福塩南線14駅の全駅訪問を目指す~南線の時刻表は確認せずとも

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福山駅始発の井原鉄道はアート列車だった

※訪問は2024年1月10日

スタートは1区間のみ運行の電車

年明け早々に呉線の全駅訪問を終えて三原に宿泊

朝のまだ暗い三原駅-と言っても、真冬の西国の朝は遅めですでに7時を回っている

7時22分三原始発の糸原行きという1区間のみ運行の電車に乗車。乗ったら3分で終点となってしまうが、糸崎には多数の留置線と乗務員のための列車区があるため、この運用はかなり多い。糸崎始発の岡山方面行きにすぐ乗り継ぎできるようになっている。ちなみにこの後すぐ出るのは同じく三原始発だが相生行き。こちらは通勤通学のラッシュを挟んで3時間もの電車旅を楽しめるというか、修行ができる18きっぱー向けの乗り物である

その青春18きっぷは本日が最終日。いつも最後の方でバタバタと使い切ることを繰り返しているが、最後は福塩南線の全駅訪問を行って帰宅の予定である

福塩南線とは

まず最初に触れると「福塩南線」という路線はない。戦前には正式路線としての名称があったが、福山と塩町(ともに広島県)の78キロを結ぶ福塩線が正式な路線名。ただ電化と非電化、本数、駅間距離そして何より利用者があまりに異なりすぎて福山~府中23キロの戦前の名称が今も通称として使われている。簡単言うと私鉄に源流を持ち電化されている福塩南線と国鉄が敷設した非電化の福塩北線という構図。鉄オタ界隈では府中以北の福塩北線55キロの方が人気が高く、かくいう私も福塩南線は過去何度も利用しながら、いつでも行けるだろうと先送りを繰り返し、降りた途中駅はわずか。せっかくここまで来たのだから、今日は全駅訪問を目指すことにした。といっても朝から動けば大丈夫だろうと正直な話、時刻表もロクに見ていない。23キロの間には14もの駅があり(福山のぞく)、10時ごろから1時間に1本の運行になってしまうが、朝からの雨が気になるものの、まず問題ないだろう。その理由は今後述べていく

ただ14駅といっても過去に複数訪れたことのある

神辺駅

新市駅

府中駅は今回はパスすることにした。ということで残る11駅なので、さらに負担は減る。もっともこれも今後の記事内で述べていくことになるが、思いつきのように各駅訪問ができる福塩南線に対し、福塩北線の各駅訪問には「綿密な計画」と「根性」が必要である

今冬の18きっぷ最初で最後の気動車

福山駅のホームで待っていたのは井原鉄道直通の列車。井原鉄道は神辺からの第三セクターだが、1日3往復が福塩線乗り入れで運行されている。午前中の乗り入れ列車はこの1本のみ。偶然ながら貴重な1本に乗れたことになる。今冬の18きっぷ利用は外房線×2、東海道本線、呉線で使用。福塩南線も電化路線なので電車のみの利用となるのかと思っていたら、最初で最後の気動車に乗車できることになった

さらに幸運なことに乗車列車は2両編成で先頭部分が

アート列車だった。井原鉄道HPでアート列車の運行時刻が公開されていて連日福山までやって来るものではないらしいので超幸運

切手をコンセプトにしたもので、これでは車窓が見えないのでは、と思ってしまうが現実にはそんなことはない。また内装も素晴らしいので、ぜひ味わってほしいのだが、いかんせん車両はほぼ女子高校生専用のようになっていて、これでは写真は撮れない(笑)。内装も外装も井原鉄道HPでパノラマ的に見ることができる。何よりぜひ乗車してほしい

ということで、かなり得した気分になって福山を出発である

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