きっぷ

ぬれ煎餅と初対面(思わず調べてしまう命名権)

6月22日11時半

勉強までさせてくれる駅

犬吠駅に到着しました。急に雨足が強くなってきました。6月の水曜日ということで観光客は少ないようですが、明らかにそうだと分かる方々を含め、ゾロゾロ下車

当駅は犬吠埼の最寄りで観光拠点でもあるため、銚子電鉄では駅舎が最も大きいものとなっています。平成になって現在の姿に

初日の出といえば、というほど有名ですよね

ちなみに

ネーミングライツによる副駅名はOTS沖縄ツーリスト犬吠埼温泉

なにゆえ沖縄の会社かというと同社のキャッチコピーが「One Two Smile」で犬吠は犬、犬の鳴き声が「ワン」ということでコラボが実現したとか。ここまで来るとレベルが上がりすぎているというか奥が深いというか。髪毛黒生については何となく分かりましたが、こちらはなんでだろう、ということで東京への車中で延々と調べてしまいました。銚子電鉄というのは還暦のおじさんに今さら勉強までさせてくれるのです

念願かなう

最大の駅とあって、もちろん駅員さんはいて構内は規模の大きなグッズショップも入っています。そして

念願のぬれ煎餅を購入。いろいろな味があるのですが、最も売れ行きの良いという赤の濃い口味を購入。この後、東京に宿泊してから帰るので、そう大きな荷物は持てない。せんべいを大量購入して割れては悲しすぎるので

こちらはビールのあてにちょうど良さそう

せんべいは帰ってから食べました。表現は難しいのですが、ふわりとした感じ。おそらく世間が思うせんべいのイメージとは異なるはずなので、ぜひ食べてみてください

ちなみにお店の方が私の持っているフリーきっぷを見て「1000円買い物をすると割引があります」とおっしゃるので缶コーヒーを買い足して条件を満たしました。今回は利用しませんでしたがホームページを見ると、いろいろな割引があるようです

心残りは

たい焼きを食べられなかったこと。今日は水曜日で、そもそも時間も全然違う。これは調べてこなかった私が悪いのですが、ちょっと残念でした

さて今日は夜に都内で用件がある(まぁ、呑むだけなんですが)ので、そろそろここで銚子を離れなければなりません

銚子駅で最後の買い物

帰りは成田線経由とします。自分ではJR東日本の路線は北上線を除いて全部乗ったと思い込んでいたのですが、よーく考えてみると銚子に来たのが初めてということは成田線も完乗していないことになる。このように虫食いのように未乗車となっている区間が私には、かなりあります

そして聞いたところによると銚子駅の窓口が10月いっぱいで閉鎖になるとか。ここは窓口できっぷも買いましょう

アプリもあるのですが、あえて窓口で普通車グリーン券も購入

都内で途中下車できるきっぷって、何か優越感に浸れますね。余談になりますが、以前船橋から大阪までのきっぷを買った時も、用もない駅も含め、3カ所の駅で途中下車してみて自動改札機から出てくるのを喜んだりしていました

乗車券だけなら1万340円ですよ。東京~大阪は8910円です。東京から銚子まで120キロもあるのに1430円しか変わりません。ちなみに東京~銚子だけだと2310円。遠距離運賃逓減制のパワーってすごいですね。きっぷは目的地まで通しで買いましょう

銚子といえば私の世代では高校野球の銚子商業のイメージが強く、あの江川投手が雨中の延長戦の末、サヨナラ押し出しで敗れた試合の相手として強く印象に残っています。その時、2年生エースだった土屋投手が翌年に全国制覇(その時の2年生の4番が篠塚選手でした)。小学生の5、6年の時でしたが、それこそテレビに釘付けとなっていました

その銚子商業の生徒さんが銚子電鉄の施設などの復旧に大きくかかわっているそうで、久しぶりにいたるところで銚子商業の名前を見ました(地元なんで当たり前といえば当たり前ですが)

またゆっくり来ます

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銚子電鉄で懐かしい朝ドラを思い出す

6月22日10時

フリーきっぷを購入

車掌さんからフリーきっぷを購入しました

料金は700円。終点の外川までが片道350円なので、単純往復と同じ料金。1カ所でも立ち寄れば「元がとれる」ことになります。また観光や買い物での割引もできます。じっくり楽しむには、なかなか良心的なお値段

ダイヤの関係で、まず終点の外川を目指します。終点を目指すといっても路線はわずか6・4キロ。20分程度の旅です。きゃりーぱみゅぱみゅさんのアナウンスで出発進行

銚子電鉄とは

日本のローカル私鉄では最も有名かもしれない銚子電鉄ですが、前述した通り

6・4キロのミニ路線。勾配については分かりませんが、歩いても終点まで行けそうです。元々は犬吠埼など付近の観光を目的として大正期に敷設された歴史ある路線です。電鉄なので、もちろん電化されています。銚子駅を入れても10駅と細かく駅を設置。運行は朝の通勤通学帯は30分に1本ほどで昼間は1時間に1本。基本的に総武本線との接続が図られているため、毎時決まった時間に出発とはなっていません(一時期決まった時間にしていたこともあった)

ただ最高の料金が350円しかないということは、儲けを出すためには、それだけ多くの旅客を運ばなければならない。沿線は人口密集地というわけでもなく、モータリゼーション云々以前から、慢性的な赤字に悩んでいました

一躍有名になったのは、経営サイドの問題で廃線危機を迎えてから。メディアで大きく取り上げられました。しかし本当に有名になったのは、あの手この手の生き残り策。ネットでも大いに話題となり、「ぬれ煎餅」がネット通販を含めて大ヒット。路線維持となった話がクローズアップされました。ある意味、ネット社会が大いに寄与したともいえます

外川駅に到着

外川に到着しました

大正時代から残る木造駅舎

駅舎内ではきっぷの他、グッズ販売もしています。ちなみに終点ではありますが、元日の日の出で知られる犬吠埼の最寄りは、ひとつ手前の犬吠なので、お間違えないように

ネーミングライツをしているので、駅名標は愛称も含めて2つあります

構内をウロウロしていると懐かしいものに出会いました

朝ドラの澪つくしは、こちらがロケ地だったんですね。ちょうど大学4年の春から秋にかけての放送で、放送中に就職が決まったりで何かと思い出は多い作品です。沢口靖子さんのデビュー作ですよ。最近の朝ドラは、それなりに知名度のある方がヒロインを務めることが多いようですが、このころは「誰?」というヒロインが多かった気がします。なぜか銚子で関西弁を操る(当時はテレビで今ほど関西弁はあふれていませんでした)さんまさんのラッパの弥太郎が印象に残っています

澪つくし号というものがあったことも初めて知ったし、その後調べると、かなり最近まで運行されていたことも知りました

折り返して他の駅も回ります

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「問題がある」という初めての銚子電鉄に戸惑う(もんだいガール)

6月22日10時

かつて四国で乗っていた電車との対面に感動

銚子電鉄はJRのホームの一部が切り欠きとなっていて、そこから出発する。駅そのものはJRの管理なのでJRの改札を抜けなければなりません。地図だと離れているように見えますがホームは共有されています

JRの駅舎内では、もちろん銚子電鉄の乗車券を券売機で買えますが、私が求める1日フリーきっぷの販売が見当たりません。どうすりゃいいんだ、とJRの入り口で尋ねたところ「車内で車掌さんから買ってください」

てっきりワンマン運転だと思っていたし、こんな立派な改札口を手ぶらで通ることなど、めったにないのでちょっと首をかしげつつ再び改札内へ

跨線橋を上がると

見えてきました。よくメディアで見かけます

元々は風車が付いていたのですが老朽化して外されてから、そのままになっているのは有名な話です

折り返しの電車がやってきました

懐かしいですね。かつて京王で走り、伊予鉄へと移籍。そして銚子電鉄にやって来た車両。おそらく東京で学生生活を送っていたころ、東京で走っていたはずですが、その記憶はありません。しかし伊予鉄時代は、ちょうど四国各地を回っていたころなので松山に行くとよく乗っていました。はるばるやって来た甲斐がありました。この日は雨模様でそれほど暑くなかったため気づかなかったのですが、冷房は付いているものの変電所の容量の関係で走行中は冷房が使えないそうです

ただこの時、私はヘッドマークのことなど、ほとんど気にかけていませんでした

おじさん、大いに照れる

勇躍、乗り込みます

するとそこで待っていたのは

何でしょうか?これは??

私はニュースでも取り上げられていたものを見落としていたのですが

この春からきゃりーぱみゅぱみゅさんとのコラボが行われていて、きゃりーさんの曲である「もんだいガール」から

問題だらけの「銚子電鉄」と「問題がある」がコラボして「問題だらけの“もんだいがある”きゃりー電車」(舌がついていきません…汗)が運行されています

車両のコラボや内装だけでなく、老朽化した駅の施設がきゃりーさんのコンサートの際に販売された銚子電鉄グッズそして現地や通販でも販売された収益で修繕されたとか

車内アナウンスもきゃりーさん

予備知識なく飛び込んだおじさんは大いに照れてしまいましたが、いつも利用されている地元の方は何事もない様子でシートに揺られていました。まぁ、当たり前ですけど

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銚子電鉄に乗るため初の銚子。良い時も悪い時も(JRの駅でほっこり)

6月22日7時半

千葉でさぬきうどんを食べてから特急で銚子に向かう

前夜は千葉駅近くに宿泊しました。千葉県には仕事もプライベートも含めてよく来ていますが、成田から飛行機に乗るため前泊したのと、かつて現在のジェフ千葉が市原という名前で五井の球技場を本拠地にしていたころ、帰れなくなって習志野に宿泊した2回ぐらいしか泊った記憶がありません。東京までの終電も結構あって、都内まで行ってしまうことが多いのでしょうね。いずれにせよ千葉駅近くに宿泊したのも初めて

千葉駅で降りたのは久しぶり。いつも通るだけのことが多く20年を軽く超えているかもしれません。そして変貌ぶりにビックリ。駅から徒歩10分もかからないホテルでしたがウロウロして結構迷ってしまいました

朝食を千葉で摂ります

構内にさぬきうどんのお店があります。前夜、市内で一杯やった千葉在住の友人によると評判のお店で人気があるそうです

私は今から20年以上前、高松に赴任して2年半ほど暮らしたため、日々現地のうどんのお世話になっていました。その後、さぬきうどんブームがあって各地で食べられるようになりましたが、まさか千葉の駅構内で食べられる日が来るとは思ってもみませんでした

卵かけご飯とセットの朝食メニュー。美味しかったです。出汁ももちろんさぬきうどんです。私が東京で学生生活を送っていた昭和時代、東京の人から「関西のうどんの、あの澄んだ出汁って醤油をかけるの?」と真顔で言われたことがあります。あれでは味なんかしないだろう、という意味です。もっともこちらから言わせると、その逆になるのですが…

そんな話は最近聞きませんね

さて、ここから向かうのは銚子です。特急で向かいます。初めて行くのですが

遠いですね

時刻表によると特急で約80分。かなりの時間です。距離にして約80キロ。しかし考えてみると、それよりもう少し長い大阪~姫路を昼間も15分おきに運行されている新快速は63分で走るのですから、いかに速いか分かります(もっとも佐倉~銚子の60キロ以上は単線なので速度に制約はあり、列車によって所要時間は多少変わる)

ただし

特急料金はお安い。このほどB特急券の規模縮小がJR西日本などから発表されましたが、利用者にとっては痛い実質的な値上げです。私に言われると特急の停車駅を増やすのと引き替えにB特急券が登場しと歴史があるため、首をかしげざるを得ない部分があるのですが体力がある部分は、ぜひこの制度を残してほしいものです

私は私鉄の有料特急も含め、通勤通学帯の在来線特急が大好きです。通過駅も含めホームで待つ人々の姿を見ると、ちょっとエグゼクティブな気分になれるから。専用軌道の新幹線にないものです

初めての銚子でほっこり

銚子駅に到着。総武本線の終着駅。終着駅の雰囲気も好きです。片方にしか隣駅の表示がない駅名標いいですね

4年前に新駅舎ができたばかり。もちろん旧駅舎の姿は全く知らないわけですが

旧駅舎の一部も残してあるようです

さて私が向かうのはこちらなのですが駅の改札外で

手書きなのがいい。銚子(調子)が良い時も悪い時も。ほっこりした気分になれました

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鉄道開業150年記念 秋の乗り放題パス本日から。特にJR西日本ではうれしい

きっぷのルールは青春18きっぷと同じ

本日から鉄道開業150年記念 秋の乗り放題パスが利用可能(23日まで)となります

毎年鉄道の日記念として発売されるものですが、今年は名前が変わっています

前に行こうが来た路線を戻ろうが構いません。きっぷのルールは青春18きっぷと同じです。乗れるのは

・JR全線の普通、快速(指定席やグリーン席は別途料金が必要)

・BRT、JR西日本宮島フェリー

・JR在来線が飛び地になっている一部区間(青い森鉄道の八戸~青森、IRいしかわ鉄道の金沢~津幡、あいの風とやま鉄道の富山~高岡)。ただし八戸~青森間の野辺地以外は途中下車できません

・特急は乗れないが佐世保線の佐世保~早岐、宮崎空港線の宮崎空港~宮崎、奥羽本線の青森~新青森、石勝線の新得~新夕張は特急自由席に乗車可能。青森~新青森は空いていれば指定席にも乗れる

と、おなじみのルール。北海道新幹線オプション券もあります

 

購入当日から利用できるが開始日指定が必要

ここからが若干18きっぷと異なる点ですが、18きっぷのように期間内の5日間どこでも、というわけにはいきません。連続する3日間というルールがあるので、スタート日は決めなければなりません。ですから発売期間も21日までとなっています。何らかの事情で21日と22日に乗車できなくなる場合もあるでしょうが開始日のラストは21日なので23日だけの利用となりますね。お値段は大人1人7850円。18きっぷが5回分で1万2050円ですから、1日分の料金は若干高くなりますが、18きっぷにはないこども料金の設定があります。3920円と親子旅行の場合はお得になります

なぜこのような設定になっているかというと、18きっぷのようにグループ利用ができないからです。きっぷは1人1枚。ここは良い所でも悪い所でもありますが、良い点を言うと同じ場所で集合する必要はなく、グループの旅で、それぞれが好きな駅から乗ることができること、そして前述しましたが親子旅などではこども料金の恩恵が受けられることも大きいですね

自動改札機を通れる喜びがJR西日本では増す

私的な最大メリットはこちら。1人1枚、3日連続ということから自動改札機を通れるようになっています。こども料金が設定できるのもこの点から

駅員さんが常駐する都会やターミナル駅では18きっぷの場合、駅員さんがいる改札を通らなければなりません。これが意外と手間がかかることがあり、前でムニャムニャしている人がいれば、その方が終わるまで待つ必要が出てきます。慣れた駅員さんなら、いかにもこの人は18きっぷだという空気を察してチラリ後ろを見ながら「ハイ、どうぞ」と言ってくれるのですが、原則的には順番待ちです。この「危険性」は大きな駅になればなるほど高まります。自動改札機の数に対する有人改札の数が少なければ少ないほど、そうなりますよね

地域的に私はJR西日本管内の駅に行くことが多いのですが、その中では中間改札は要注意。おそらくキセル防止だと思うのですが、姫路駅、加古川駅、和歌山駅にローカル線と幹線乗り換えの中間改札が設けられています(兵庫駅の和田岬線は中間改札ですが最終改札です)。特に私の知る限り、播但線、姫新線から山陽本線へ乗り換える姫路駅、加古川線から山陽本線に乗り換える加古川駅は要注意

こちらは姫路の中間改札です。山陽本線から播但線、姫新線に乗り換える時はそうでもないのですが、到着時は人であふれます。赤字路線の代表格のひとつのように言われていますが、姫路近郊では利用者は多い。ドッと人が降ります。そして有人改札の「人気」も、なかなかりものです。後ろで聞いていると無人駅でICタッチを忘れたというものが多いようですが、とにかく人は多い。タイトな乗り継ぎの場合、あまり良くないこととは知りつつも先頭グループで改札を目指してしまう

そしてもうひとつ、JR西日本では比較的都会の駅ながら駅員さんが無人の時間帯がある駅が増えています

こちらは神戸市の元町駅。元町といえば三ノ宮のひとつ隣(隣といっても歩いていける距離)で神戸の繁華街のど真ん中。東西に改札があって、こちらは西口です。今年7月のある日曜日でしたが、たまたまそうだったのか、時間に決まりがあるのか分かりませんが、ご覧のように無人状態。繁華街はもちろん、改札を出た向かいは場外馬券所で日曜は、さらに多くの人が出入りします。それでも無人。ちょっと驚きました。まぁ18きっぷで馬券を買いに来る人がそんなにいるとは思えませんが

ただしJR西日本の同様の駅では無人でも自動改札を抜けられるようになっています。上の写真でも見られますが

このようにインターホンを押してきっぷを所定の位置に置けばオペレーターの係員の方が対応して自動改札を空けてくれます。かなりの頻度で利用していますが「ただいま混雑しているので、お待ちください」と言われたのは1度だけ。そのときも2度目のチャレンジですぐ対応していただいたので、それほど大きなストレスに感じたことはありませんが、私のような降り鉄となると、出たばかりなのに数分後にまた入れろ、というのは同じオペレーターだった場合、ちょっと恥ずかしい(笑)

また1度だけレアケースに遭遇したことがあり、この写真は3年前の安土駅のものですが、私の前にいたお年寄りのご夫婦が正規のきっぷを持っていたのに自動改札でエラーが出て通れないと大騒ぎ。順番待ちとなってしまいました。この時は時間もあったので相談に乗るような形できっぷを眺めながら「私が見ても正しいきっぷですね」なんてやや上から目線(汗)で話をしていたのですが、やや解決に時間がかかっての結論は、どういう経緯で購入したのか分かりませんが、金沢から米原経由の乗車券が金沢~米原、米原~安土と2枚に分かれていて、後者のきっぷが自動改札の入鋏を受けていないのでエラーになったということでした。あちこち列車に乗ると、いろんなことに遭遇します

長々と説明してきましたが、とにかく自動改札を楽々抜けて楽しい旅を楽しんでくださいね

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旅名人の九州満喫きっぷ

松浦鉄道に乗車の際、利用したのは

こちらの「旅名人の九州満喫きっぷ」

博多駅の券売機で購入しました

どのような内容かというと

価格は1万1000円で九州内のJR普通列車(快速も含む)や他の鉄道事業者が3日間、乗り放題というもの

JRの部分については青春18きっぷのルールに準じています。観光列車でも優等列車でなければ指定券など追加料金を払えば乗れます。宮崎~宮崎空港は特急に乗れるのも同じ。1人で3回旅をしてもいいし、3人グループが同一行程で1日利用してもいい。乗ってきた路線を元に戻るのも自由なので降り鉄にとっては心強い味方です

有効期限は発売から3ヶ月と、なかなか太っ腹。これは九州以外に在住している方への配慮だと思われます。もっとも九州および九州にすぐ行ける地域に在住している人でないと、そうしょっちゅう九州には行けないわけで今回の私のように3日間連続で利用するのが現実的でしょう(通年発売なので3ヶ月以内に九州に行ける人は何度も継ぎ足すという方法もあります)

さて私にとって重要だったのはJR以外の部分。九州においては私鉄として最大手となる西鉄をはじめ、三セク、モノレール、地下鉄、路面電車とありとあらゆる鉄道が乗り放題なのです(見落としがあればすいません。なお博多~博多南はJR西日本が事業者なので乗れません)

1万1000円で3回というのは1回にすると3666円。つまりそれだけ乗れば、いわゆる「元がとれる」わけですが、JRの乗車券って意外と安いのです。私は最終日熊本から博多に移動して帰路につきましたが、熊本~博多の乗車券は2170円です。実際には甘木鉄道や西鉄にも乗車しながら帰ってきましたが、延々と普通列車で博多まで普通と快速というのは、なかなかしんどいものがあります。私の場合は降り鉄ですので、途中の駅でも降りてみたい

となると、膨大な時間を要して元がとれないという事態にも陥るのです。値段が安いことに文句を言うな、と言われそうですが

ただしJR以外を利用すれば、あっという間に解決します

JRとは別に一から料金を払う上、私鉄や3セクなどは途中下車が認められないことがほとんど。全部調べたわけではありませんが、九州内も、おそらくそうではないでしょうか。降り鉄にとってはもちろん「そろそろ飽きた」「メシ食いたい」というのにも対応できます。もちろんJR以外の各社も独自にフリーきっぷを出していますが、いずれも1日乗車券。松浦鉄道のように長い路線となると、1日で目的の駅にたどり着いて降りるのは大変です。途中駅での宿泊も難しくなる。美味なアジフライを食べられたという点でもポイントは高かったです

今回乗車したのは他に島原鉄道と長崎の路面電車

九州のJR以外の路線を3日間で乗りこなすなんて、とても無理ですが、何度か利用すると、とても有意義なきっぷだと感じました

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