米川駅の駅名標

2022年12月28日8時

霧と霜の風景

大河内から岩国方面へ逆戻り。15分ほどで米川駅に到着しました

大河内にいた時から30分経過していますが、山中のためか霧が深い。霧の中にスーッと消えていく列車が幻想的な雰囲気です

写真で分かる通り、かつては島式の1面2線ホームだったようですが、今は片側のレールが撤去されて1面1線の棒状駅となっています

はがされたホームの向こうには、さらにスペースがあり貨物ヤードだったことがうかがえます。草木がうっすら白くなっているのは霜。かなりの山中で霧もあって遠くはよく見えない

国道2号線や山陽新幹線と寄り添うように走る岩徳線ですが、両隣の高水、周防高森では、駅近くを通る2号線は米川駅近辺ではいったん離れています。もっとも駅のすぐ南側を走る国道は玖珂駅、周防高森駅から一本道の県道で当駅の西側で高水駅そして山陽本線の光駅へと分岐する重要な道路となっていて、米川駅も岩徳線の全線開通時に山陽本線の駅として誕生しています。貨物ヤードがあるのも不思議ではありません

駅舎で思わぬ文字

駅舎は使用されなくなった片側のホームをふさぐように建っています。簡素なつくりです。駅前の規模から想像すると、かつては立派な駅舎があったと想像できますが、駅舎をチェックしていて思わぬ文字に出会います

財産票にある「国鉄」の2文字。各地で財産票を見てきましたが、国鉄と記されたものには、なかなか出会えません。ちょっとびっくり

昭和54年となっていますから1979年。民間移管へはまだ時間があるころ。ただこちらを参考にすると40年以上前の当時、すでに駅は現在の形になっていたことになります

「米川駅」の上に「米川駅」。文字が薄くなったので新たに貼り付けたのでしょうか

駅舎はそんなに大きなものではなく他の岩徳線の駅と同様、券売機が置かれています

あらためてかつてのホーム跡へ。レールがあった場所に、こうして電柱が建っているところを見ると確かにかなり以前から現在の形になっていますね

にしても真っ白な世界。幻想的と言ってしまえば素晴らしい景色ですが、現実の世界はというと、はっきり言ってめちゃ寒い

駅舎も入口と出口が吹き抜けになっているので、寒さをしのげるかというと、なかなか難しい

山口県内で見ることが多い出発案内。ただこの手書きのような字体は初めて見ました。これって故障しているんじゃないか?動くんなかぁ、と思っていたところ、けたたましく音がしてランプもピカリ。十分に現役でした。寒くて「早く(列車が)来ないかなぁ」と思っているところに心地よい音でした

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