※訪問は2024年4月2日
遅い桜
駅前ロータリー。かなり広く以前は駅前もそれなりの規模だったことが想像できる
今回、岡山から北上する際の伯備線の車窓から見えたのは美しく咲き始めた桜で山の上の方まで一斉に開花しつつあった。それが芸備線に乗って市岡駅に降り、付近を散策。坂根に降り立っても、まだまだ固いつぼみばかり。随分気候が違うのだな、と思っていたが、この後、当日中に訪れた東城、備後庄原、三次は満開間近だった。今年は3月が冷え込み4月になると急に陽気となったため、桜も大慌てで咲いて、あっという間に散り時を迎えたようだが、さほど離れていない場所での桜前線の違いは興味深いとともに、植樹された時期は分からないが、今後も駅を見守ってほしいと感じた
坂根駅の時刻表。市岡とほぼ同じだが、私は15時53分の新見行きでやって来て、16時36分の東城行きに乗車予定。もっとも正確には「予定」ではなく「マスト」である。約40分の待機だけで乗降の両方が果たせるのだから、大変優秀。もっとも40分では、そう遠くまで行くことは不可能。市岡の150分をもっとうまく振り分けてくれれば、理想だが、1日5・5往復では、なかなかそううまくはいかない。ただ15時台から18時台の2往復を使いこなせば、伯備線にありながらも事実上は芸備線の駅で列車以外の訪問が困難な布原にも降り立つことができる
控えめすぎる駅への案内
再び国道182号。この国道は新見と福山を結ぶ当地では主要な道路で芸備線とほぼ並行して県境を越え東城へと至り、東城から一気に南下して福山へと向かう
新見側から東城方面へと向かうと、このような標識があるが、実は坂根駅の存在を示すものはこれだけしかない。写真には写っていないが、道路を挟んだ右側に民家が並ぶ小さな集落がある。駅の入口へとなる道路部分にはいくつかの民家が見えるが、いずれも人の気配はない
注目すべきは「200」の数字。これは県道200号を意味して「坂根停車場線」という名称がある。国道と駅を結ぶ短い道路が県道になっているのは普通にあることで
先日紹介した呉線・安登駅の「日本一短い県道」
他に記憶にあるのは、こちらは北海道の話で主管はどうなっているかは分からないが、2015年9月に間もなく廃駅となる「白滝シリーズ」訪問の際、当時の
上白滝駅に向かう道路。極めつけは
旧白滝駅が国道にほぼ張り付いているにもかかわらず、ちゃんと駅との数メートルを結んでいた道路にも、それぞれ名称はあった(現状は私には不明)
一方、神代川を渡った125メートルで舗装もちゃんとされている県道200号には道路番号は付いているものの道路名はなく、従って坂根の文字はない。そもそも坂根駅への方向は標識にあるが、駅までどのぐらいの距離があるのか明記されておらず、しかもこれは頭上にある道路を通る運転手用のものだ。中国自動車道がなければ国道から駅もよく見えるだろうが、見通しは悪く、言い方を変えると駅の存在そのものがスルーされている状況。これで良いのだろうか
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