2022年 12月 の投稿一覧

宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~社境を越えられるのが最大の利点

9月8日13時10分

普通で初の県境越え

飛騨古川から45分(所要時間は列車によってばらつきがあるので注意)、猪谷に到着しました

旅の最初に記しましたが、特急で何度も通った高山本線ですが、普通でゆっくり、というのは初めてです。ここは富山県。そして駅名標でお分かりようにJR西日本のエリアに入りました。ここはJRの社境駅。駅はJR西日本が管理していてJR東海の普通列車はここですべて終点となります

広い広い構内です(この写真は翌9日のものです)。背後に見えるのは社宅跡でしょうか

現在は1面2線構造ですが、構内踏切のところに

もうひとつホーム跡らしきものがあります

かつては国鉄神岡線、後の神岡鉄道が今はレールのない切り欠きホームから出ていました。乗り換え駅でもありました。神岡鉄道の廃線から、まだ20年も経っていないのですが面影はこれぐらいでしょうか

立派な駅舎です

駅名板にも重みがあります

開業時からの駅舎

昔からの国境でもあった猪谷には関所も置かれていて、駅からすぐのところにあります。昔からの交通の要衝だったのですね。貨物列車でも大いに栄えたそうです。構内を見れば分かります

当然のように特急ひだも全列車が停車します

しかし

無人駅なんです

JR各社の境界駅。熱海や下関が有名ですが、無人駅なのは中小国(JR北海道と東日本)と当駅のみ。中小国は帳簿上の境界駅のような性格を持っているため、すべての特急が停車する境界駅での無人駅は全国でも唯一です。窓口は塞がれ、手前の自販機はキオスク跡

かつては栄えた駅前も今は寂しい感じになっています

しかし

JR東海とJR西日本の境界駅ですから、通しで運行されるひだもここで乗務員が交代

折り返し列車の乗務員にも待機所は必要なので駅業務という意味では無人ということになるのでしょうか

18きっぷには境界駅はない

しかし青春18きっぷには境界駅という概念はありません。JRの駅ならば、いくらでも進んだり戻ったりできる。JR各社では、いろいろな形式でのフリーきっぷを販売しています。が、JR北海道と東日本のような、数少ない例を除いては、ほぼすべてが当該社内での自由区間です。それが18きっぷに限っては「国境」をホイホイ乗り越えていける。三セク化が進んで自由度がかなり減ってはいますが、それでも貴重な存在なのは間違いありません

ただ切実なのは今回、この時の状況です。両社の普通列車は猪谷で連絡を行い、そのまま乗り継げるようにダイヤが工夫されているのですが、高山からやって来た普通列車7本のうち最終を除く、この1本だけ連絡がありません。折り返し高山方面も、富山方面もともに2時間待ち。最初から分かっていたことではありますが、まだまだ立ち寄りたい駅もあります。そこへ向かうためには2時間は痛い。接続も考慮し、今夜の宿は高山ということにして30分後のひだに乗ることにしました。ネットで高山のホテルを確保

無人駅ながら自由席特急券を販売する券売機もある

ここは特急課金としました

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~美しい国鉄文字駅名標

飛騨古川の駅舎

9月8日11時45分

最北の有人駅

バスで飛騨古川駅に到着しました

旧古川町、現飛騨市の中心駅。特急ひだはすべて停車。当駅止まりのひだも設定されています

観光地としても有名で駅からすぐの場所に古い街並みである城壁土蔵街があり、人気スポットです

駅は映画「君の名は」でも有名になり

同じ角度で撮ってみました。雪がないので何のことやら、という感じになってしまいましたが

もちろん有人駅です

JR東海は「みどりの窓口」という表記を使いません。「全線きっぷうりば」と言います。国鉄民営化の際は、みどりの窓口でしたが徐々に全線きっぷうりばとなり、緑色ではなく白地に黒文字が特徴ですが、こんな感じで緑色だけ残っています。貴重な存在

高山本線は当駅を最後に北側は延々と無人駅が続きます。JR西日本との境界駅である猪谷も無人駅なので越中八尾まで57キロも無人駅です。つまりJR東海側では最後の有人駅

国鉄伝統の2面3線。キロポストで分かる通り、岐阜から151・3キロ

距離にすると京都から姫路も越えて青春18きっぷの主役である相生まで行ってしまうので、なかなかの距離です。ただそちらの場合は新快速を姫路で乗り換えて約2時間。単線非電化の高山本線と比べることに意味があるかどうか分かりませんが、特急ひだより早かったりします

駅名標はピカピカ

以前の記事でも伝えましたが、飛騨市の「騨」は旧字体が正式。ただこの文字は環境依存文字といってネット上では文字化けの可能性があるため、本記事では「騨」を使用しています。もちろん駅名標は正式なものが採用されています

さて当駅に限らず、JR東海の駅名標は総じてピカピカです。すべての駅を知っているわけではありませんが、くたびれてボロボロになっているものは、あまり記憶にない。停車本数の少ない駅でも定期的にメンテナンスが施されているようです

旧国鉄の書体はJR東海に引き継がれています。私などは、どこか懐かしい感じがするのは、そのためかも

一文字で知られる、こちらの駅名標も、書体が演出をアシストしている気がします。また所在地の自治体名がしっかり書かれているのもいいですね。昔はすべて入っていました。私の認識では九州、四国は入っていますが、西日本、東日本、北海道では姿を消しています。自治体の合併で更新が手間なのかもしれませんが、中心駅と自治体の名前が異なったり、難読な郡や自治体名があったりするのも楽しみのひとつです

お昼の時間に規模の大きな街に来られて良かった。朝食は牛丼店で6時前と早く、かなりお腹もすいてきました。それほど時間があったわけではないのですが喫茶店に入り「早いのをお願いします」とカレーとアイスコーヒーをいただきました

12時22分の猪谷行きに乗車予定。これを逃すと次は16時20分と4時間後(笑)。さすがに乗り遅れるわけにはいきません

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車内で今年一番ビックリしたこと

※写真と本文は関係ありません

2022年も間もなく終わります。皆さんの鉄道ライフはいかがでしたか?

ちょっと番外編になりますが、驚いたという意味では、こちらです

とある日のこと。その時間帯はガラガラだった新幹線に乗っていた私は目的駅が近づいてきたので下車準備。たいした荷物は持っていなかったので降りる前にお手洗いに行こうと荷物を携えたままデッキ方面へ。そのまま扉の前で待つつもりです

私は車両の最前部近くにいました。お手洗いは後部にあるため、荷物を持って後部の方へ向かっていくと途中から猛烈な匂いが…

何だこりゃ?と見ると男性が食事中で

有名餃子チェーンと有名牛丼チェーンのテイクアウトを一緒に食べている

実は何だこりゃ?というレベルではありません。見るまでもなく、すぐに分かりました。わざわざ買ってきたのでしょうね。確かに駅弁を買うより安いし温かいかもしれません。確かに車内はガラガラでしたが、これは明らかにやり過ぎです

私が10代だった40年以上前の長距離夜行列車が華やかだったころ、長時間停車を行う駅のホームにある立ち食いそば屋では「車内持ち込み用」として蓋付きのプラスチック容器でそばを提供してくれました。長時間停車の駅は限られていますから、多くの方がそれを求め、しばらくすると出汁のプーンとした香りが車内に立ちこめたものでした。ただそれは大昔のこと。今はエチケットとして、それもはばかられます

特に現在の駅弁は「匂い」に特段気を遣っています。本来、かなりの香りがするはずの煮込んだ牛肉も、かなり抑えられている

もっとも匂いに対する感覚は千差万別で、駅の構内で販売している駅弁なら誰もが気にならない匂いかというと、そうとも言い切れないとは思いますが、さすがに餃子&牛丼はそばの出汁の匂いなんてものではないレベル

ただこうして文章にしてみると「その通り」となるのですが、日本の各地域にはいろいろなお土産が販売されています。旅でウキウキした気分で、つい紐解いてしまうというのは気をつけましょう

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~バスに乗って分かること

9月8日11時

行き詰まりが解決

上枝では小さな階段を上ってホームに向かいます。花壇が美しい

さて次にやってくる列車は12時22分発の猪谷行きです。それに乗って北に向かうのですが、さてどこで降りるか。飛騨古川も行きたい駅だし、猪谷のあの雰囲気も味わいたい。ただ問題はダイヤで飛騨古川で降りてしまうと次の列車は4時間後。12時25分発の高山行きも来ますが(要は飛騨国府ですれ違いを行う)、これで高山に戻ると下呂方面行きは2時間半後。なかなか悩ましい

ここは飛騨古川もしくは猪谷まで行って特急課金もやむなしか。となると特急停車駅で降りないと大変なことになる、などと思案しつつ付近の散策を行う。食事できるところがあれば時間的にもちょうどいいのですが、ちょっとなさそう…などと歩いていくと川を渡って国道に出る

すると

バス停がありました。これはどこに行くのでしょう、とチェックすると

これはラッキー。飛騨古川駅に向かうバスが11時21分、この時点で10分後にやって来る。というか今回は事前に全く調べていなかったのですが、高山~飛騨古川のバスは古川経由の神岡行きも含めると1時間に1本もの頻度で運行されているのですね。高山本線の区間運行も含め、この間の流動が多いことが分かりました

街の規模を知る

間もなくバスがやってきました

ほぼ高山本線と並行して走りますが、バスが旧国府町の市街地に入った時、その規模に目を見張りました。飛騨国府駅では20分ほどしかなかったため、駅の近くしか分からず

駅前の風景を見て「寂しいところだなぁ」と思っていたのですよ。実は事前に国府町はかなり規模が大きいと聞いていたので拍子抜けしていたのですが、全く違いました。線路は旧市街地から、やや離れた所を通るので駅は街外れにあることが多い、とは数え切れないほど経験しているのですが今回もそうでした。バスは街の中を通るので雰囲気がよく分かる。これもいつものこと。前記事に掲載した駅近辺の地図を最初に見ていたら施設の多さもあって分かったのでしょうけど、見たのは後になってから。勉強不足でした

大変立派なバスで乗車時間はそう長くはなかったのですが、充電もさせていただきました

バスに揺られること約20分。飛騨古川に到着です

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~絶対行く駅は双子さんでした

9月8日10時40分

旧国府町の中心駅

飛騨国府に到着しました

区間運転の列車は高山、上枝、飛騨国府そして飛騨古川の始発と終点を合わせても4駅にしか止まりません。15キロのみの運行で所要時間も15~20分ほど。私が乗車した列車は飛騨古川で数分停車した後、すぐ折り返します。ですから、ここ飛騨国府にいると折り返し列車にすぐ乗れる。ローカル線の駅巡りでよくこの手法を使います

木造駅舎にトタン屋根。戦前に設けられた雪国でよく見かける駅舎です。駅前にある立派な木は桜ですか。こちらもよくある風景ですね

旧国府町の中心駅。簡易委託ではありますが、十数年前まで駅員さんがいたそうです

国府町といえば、鳥取県の同名の町を思い浮かべます。こちらも今は鳥取市になってしまいましたが、以前は同じ町名で姉妹都市だったようです

駅名標でお分かりのように飛騨の「騨」は正式には旧字体を使用します。そのあたりや国府駅近辺については次回以降の記事であらためて触れます

私自身のNG行為

折り返してきた列車に乗り込んで1駅。絶対に行くのだ、と固い決意の一つ目である上枝に到着です

先に答えというか、理由を出してしまいますが、これで「ほずえ」と読む超難読駅です。この駅名標が見たかった。そんなの車窓からでも見えるだろう、という考えもあるかもしれませんが、それは私個人のルールではNG行為にしています。「気になる駅があれば降りる、または別手段でもその駅に行く」は絶対です

昭和初期の開業時にあった上枝村が駅名の由来だそうですが、どうも現在は上枝という住居表示は残っていないようです。ただ駐在所の名前など駅近くには名前を付けたものが残っています

「そっくりさん」に心がなごむ

さて駅舎ですが

こちらが外観で

こちらが内観

ここで何か感じませんか?

飛騨国府駅とそっくりさんです。というか、ほとんど同じでは??

駅の財産票です。財産票というのは、たまにつじつまの合わないものも見かけますが、こちらは正しいもののようです。調べると飛騨国府の開業が1934年(昭9)10月25日。そしてここ上枝も全く同日です

勝手な想像ですが、別のものを考えるのが面倒だと思ったのか、あえて同じにしたのかは分かりませんが、おそらく同じ人または業者が施工にあたったのでしょう

いろいろ想像するだけで楽しいし、ここに来られて良かった、と思えます

次は1時間半後にやってくる猪谷行きに乗る予定。時間はあるので周辺の散策をしてみます。まだまだ服装は真夏ですが、飛騨の山中はもう酷暑という感じではありません

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~区間運転の妙

9月8日10時

高山駅の変貌に驚く

下呂から1時間かけて高山に到着しました。名古屋から4時間

こうして地図を見ると国道と線路がぴったり寄り添っているのが、よく分かります。というか、この飛騨川沿いにしか敷設するコースがなかったのでしょう。高山本線は大正期に工事が始まり、1934年の昭和9年に全通しました。このころ日本中では山間部に細かくレールが敷かれていますが、同じような形が多い。当時のトンネル技術を考えると必然的に、このようなコースになったのでしょう

その高山駅は

20数年ぶりに訪れたのですが変貌ぶりに目を見張りました。駅舎が変わったことは全く知りませんでした

前回は訪問時が2月で氷点下。とてつもなく寒い中を歩き回りました。今も運行される大阪直通のひだで帰ってきましたが、寒さから解放されて奮発してやれ、とグリーン車で帰ってきたのを覚えています。いつの間にか大阪行きにはグリーン設定がなくなりました

当時はデビューから、まだ2ヶ月のHC85が待機中。もっとも18キッパーの私には無縁で、普通列車を探さなければなりません

その時刻表はというと

赤い文字しかありません!

岐阜方面は1日10本、富山方面は13本と一見こちらが多いように見えますが、うち4本は3駅先の飛騨古川止まり。またこうして見ると特急は、ほぼ名古屋~高山に特化されていることがよく分かる。富山方面の特急は5本ありますが、うち1本は飛騨古川止まりなので4本しかありません

何が何でも行く駅へ向かう

その中で私が注目したのは高山~飛騨古川の区間運転です。わずか15キロ、途中駅はたった2つ。この運行を見るだけで、この区間には一定の需要があることが理解できます

どこに行く時もそうですが、この手の成り行き任せ旅の時には事前に「行きたい駅」を考えます。それがダイヤを見ているうちに「どうしても行きたい駅」そして「何が何でも行く駅」へと変化していきます。早い話があきらめです(笑)。付け加えると急に気力がなくなりエネルギー切れを起こすこともある(笑笑)

その「何が何でも行く駅」が、この中にあります。発車時刻も20分後とちょうどいい

まずは飛騨国府に到着です

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~今さら何をの薄さ

9月8日9時

乗車してから時刻表研究

下呂駅です。全国レベルでも高山と並んで誰もが知る高山本線の2駅。極端な言い方をすると、この2駅のために特急ひだがバンバン走っていると言ってもいいぐらいです

純正のキオスクがあります。確か美濃太田にもあったはず。今は駅売店もコンビニとの提携が進んでいたり、JR東日本のように独自のブランドを持つなどで、単にキオスクというのは、なかなか見かけなくなりました

過去、下呂には3回来ています。もちろん温泉目的。ただ今回はちょっと(いや、かなり)違う

こんな感じで岐阜からやって来ました。所要時間の1時間52分というのは普通の、1時間20分というのは特急の標準的な時間です

さて、岐阜からの2時間、車中で何をしていたかというと、朝早かったので寝ていたわけではありません

ずっと時刻表とにらめっこしていました

今さら何を、という感じですが、自分の予想以上にダイヤが薄い(列車の本数が少ない)

高山本線は岐阜から美濃太田までは完全な都市近郊区間です。非電化単線でありながら、昼間も1時間に2本が運行されています。美濃太田から太多線を通って多治見に向かう高山本線~太多線の直通運転も含まれていて、すべてではありませんが、1本が太多線直通、そとしてもう1本は美濃太田止まりだったり、思い出したように、そこから先に行ったりという運行(太多線には美濃太田~多治見の運行もあり1時間に2本が確保されています)

ただ、その思い出したように、というのが困ったもので、だいたいのイメージですが普通列車は美濃太田から下呂までは1~2時間に1本、下呂から高山方面はそれ以下という感じ。何となくの本数イメージはありましたが少なすぎる。適当旅には最も向いていない路線に突っ込んできてしまったのでは?となりましたが、もう遅い

清々しいダイヤ

私が乗車した6時52分岐阜発の列車は下呂に8時52分に着いて8分間停車します。写真はその間に撮影したもの。前回の記事でも書きましたが、次の高山行きは5時間後です。では高山まで行く手段はないのかとなりますが、そうではなく特急があります。その5時間後の普通が出るまで、なんと5本もの特急が下呂~高山を走ります。1時間に1本の割合ですが5時間もの間、約50キロの区間を特急しか走らないとは何てすがすがしいダイヤなんでしょう

さらに言うと途中の普通しか停車しない駅に行く方法は皆無なのかというと、それも違っていて

下呂の駅前には高山行きのバスが早朝から夕方まで1時間に1本の路線バスが運行されていて、高山本線と並行する国道41号を進むので、こちらを利用すれば行くことができます

ガチンコ駅巡りなら、もちろんこちらを利用しますが今回はそうではない。せっかく(正確に言うと違いますが)タダで乗れる18きっぷを最優先。特急課金もしません。

とにかく高山まで行かないと、お話にならないようなので再び列車に戻り、下呂から約1時間

10時に高山到着。岐阜から3時間。6時過ぎに名古屋を出て、ここまで降りた駅は下呂のたったひとつしかありません

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~ケセラセラ

9月8日5時50分

無計画の名古屋駅

前夜、所要で名古屋に宿泊した私は朝の6時前、名古屋の駅前にいました。まだ暗い。北陸本線の各駅を巡ったのは、わずか2週間前なのに、随分と夜明けの時間が変わっている。秋が進んでいる気がします

早朝だけに登板する名古屋始発ののぞみがスタンバイしています

平日の朝ですが、まだ人はまばら。ここから1時間で一気に増えるのが大きな駅の特徴ですね

手元には青春18きっぷが残り2回分。9月10日までなので今日を入れても3日しかありません。いつも最後でバタバタするのですが、今年は例年以上に追い込まれています。3日のうち2日は18きっぷに充てるわけですが、実は昨日の夜まで何も決めていませんでした

名古屋からの出発だけは決まっているので東西南北どこでも行ける。参宮線&紀勢本線コースが有力でしたが、同じコースを戻ってくる行程を避けるとしたら大阪まで距離が遠く、ひたすら乗るだけの作業になりかねない。中央本線は自宅から、どんどん離れていってしまう。ということで高山本線に決定。特急ひだで何度か駆け抜けましたが普通で走破したことはありません

ということで前夜、ホテルで若干ほろ酔いの頭で時刻表をめくって何となくの行程を立てました。もっともホテルはとっていません。久留里線、北陸本線と結構ガチンコ旅だったので、今回は私の基本である適当旅、降りたい駅があれば降りるケセラセラ旅にすることに

ケセラセラでも乗らなければならない電車はある

名古屋発6時23分の大垣行きに乗ります。駅は閑散としているように見えましたが、通勤通学圏とは逆方向ながら結構なお客さんが乗っています。それでも余裕で座れました。ところがいきなりの時刻表読み間違えの痛恨ミス。岐阜で6時52分の高山行きに乗り換えるわけですが、3分しか時間がない。名古屋発6時10分に乗れば余裕だったのですが、岐阜発の時間を見間違えていました

ということで岐阜に着くころには立っているお客さんもいるぐらい混雑している電車を降りるとダッシュで階段を下る。なぜ急ぐのかというと、これに乗らないと下呂から向こうに行けないのです

乗車しようとしている列車は下呂を9時に出て高山に向かうのですが、これを逃すと次の下呂発高山行きは13時58分。普通の運行が5時間ありません

いくら適当旅とはいえ、これは絶対に逃せません。もっとも考えようによっては、宿すら確保していないのですから、乗れなければ高山本線はすっぱりあきらめるという超適当旅に切り替えてもいいのです

そしてぎりぎりセーフ。とはいえ階段を降りる課程で同じ行動をとっているとみられる高校生やサラリーマンの姿もあったので安心していました。彼らは毎日同じコースなのでしょうから

列車は高校生で満員です。立ってグループでおしゃべりをしている方々が多いので何とか座れました。この状態が美濃太田まで続き、ドッと降りていくと急に車内は閑散としました

無事に下呂到着。岐阜から88キロあって2時間ちょうど。ちなみに特急でも70~80分かかります

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ホテル「値上げ」に思う

今回は写真はありません。参考写真で「関係ありません」と説明しようとも考えましたが誤解が生まれそうなのでやめました

旅行支援割引の死角

旅行支援割引が10月から始まっています。今月27日でいったん終了しますが、割引幅を小さくして続行するようです

私も少なからずお世話になっています。夏場には県民割という近県住民向けサービスがあり、こちらでもお世話になりました。ホテルの宿泊料金が40%、最大で5000円引きとなる上(交通費込みのパック料金なら8000円)、平日で3000円、週末でも1000円のクーポン券がもらえるのですから、なかなか威力は絶大といえます

そこで当初から話題というか指摘されているのが便乗値上げ。どういうことかというと、例えば1泊8000円のホテルがあったとします。40%割引なので旅行支援割引を使用すると3200円の割引となって4800円で宿泊できます(消費税の話は割愛します)

これをホテル側が1泊1万円にするのです。となると利用者が支払うのは6000円。これでも、それまでの料金からは2000円安い。これに対して「おいおい、それは違うだろう」ということです

問題点は多くの旅行者が、それまでの料金を知らないことが多いということ。問題点というより死角かもしれません。割引を受ける時は基本的に予約サイトの利用となります。1万円→6000円と表示されるわけで、それは安い、と思うことでしょう

私のお気に入りホテル

私がよく利用していたホテルがあります。週末は少し高くなりますが、それでも6500円まで。平日なら6000円ぐらいでした。正直言って部屋は超狭いのですが、私のような鉄オタは朝の出発が早いことが多いので、あまり気にならない。それよりも比較的新しいホテルで電源コンセントが多いのが何よりのプラスポイント。旅の際、ホテルが充電部屋と化すのが最近の旅です。携帯のほかモバイルバッテリー、カメラのバッテリー、私はパソコンを持ち歩くことも多いので当然、その電源も必要です

机の上やベッドの枕元のコンセントだけで、これらがまかなえるのが良かった。しかも新しいので施設もきれい。近くに飲食店、コンビニもあるので、かなり気に入っていました

ところが旅行支援割引が開始された後、現地に行くことになり予約サイトをのぞいてみると元値が1万円。目が点になりました。それでも割引を利用すると6000円と、これまでとほぼ同じ料金で泊まることができます。それでも気になり熟考の末、1万2000円が7200円になる別のホテルのツインのシングルユースとしました。こちらは元値が1万2000円にふさわしい広さと施設でした

気持ちの問題

料金設定はホテルの自由です。1泊1000円にしようが1万円にしようが勝手です

こういう値上げは、同じ都市に出張でよく行く方などは気がつかれていると思います。仕事の場合など、同じホテルに結果的に同じ料金で宿泊できる上、クーポンまでもらえていいじゃないか、という考え方もあるかもしれません

別の見方をすると公金が投入されているのに、それに乗じて値上げは問題だ、ということにもなり、おそらくはそれが正論でしょう

ただ私の場合は、これまでせっかく愛用してきたホテルだっただけに「なんだかなぁ」という気持ちが大きいです。フロントの皆さんも感じが良かったのですが、旅行支援割引が終わって元の値段に戻っても、おそらくこちらには宿泊しない気がします

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JRのうちに…北陸本線各駅を訪ねる 最終回~三セクからの将来

8月26日16時15分

最後の駅は芦原温泉

芦原温泉に到着です。この日は青春18きっぷを使用しなかったので金沢から特急で36分。ちなみに普通だと途中の通過待ちにも左右されますが70~80分かかります。各駅停車と有料特急しかないので課金し甲斐があります

北陸新幹線の駅にもなるのでJRの駅としては残りますが、在来線は三セクとなるので駅名標は変更となります

そして今は当時よりかなり進んでいると思われますが、この当時は駅前のスペースがほとんどないほどでした

廃線なのに駅は存続

写真付きの出口案内に観光地を感じます。ただ明治期に開設された時は金津を名乗っていました。金津は町名で、こちらから芦原(現在のあわら湯のまち駅)を経由して三国港へ至る三国線があり、芦原温泉の最寄りは芦原でした。駅名が変更されたのは50年前で三国線が廃線となったのを契機に現駅名となっています

今は同じあわら市ですが、以前は温泉のある芦原町は別の自治体で、金津町に芦原温泉駅ができることになりました

両駅というか、温泉街へはタクシーでも10分ほど。バスでも結ばれているほか、旅館の送迎バスも主にこちらにやってきます

ちなみに、これはちょっとしたトリビアですが、路線の一部が現在のえちぜん鉄道に引き継がれたため国鉄の廃線駅が今もすべて現役駅という、なかなか珍しいことになっています

工事中で駅舎も駅の中も、なかなか見にくい状態でした

まぁ、こちらの方はしっかりいらっしゃいます(笑)

観光センターも外からは分かりにくい状態で、ちょっと気の毒でした。新幹線開通となれば、ドンと目立つ場所に来るのでしょうけど

ただ、こちらの看板はやたらデカかったです。「複数ルートの安全な国土」の文言は要らない気がしました。だったら日本中の迂回ルートをしっかり残すのか、ということになりますよね

必ずしも負の面だけではない

さて春と夏、2度にわたって敦賀~金沢間の全駅を訪問したわけですが、ひとつ感じたのは地元の利用者にとっては便利になることも、かなりあるのでは、ということです

例えば金沢~福井間。現在、昼間は金沢~福井間が1時間に1本、金沢~小松間が1時間に2本の運行となっていますが、毎時○分とは決まっていません。それは特急による通過待ち時間によるもので、サンダーバードが1時間に2本運行される時間帯もあるほか、米原もしくは名古屋に行くしらさぎも1時間に1本ぐらいのペースで運行され、特急が優先される以上、普通はそのあおりを受けて決まった時間に運行とは、なかなかいきません。また所要時間にも大きく差ができていて、小松~金沢は基本的には約30分なのですが、中には40分ほどかかるものもあります

貨物列車は残りますが、特急ほど頻発していないので現在の通過待ちがほぼなくなって所要時間もかなり少なくなることが予想できます

北陸本線はかつて特急王国と呼ばれ、北陸新幹線の金沢延伸前までは富山や新潟へと向かう特急が特急がバンバン走っていて鉄道ファンには目の保養となっていました。みどりの窓口とともに、その光景がなくなるのは寂しいことですが、運賃値上げは予想されるとはいえ、必ずしも負の面だけではないと感じました

改札口はいかにも仮状態。芦原温泉での購入は今後、なかなかないでしょうから、こちらできっぷを買うことにしました

ほんの少し節約しようと(200円ほどです)福井までは普通に乗り、早めの夕食としてサンダーバードで帰路につきました

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