比津駅の駅名標

2023年3月15日

家城8時25分→比津8時44分

松阪から家城までは平地部分を走っていた名松線は家城から車窓が一転、山中の路線となります。ここからの車窓だけで見どころ十分と言えるかもしれない

約20分で比津に到着。終点・伊勢奥津のひとつ手前の駅

すっかり山中。これは日本全国の駅に言えることなのでしょうが、今回の名松線は、もう少し後に来ていたら桜がきれいだったんだろうなぁ、という駅が多かった

比津駅も多分に漏れませんが、この駅は少し角度を変えると別の眺望がありました

詳しいことは分かりませんが、この時期に花をつけるもののよう。列車を構図に入れ込んだ写真なら、もっと美しいのでしょうが、乗ってきた列車はここまで私が来る間に去ってしまうし、今から乗車する列車では間に合わない

こちら「駅前通り」。細い道が駅につながっています

駅周辺は小さな集落となっています。駅の開設は伊勢奥津まで線路が延びたのと同時期の1935年。戦前からの歴史を持ちます

実際に降りてみて大きな勘違いをしていたことに気付きました。名松線は過去3回ほど乗車して、もちろん比津駅も通っていますが、ずっと「いい駅舎があるなぁ」と思っていました。そうではなくポツンとある感じの民家でした。誠に失礼。比津は単式ホームと待合所のみの駅です

ここからお隣の伊勢八知駅に向かうわけですが、いきなり

徒歩となりました(泣)

あらゆる手段を考慮した結果

黙々と歩きます

名松線の各駅訪問を行うにあたり、いろいろな手段を考えました。最初の手段はコミュニティーバス。山深い部分にも走っていて、私が利用しようとしたのは月・水・金の週3本運行のバス。週末利用の青空フリーパスではなく青春18きっぷにした理由はそれなんですが、ダイヤを見ると、なかなか微妙なのです。これから向かう伊勢八知駅は旧美杉村の中心駅で当地に向かうコミュニティーバスももちろんあるのですが、バスの時刻はうまく名松線に合わされていて、例えば今回乗車する時間だと伊勢八知駅着は列車の発車3分前とか。渋滞などないので時間通りに到着するのですが、これだと駅舎の写真のみを撮影して終わり、ということになってしまう。ですから利用はちょっと難しい

次に考えたのはレンタサイクルです。伊勢奥津、伊勢八知、家城に自転車貸し出しがあるようで、ポイントが高いのは「乗り捨てOK」なこと。実際は利用していなくてHPを見ただけですが、伊勢奥津で借りた自転車は普通、伊勢奥津が返すところを家城で返しても大丈夫な制度のようです

これはなかなか魅力的で地形的に伊勢奥津から家城にかけては、基本的には下り坂なので、伊勢奥津で借りれば、家城まで20キロほどですが、天候にさえ恵まれれば楽しいサイクリング日和にもなりそうです

しかし考えた末、こちらも却下。これだとマイカーやレンタカーで回るのと、ほとんど変わらないから。やはり現役の駅なのですから、少なくとも乗車や下車のどちらかは利用したいものです。閑散区間では徒歩で訪れ、バスで去るという手段も何回か使っていますが、3駅や4駅続けて乗降なし、というのは北海道以外では過去なく、しかも自宅から2時間もあれば来られるこの地で行うのは、ちょっと筋が違うな、と考えました

その結論が徒歩。伊勢八知まで線路だと3・1キロ。おそらく40分ほどで歩けて伊勢奥津から折り返してくる列車を捕まえられるはずです

渓谷沿いを歩いていきます。予想通り、ずっと下り坂。車はほとんどやって来ません。夜だととてもじゃないけど歩けない。景色にほんの少しだけ癒やされながら歩を進めていきます

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