉に到着しました

バス停でほっとゆだ方面の時間を再確認。歩いていくと別のバス停があって、ここはどんなバスが来るのかとみると

メニュー表になっていて笑ってしまいました

結論から言うと風呂は午後からのオープンで入れなかったのですが、「日曜日はやっているかなぁ」という食堂は開いていました。まだ11時半すぎですが大にぎわい。あまりにも美味しそうだったので

たぬきそばとチキンライスを平らげてしまいました

バスの時間まではまだまだあります。いざとなればたいした距離ではないのでタクシーを呼んで駅まで戻ればいい

穏やかに晴れる秋の日で景色もいい。と、そこには足湯がありました。先客がいらっしゃったので写真はありませんが、しばし先客のご夫妻とお話していると、ちょっと感動してしまいました

ご夫妻は東北のとある所からお越しなのですが、ご夫人には西日本に50年以上も文通を続けている方がいらっしゃるという

携帯で瞬時にメールを送ることができる時代ですが、それでも手書きの文章や凝った便せんで連絡し合う文通には根強い人気があるようです

今は分かりませんが、昔は少年少女向け雑誌に必ず「文通相手募集」のコーナーがあり「○○県の○歳です」という自己紹介に応募すると編集部経由で転送されていました

ただ手書きの文章しかない時代ですから、なかなかの手間だし、互いの生活環境も変わって、そうは続かないものです。それが同世代の女性と中学生の時から、ずっと続いているとか。個人の話なので詳しくは書けませんが、互いの引っ越しや結婚があっても続けられ、今は地元の名産品を送り合う仲になっていること、20年に1度ぐらい合うことなど、良いエピソードばかりで時間が経つのを忘れて聞き入ってしまいました

バス停近くに喫茶店があるのを見つけ、そこで小休憩。バスで駅に戻ると、ちょうどいい時刻。ほっとゆだ駅までわざわざ出かけながら名物の駅舎温泉には入れませんでしたが、それ以上の良い時間を過ごせました

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