串間駅

宮崎から志布志まで89キロ18きっぷでの日南線3日間~これぞ神駅。コンビニ発見→神社参拝

※訪問は2026年3月11日(ダイヤは3月14日の変更前のものです)

ランチのために串間まで歩きます

あらためて日向北方駅の時刻表。今は12時前。つまり2時間近く列車は来ない。前回の記事で紹介したコミュニティバスは串間駅まで行くが、私が乗った11時33分が「終バス」だった。午前にして運行は終了である。ということでもともとの予定では、この後の行動は決まっていた

串間駅までの徒歩である。串間駅近くまで行くと飲食店はあるし、道の駅もある。時間は十分潰せる。幸いなことにというか残念なことにいというか、徒歩には絶好の小春日和。道中はおそらく下り坂。40分ほど歩いてラーメンでも食べようと思って歩き始めた

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思わぬ出会い

ところがである。地図を拡大していただければ分かるが、5分ほど歩くと見えてきたのは、なんとセブンイレブン。これは大きく予定変更である。歩くのはもうヤメ。実は串間駅には後でもう1度来るだろうと、朝に行った時はロクに写真も撮っていなかったのだが、そんなものはもうヤメである

親子丼をいただく。会社を辞めてからというもの、コンビニでのレンチンは完全に無縁だったが、久しぶりに体験。美味しくいただいて駅へと戻る。これでも時間は30分ほどしか潰れていないが、お腹を満たしたので、もう十分。駅へと戻る

実は駅で気になっていたことがあり、それは駅名標に描かれた鳥居。これは神社最寄りを示すものだろうと調べると駅からほど近いことが分かった

鉄道駅の「最寄り」という言葉には、あらゆる距離が含まれていて、都心の駅だと平素われわれが感じる最寄りという言葉に近いものがあるが、地方に行くと徒歩30分なんてものは普通だ。だが今回は徒歩5分。ありがたく参拝させていただこう

公道が参道となっていて、そのまま進むと

立派な境内が見えてきた

こちらは解説板。串間が高鍋藩の飛び地だったということを初めて知った。今でも高鍋とはそれなりの距離があるので当時はもっと遠かっただろう

写真掲載は自粛するが、神殿にはこの季節らしく雛人形がズラリ並んでいて美しかった

私はよく間近にコンビニがある駅を「神駅」と呼んでいるが、40分の徒歩をせずに済んだ上に参拝。まさに神駅だった

利用率は住民の4%

駅へと戻ると列車の到着まで、もうそろそろの時間となっていた。こうして見ると美しい形状をしている。そして間もなく1人の男性が現れ、ともに列車を待つことになった

これで今回の旅の最大のテーマだった南郷~志布志の駅はすべて訪問したことになったが、つい先日、読売新聞で気になる報道があった

油津~志布志間で鉄道利用に関するアンケートの結果だ。対象が19歳以上となっているので高校生は除かれている。各駅から2キロ以内、つまりはギリギリ徒歩で駅を利用できる沿線住民を調査したところ、車、鉄道、バス、自転車などの交通手段の中で、鉄道は通院が1・9%、買い物が1・4%、通勤が0・8%と、会わせても4・1%しかなかったという。利用全体の割合は車が80%以上を占めた。高校生を加えると、当然のようにマイカー利用はなくなるので数字は全く異なるのだろうが、4%はなかなか少ない数字だ。鉄道を利用しない理由としては、本数の少なさや駅から目的地までの距離の遠さが挙げられていたというが、これは全国各地でも、数字は異なるにしても傾向としては同様だろう。旅客が減る→減便→さらに旅客が減る、という負の流れが起きている。この3月からの減便で、さらに今後が懸念される

実は今回の訪問で串間駅以外で駅のホームで人を見たのは、この日向北方のみだった(福島今町駅は徒歩で訪れ、徒歩で去ったので列車の発着は見ていない)。これも推察だが、日向大束と日向北方の両駅はおそらく1日に2ケタの利用はあり、串間以外の駅はすべて1ケタ利用である

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宮崎から志布志まで89キロ18きっぷでの日南線3日間~街の中心部にある代表駅

※訪問は2026年3月11日(ダイヤは3月14日の変更前のものです)

新しい駅舎

道の駅くしま。見て分かる通り、真新しい建物だ。駅まではすぐ

というか、目と鼻の先だ。そしてここは串間市の中心部。近年、駅から歩いていけたり、ほぼセットとなっている道の駅によく出会う。全国に多数ある道の駅なので全部が全部を私が網羅しているわけではないし、偶然の出会いもあるかもしれない。また設置してみたら、たまたま駅が近かったということもあるかもしれないが、車でしか行けない道の駅より私的には重宝している

そして、この道の駅は串間駅の動向にも大きく影響している

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自治体誕生で駅名も変更

串間駅の駅舎。見て分かる通り、こちらも真新しい。3年前まではもう少し大きい駅舎があった。昭和30年代に建てられた国鉄型コンクリート駅舎だったが、JR移管から10年ほどして串間市が駅舎ごと買い取って改装。駅舎内に「駅の駅」という店舗をオープンさせた。地元の農水産物の販売所だった。だが先に紹介した道の駅が2022年にオープンしたことで農水産物の販売所は道の駅に移動。それに伴い駅舎もコンパクトになった

現在は串間市観光協会が受託している簡易委託駅。ちなみ日南線を南下すると、南郷を最後に終点の志布志も含め、簡易委託とは駅員さんがいるのは、ここ串間駅のみである

福島高松駅の記事でも記したが、串間駅は元々は福島仲町という駅名だった。開業は1935年(昭和10)。当時の志布志線が志布志から北上。榎原まで到達した際に途中駅として設置された。当時は福島町の代表駅だった。1954年に福島町が他の4村と合併して串間市が誕生。駅名も5年後に串間駅へと変更された。串間は平安時代からの地名で、櫛間と書かれていた。「櫛」は神の愛する木、「間」は土地の意味。新しく自治体が誕生するにあたり、江戸時代まで使用されていた地名が復活。左右対称で縁起がいい、と「串」の文字が使用された

周辺は市の中心部

駅の周辺は市の中心部となっていて、規模の大きい街が形成されている。串間市の人口は2025年のデータで約1万6000人。1980年の約2万9000人と比べると、45年で半分近くになっているが、駅前の様子や福島今町駅からの道中を見ると、とてもそんな風には見えない

駅前でひときわ目立つのが、広島電鉄の車両を利用した店舗

かつては島式ホームの1面2線+側線という構造だったが、現在は棒状化されている

つぶされたホームは、そのままコンクリートで固められ、駅舎と平面移動できるようになっている。右側にチラリと見えるのはローソンで、まだ飲食店が開いていない時間帯だったので、待ち時間の30分はこちらで食料を調達して過ごした

「ようこそ」と「お帰りなさい」の看板に描かれているのは、イモを洗うという作業をすることで有名な辛島のサルと、都井岬のウマである。有名観光地であるこの2カ所へ串間駅から公共交通機関を利用するには、路線バスではなくコミュニティーバスとなっているのが現状で、幸島へは日南市の油津や南郷から路線バスで行くのが便利なようだ

南郷~志布志で最も利用者が多いと思われる串間駅だが、JR九州が発表する1日の乗車人員が100人を超える駅の一覧には入っておらず、1日の利用者(乗降者)で何とか3ケタではないかとみられる。それでもこの区間内では圧倒的な利用者数である

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宮崎から志布志まで89キロ18きっぷでの日南線3日間~大ショックを受けながらも歩け歩け

※訪問は2026年3月11日(ダイヤは3月14日の変更前のものです)

おそるおそる

福島今町のロータリーにやって来たワゴン車には誰も乗り込むことなく、すぐに去っていった。私も「え!ええ~!」という感じで写真すら撮っていない。おそるおそる国道まで戻ってみる

駅の隣は民家があってすぐ小学校

奥に見えるのが福島今町駅への入口案内。つまり国道に出てすぐ左手だ。福島高松駅入口の国道でも見かけた「よかバス」の停留所がある

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下調べに不備あり

ただし森に包まれたような福島高松駅入口の国道沿いとは異なり、こちらは完全な住宅街。おそるおそる近づいてみると

ゲーッとなった

時刻表を覆うプラスチックがくもっていて見にくいかもしれないが、8時34分のバスがある。「市街地循環線」とあって、その言葉は同じだが、中身が違う。福島高松では火曜日のみ、週に1回だけと記されていたが、こちらは月~金と、それ以外。土日だけのダイヤもあるので要は毎日の運行である

そして時刻を見ると8時34分とある。つまり先ほど駅前で見かけたバスがそれだったのだ。行先には入っていないが、経験からこのバスが串間駅まで行くのは分かっている

後で調べて分かったのだが、このバスは串間駅方面からやって来て、福島今町駅のロータリーで折り返し。来た時とは異なる港方面を回って再び串間駅へと戻る。つまり先ほど見かけたワゴン車は折り返しをするところだったのだ。行きに比べて帰りはやや遠回りとなるが、それでも所要時間10分で串間駅に着く

串間駅の南宮崎方面は9時56分。串間駅で1時間以上待たされることになるが

3キロ、40分歩いて串間駅で30分待つのと、バスに10分揺られて串間駅で1時間待つのとどちらがいいか、との二択を迫られたら後者がいいに決まっている。コミュニティバスの料金を節約する理由はどこにもない

これは明らかな下調べのミスで、福島高松が週に1本なんで国道をそのまま進む福島今町も週に1本だろうと思い込んだことが間違いだった

落とし穴のひとつとしては、バスの転回場所となる福島今町駅は正式な停留所ではなく、駅前に停留所が見当たらなかったことが見つけられなかった要因ではあるが、これはしょうがない。とにかく選択肢は福島高松~福島今町に次いで、福島今町~串間も歩くしかないということだ

買い物もしつつ

道中では河口部分の地形を眺めながらのんびり歩く

どうも市街地ならではの店舗が多い地域のようで、住宅街の中にはジョイフルがあり、朝食でも摂ろうかと真剣に考えたが、時間が微妙なのでパス。その他、まだ朝の9時なので開いていなかったが、100均のダイソーやホームセンターもあった。ドラッグストアがあり、すでに開店していたので油津でドラッグストアがどこにあるのか分からなかったため、これは好機と購入。景色的には市街地に突入しているので飽きることはなかった。気温はグングン上がり、途中でセーターを脱いでシャツだけになった

大きな道の駅へ。この道の駅は串間駅の目の前にあるという構造で事実上ゴール

朝日がまぶしい串間駅に到着。列車の30分前。バス逃しはショックだったが、徒歩にはちょっと暑いぐらいの良い季候で結果的にはいろいろな景色を見られて楽しかった

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