上岡駅の駅名標

2023年6月30日16時50分

病院で下車

直見駅からバスで15分

降りた停留所は西田病院。佐伯市では利用者が多い病院のようで、地方では病院にバス路線が集まっているのと同じく、こちらにも多くの路線が集まっています。私が降りたバスにも佐伯駅方面へ向かうお客さんが入れ替わりに乗ってきました

なぜ、ここで降りたかというと

病院から上岡駅までは徒歩10分もかからないから。つまり当駅は病院の最寄りということになります

地図ですべてを表示してしまいましたが、ここ西田病院は商業施設が集まる「コスモタウン」に隣接しています。もちろん西田病院とセットでバスの重要ルートになっていて、バスの車窓からは核となるスーパー以外にもハンバーガー、回転寿司、家電量販店、ファミレス、コンビニ、100均、カレーチェーン、携帯ショップ、紳士服、車用品などなど、私の家の周りにもある店舗がズラリ並んでいます。各地で見られる幹線道路沿いのロードサイド店をひとつに集約した形になっていて、おそらくすべてのジャンルが網羅されています。訪問時は雨模様の夕方でしたが週末などは多くの人が集まることが容易に想像できます

にもかかわらず上岡駅の列車本数はわずかにこれだけ。病院や商業施設へのアクセスという点では、ほとんど機能していません。駅舎は逆の方向に立っていて回り道が必要だし、むしろコスモタウンができてから列車は削減されているほどです

徒歩で駅を目指すが…

とにかく上岡駅を目指します。乗車予定は17時36分の重岡行き。40分以上の余裕があるので時間的には問題ない。ここでナビタイム先生の出番。駅舎は線路の向こうにあり、かなり回り道が必要なように感じますが、ほぼダイレクトに線路を横切れるよう指示される

すると歩行者専用の小径に案内され、なるほどなるほど、これで線路の下をくぐれそうだ、と感心していると

通路はおりからの雨で用水路が浸水。水深20センチはありそうで泣きそうになる。時間に余裕はあったので病院の裏手まで回って駅へと向かいましたが(その道程はグーグル地図で示されたもの)、急いでいたらゴルフのウォーターショットのように靴と靴下を脱いで横断していたと思います

踏切を渡ると国道217号に出て間もなく

上岡駅前に到着。ここにもバス停があり、こちらは山中に入って豊肥本線沿いを大分市内に向かう長距離路線で、1日3本の運行がありますが直見駅、直川駅には向かわない路線なので今回は利用することができませんでした

大正期からの駅舎が残る

今回の「人名シリーズ」の各駅で古くからの駅舎が残るのは、ここ上岡のみ

1920年(大正9)からの木造駅舎が今も現役です

公民館として使用されているのが駅舎が残った要因のようです。隣には立派なお手洗いもあります

公民館へは駅舎を通り抜けてから入る構造となっています

いつのものでしょうか。古い駅名標も残されていて、駅舎とともになかなか価値のあるものだと思います

ホームにも古い待合所が残ります。直見駅からバスに乗り、徒歩で上岡駅に到着するまでは雨は止んでいたのですが、このあたりから激しく降り始めます。今回の各駅訪問では、雨が降るのは電車に乗っていたり、駅舎がある駅にいる時ばかりで、かなり幸運でした

かつては貨物輸送も行われていたようで、その跡も残っています

向こうに見えるのは西田病院。駅舎側は古い街並みで、駅舎の反対側となる病院側には新しい住宅街ができています。ただし前述した通り、駅舎の逆側には直接出られないようになっています

雨が激しくなって待合所で待機していたのですが、重岡行きがやって来る時間となると、いつの間にか人が集まっていました

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