湖西線

小浜訪問の必須コース利用で盛夏の小浜でサバをいただく日帰り旅 後編

※訪問は2025年8月9日

約40年ぶりの車窓

バスに乗車。10人ほどの並び客とともに乗車。平日や時刻、繁忙期などそれぞれの事情に分かれた利用者数は分からないが、土曜日の朝としては人が多い方ではないだろうか。当然座れた

前記事でも触れたが、乗るのは昭和以来の約40年ぶり。出張だった。このバスの存在を知ったのもその時で、そもそも当時はインターネットというものはなく「大阪から小浜まで」と検索すると、パッと画面に表示される時代ではなかった。たまたま会社に小浜出身の先輩がいて、小浜に行くにはどうしたらいいのか尋ねたところ、このバスの存在を教えられた。てっきり敦賀経由か舞鶴経由でしか行けないと思っていた私にとっては、まさに「目がウロコ」だった。ただし若江線の2度の乗車はいずれも真冬。横殴りのみぞれが降っていたことだけは覚えていて真夏の今日とは景色は全く異なっているし、そもそも出張と言われただけでドキドキしていた社会人1、2年目の私には車窓を眺める余裕など全くなかった

貴重な県境越え路線

写真で分かるようにこの日の利用者は皆さん軽装で、旅行者というより地元の方が多かったようだ。近江今津と小浜を結ぶ若江線は路線バスとしては貴重な県境を越える路線となっている。小浜線沿線でも以前紹介した

福井県の若狭高浜と京都府の東舞鶴を結ぶ路線バスはあるが、全国に残る県境越え路線は、元々が同じ国だったり、地域の結びつきが強いものがほとんど。若江線のように山を越えて別の国、別の県へ行く路線は今や希有な存在といえる

山中での乗客の入れ替えもあり

熊川まで来れば小浜線の上中駅はすぐそこ。熊川宿で知られる鯖街道の古い町並みが残る熊川は、もし鉄道で結ばれていれば主要駅のひとつとなったに違いない場所

上中に到着してからも乗客の入れ替わりはあり(小浜線の本数が少ないため上中~小浜のバス利用もあるようだ)

私も区間利用したなぁ、などと思っていたら、小浜の街に入り

無事、10時半に小浜駅に到着。この日の朝は近江今津付近も小浜付近も比較的涼しかったので、皆さん上着を羽織っている

小浜での行動はもちろん

1日の利用者数が1554人(2023年度)と、路線内で唯一4ケタの利用を誇る(敦賀、東舞鶴をのぞく)最大の駅、小浜駅に到着。2016年の10月以来、9年ぶりの訪問だ

大きな駅だが、ガランとしている。それは当然で

10時半というこの時間は全く運行のない時間なのだ。そして私に与えられた時間も限られている。この後は敦賀経由で帰路に着く予定だが(帰りも若江線を利用すると18きっぷの意味がなくなる)、11時57分を逃すと2時間半も運行がなくなる

そして私へのミッションは

マンホールにもある通り、サバをいただくこと

いやいや、美味しかった

11時57分の列車にも無事に間に合って敦賀へと向かう

3月以降に何度も見た

敦賀駅の駅名標ともしばらくお別れである。当然だが、朝の涼しい気候はとっくに終わっていて8月の猛暑が訪れていた。この後、湖西線の未回収のいくつかを回って帰宅

鉄路で結ばれることはなかったが、90年も続くバスは鯖街道が今も昔も重要路線として存在していることを物語っている。近江今津駅から小浜駅までの運賃は1350円である

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小浜訪問の必須コース利用で盛夏の小浜でサバをいただく日帰り旅 前編

※訪問は2025年8月9日

手には青春18きっぷ

朝7時の尼崎駅。土曜日ということで人は少ない

そばに卵かけご飯の朝食をかき込んで出発

手には青春18きっぷ。ご覧のように本日が最終日。このきっぷを基本にバスを利用して小浜を目指す。もちろん日帰りだ。千葉駅発行となっているが7日に千葉からスタートして総武本線や成田線、東海道本線や御殿場線を経由して帰宅。道中、沿線トラブルによる運行停止などいろいろなことがあったが、9日の行動計画については最初から譲らないつもりだった

もともとは未成線の代替バス

尼崎から新快速に1時間半乗車して近江今津に到着。湖西線を進む新快速は近江舞子から各駅停車となり、多くの列車がここ近江今津で12両→4両へと編成が大幅に縮小される。そのため長時間停車を行うことも多い。当駅には朝夕に一部のサンダーバードも停車する。つまり湖西線の重要駅のひとつとなっている

近江今津駅の開業は湖西線の開通した1974年(昭和49)と比較的新しいが、それ以前から当駅は重要駅だった。湖西線の開業前に重要駅だったとは、どういうことかと思われるかもしれないが、それ以前は大津方面からの江若鉄道の終着駅だった(駅の場所は異なる)。江若鉄道とは会社名を見て分かるように「近江」と「若狭」を結ぶ路線。大津市からの敷設は大正期から始まり、昭和初期に近江今津までやって来たが、近江今津から小浜(正式には現上中駅)を目指すための資金が不足してギブアップ。そこから先は国鉄が工事を引き継ぐことになった

そして鉄路が完成するまでの代替手段としてバス路線が設けられた。代替交通なので国鉄バスが運行にあたった。もちろん戦前の話。戦後になってもこの区間は鉄道を通す計画は残っていたが、今度は国鉄が経営難に陥る。JR移管後もいろいろ動きはあったが、結果的には湖西線と引き換えに江若鉄道が廃線となり、バス路線はそのまま残った。未成線を行く34キロのバス路線は90年もの歴史を持つ路線となった

大阪・京都からの最短ルート

ちなみに廃止となった鉄道は江若鉄道だが、バスの路線名は若江線である。そしてこのバス路線がずっと続いているのは大阪や京都から小浜に向かう際の最短ルートとなっているからだ。近江今津駅にやって来る新快速は1時間に1本。この新快速と約10分で連絡するようになっていて、小浜まではちょうど1時間。大阪から新快速に乗車すると2時間半で小浜まで行くことができる。敦賀経由や東舞鶴経由より便利だ。小浜線を全く利用しないコースは小浜線にとっては、いわばライバルの存在となっているが、運行がJR西日本バスなので、どうしようもない

と同時に小浜線全駅訪問をしながら、小浜への最短ルートであるこのバスに1度も乗らないのはどうか、との思いも強くあって今回の乗車となった。実を言うと最後に乗車したのは「昭和」で、約40年ぶりの乗車となる

運行は1日11本

写真で分かるようにすでに乗車の列はできている。昭和以来のバス旅を楽しもう

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