最北の無人駅抜海駅に行ってきました(前編)

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抜海駅の駅名標

※訪問は2023年8月31日

スタートは旭川空港から

今回の旅は旭川空港からのスタート。伊丹空港を7時出発の飛行機で到着したが、9時すぎの時点で6度…のはずはない。うまく撮れていませんでした。29・6度!暑い。8月31日の北海道って、こんなに暑かったっけ? 後で他の地域の駅で聞いた話だと前日は涼しかったのに、また急に暑さが戻ったという

旭川駅へ。5月末以来、3カ月ぶり。前回と同じく北海道フリーパスを購入

11時30分の名寄行き快速に乗車する

快速とはいっても単行。ただし北海道でも随分、新型車両の置き換えが進んでいるようだ

ほぼワンイシューの旅

初日と2日目は、ほぼワンイシューである。「抜海駅に行くこと」。稚内から2つ手前。最北の無人駅、最北の木造駅舎として知られる

ただ訪問は、なかなかハードルが高い。というのも1日3・5往復の列車しか停車がないから。近くにバス停もバス路線もない。ワンイシューになってしまうのもやむを得ない

徒歩?これは私にはムリ。稚内と抜海の間には南稚内駅があり、特急も停車する市街地の駅だが、ここからの1駅がレールで14キロもある

ちなみに

駅から抜海の中心地までは約2キロ。徒歩にして30分の道程。駅の周りには、ほぼ何もない。「周囲に何もない駅」と私も表現することがよくあるが、北海道の何もない駅には本当に何もない

しかも先に時刻表を掲載すると

このような3・5往復。早朝と夜になっての訪問は避けたい(地元の方の話では駅舎はともかく付近の道路は暗くなってからのクマ出没注意だそうだ)ので稚内(10時28分発)からやって来る10時46分の列車に乗り、駅を1時間、堪能した後、11時48分で折り返すというのが現実的なプランだ。この列車は12時7分に稚内に到着するので、再折り返しの形で稚内発13時1分の特急サロベツに乗車すれば旭川方面に向かうことができる。しかし稚内に10時にいるためには、前泊が必要となる。だったら、ということで抜海で宿をとることとした。日程面、経済面で「では、また今度」と簡単に行ける所ではない。だったら、現地に宿泊し2日にわたって抜海駅を堪能しよう(後述するが、結果的にこれが絶大な好チョイスとなった)

夕闇の抜海駅へ

宿の方(前述した通り、徒歩30分の抜海の中心にある)は稚内から18時21分着の列車で駅まで迎えに来てくれるという。そのためには旭川発13時35分、稚内着17時25分の特急サロベツに乗車し18時3分発の普通に乗らなければならない。ほんの少しだが、途中駅にも降りて最終的に特急は士別から乗車することに

士別から稚内まで特急で3時間以上もかかる。北海道の地図は全体図が示されることが多いので狭いように感じる方もいるかもしれないが、広いのである

フリーパスには表示されないので駅にあった料金表の写真を掲載する。上が乗車料金で下段が特急料金。軽く1万円以上を要する

無事に稚内到着。以前訪れたのは、まだ旧駅舎時代だったので久しぶり。17時30分だというのに気温は昼間の暑さが残っていて29・4度もある

いよいよ抜海に向かう。結構、胸が高鳴る。伊丹空港から11時間近くを経て、ようやく抜海に向かう北海道ならではのキハ54に乗車。舞台は整った

サボは「宗谷線」。どの区間でも使えるなぁ

18時21分、抜海に到着

交換可能駅で到着列車の上下ホームはしっかり守られている

本日、宿をともにする方もいらっしゃるようだ。夕闇の駅ならではの風情。これは昼間に来て、昼間に折り返しては味わえないもの。結構、感動したが、また明日もある。皆さんを待たせすぎてもいけないので、本日はいったん駅とお別れすることにしよう

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