8月25日13時

大正時代からの駅舎

この日は小松に宿泊予定だったのでホテルで荷物を預け身軽になってから再び駅巡り

小松うどんをいただきました。雨で涼しげではありましたが夏。それでも温かいうどん。なんだかんだで早朝に家を出てから、かなり時間が経っている。疲れている時の出汁って胃袋を優しく包み込む感じで身体がしゃっきりしますね

オーソドックスにきつねうどんとしましたが、甘さも身体を和らげます。カマボコかわいい

そして

加賀笠間に到着したのは14時。カラフルで一見、コンクリートブロックのように見えますが、瓦屋根の木造駅舎。かなりアルミ補強されていますが、大正期の駅開設からのもののようです

駅名板も格好良いですね

新幹線新駅構想

さて当駅近くでは、長らく新幹線駅誘致が行われていました

北陸新幹線の白山車両基地は、このように至近です。道路で回り込んでこの距離ですから、直線だともっと近い。新幹線の駅は金沢の次は小松となっていました。となると白山市の中心駅である松任からは現在停車している一部特急が姿を消し、優等列車のない都市になってしまう。ただ車両基地だけあって白山市では金沢駅とを行き来する新幹線を見るだけになる、基地を有効利用できないのか、と最初は山陽新幹線の博多南駅のような構想提案からスタート。つまり金沢から1区間だけの路線を造れないのかということです

これに対し、JRがその後の延伸もある、と難色を示したことで、その後は本格的な駅設置運動となりました。結果的には金沢からの距離が新幹線として近すぎる(金沢~松任は普通で10分、金沢~加賀笠間は同15分)、利用者の数が見込めないということで見送りになりました。ただ、その代わりと言えるかどうか分かりませんが、車両基地の北端あたりに北陸本線の新駅である「西松任」が建設されることが昨年決まりました。こちらは普通駅としては意義のあるもので、松任駅から離れている白山市役所や運動公園への最寄りとして機能する予定です。再来年の春に北陸本線のこの部分は三セク化されますが、現時点では北陸本線の新駅扱いです

過去の時刻表が

金沢まで15分ということで住宅街の拡大や学校の存在で利用者は増加傾向、今も1日の乗員は1500人を超える当駅ですが昨年無人化されました

従来の西口だけでなく、東側にも住宅街が増えたということで東口も設置されています

駅舎では、こんなものがありました

かなり以前の当駅時刻表。時間が午前・午後表示なので相当古い。かつて鉄道は普段の生活に基づく午前・午後表示でした。24時表記は海軍で使われていたもの。それが戦時色が強くなるにつれ「頭に午前、午後が付くのは面倒」ということになり、海軍の24時表記が採用され現在に至っています

この「発」という文字は麻雀以外で初めて見ました(笑)。1日10往復だったのですね。行き先も大阪どころではなく明石(西明石ではない)、姫路そして上野も。丁寧に「汽車」と書かれているのを見るまでもなくSLでしょうから、どのぐらいかかったのでしょう。何事もないように深夜運行があります。23時19分発姫路行きとか、10時5分の上野行きとか一体何時に着いたのだろう、と考えているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまう充実のひとときでした

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