フリーきっぷ

JRのうちに…北陸本線各駅を訪ねる その16~石川県の入口

8月25日12時半

市役所最寄り、加賀市の代表駅

小松の手前から再び福井側に戻ってきました

福井県側というより北陸本線だと福井県から石川県に入って最初の駅である大聖寺

意外と難読かもしれません。開設は1897年の明治30年

福井県最後の駅だった牛ノ谷は随分ひっそりしていましたが、こちらは大きな町です。というより加賀市の代表駅。市役所の最寄りです。大聖寺藩の城下町。領内にあったのが久谷村。九谷焼は有名ですね

大聖寺駅前のロータリーの石碑と説明文

影響大の特急通過

しかし、市の中心駅でありながらも

動橋駅の項でお話した通り、以前は停車していた特急はほぼすべて加賀温泉に集約され、サンダーバードはすべて通過。停車するのは平日朝夕の通勤用特急と夜の一部しらさぎのみです

加賀温泉駅とは逆で「特急を探せ」ですね。それでも県境の駅として朝には大聖寺始終着の電車が設定されています

これまでも紹介してきましたが、温泉の最寄りだった駅からは北陸鉄道が温泉地を結ぶ鉄路を運行させていました。当駅から出ていた山中温泉への山中線も加賀温泉駅の誕生と時を同じくして廃線となっています

昨年までは、みどりの窓口もあったのですが閉鎖。無人駅となっています。そういえば以前訪れた時は屋根に「大聖寺駅」と大きな文字看板があったのですが消えていました

そんな状況から、駅の賑わいを失わせてはいけないと加賀市が駅舎を取得。改修を行い「大聖寺ゲートウェイ」としてベーカリーカフェや自習室を設けました

付近の高校生にとっても駅を有効なスペースとするためのものだそうです

自治体が駅舎を買い取ったり、管理責任者になるというのは各地で、ちょこちょこ聞かれる話ですが、町のシンボルを有効に残すという意味ではもっと広まってほしいと思います

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JRのうちに…北陸本線各駅を訪ねる その15~広い駅前

8月25日12時

利用者の多い駅

再び石川県に入り、粟津で下車しました。北陸本線の普通電車(敦賀~金沢では現状、快速はありません)の運行は昼間は1時間に1本の運行ですが、お隣の小松から金沢にかけては1時間に2本の運行となります。つまり1時間に1本区間の最後の駅にもなるのですが、ここから小松市に入って利用者は多く1日の乗車数は政府データによると約1500人。さすがに特急停車駅の加賀温泉には勝てませんが、かつては特急停車駅だった動橋や大聖寺は上回っています

十数年前まで貨物駅だったこともあり構内は広く、ホーム構造も2面4線と立派。駅舎も堂々としたものですが入口の「粟津駅」横にあった「JR」の文字はすでに外されていました

戦後すぐの駅舎のようです

温泉連絡駅の役割も

粟津駅の構内にはこのようなものも見られます

当駅は開湯1300年、北陸で最も古いという粟津温泉の最寄りという役割も担っています

粟津温泉まで約4キロ

駅前のロータリーはかなり広い。かつて北陸鉄道の粟津線が当駅から延びていたからです。4キロもないミニ路線だったようです。駅の跡がそのままロータリーになっています

現在は温泉まではバス路線となっています。生活路線でもあるため1時間に1本程度と、かなり本数の多い路線ですが、このバスは小松駅から出ているもので特急停車駅でもある小松からの利用もあるようです。また各旅館の送迎は同様に特急が停車する加賀温泉でも行っているようで、両駅とも新幹線の駅となるため、北陸新幹線の敦賀延伸後は温泉への最寄りという地位はさらに小さくなっていくのかもしれません

それでも利用者の多さから今春までは、みどりの窓口も置かれる有人駅でしたが

今はこんな感じで無人駅となってしまいました。三セク化に向けて早めに動き出しているようです。ただ付近には企業や学校もあり、金沢への通勤通学圏でもあるため利用者自体は大幅に減ることはないと思われます

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JRのうちに…北陸本線各駅を訪ねる その14~県境感あふれる

8月25日10時50分

狭いホーム

牛ノ谷に到着しました。基本的にこの地域は2両編成なのですが、朝の通勤通学時間帯は4両となります。既に昼間時間帯となっていますが、朝の運用を残したままの編成なのでしょう

ご覧の通り、1面2線の島式ホームながら大変細い(狭い)。こちらを特急が1時間に上下2本ずつの割合で通過していくのですから、ホームの真ん中には手すりがついているのもうなずけます

阪急の中津や春日野道のような構造ですが、それらの駅とはちょっと違うのはお客さんの数。1日20人程度なので実際、手すりにつかまって通過電車を待つことはあまりないと思われます。ご覧のようにカーブがあるため通過列車も減速があります

ご覧のように屋根付きの待合所もホーム上にあるため、ここで待つこともできる。この日は時折雨がパラついていたので私もお世話になりました

福井県最北の駅

すぐに牛ノ谷峠があって石川県との県境です。裏手はほぼゴルフ場で、これもまた温泉+ゴルフがセットになることの多い、この地域らしいのですが地図上では他にめぼしいものは見当たりません

当駅は元々、信号場として開設。その後、駅に昇格しました。前回した細呂木は越前、加賀という昔の国としての境でしたが、こちらは鉄道としての境です。もちろん福井県最北の駅

駅舎へは跨線橋ではなく構内踏切で入ります。こんな景色だけ見せられるとローカル線の単線区間を想像してしまいますが、れっきとした複線電化区間。ちゃんと遮断機が付けられているのは、特急の運行が多く通過列車の危険性があるからでしょう

ちゃんと駅舎があっていいですね

立派な瓦屋根の駅舎です。春からの各駅訪問で気付いたのは車寄せ部分の柱の強化です。乗車はICタッチだけで券売機はありません。飲料自販機はあります。周囲には何の店舗もないので助かります。この日は夏とはいえ雨模様だったので、お世話にはなりませんでしたが

駅前では車がしっかり転回できるようになっています。ダートですけど。中央の電信柱が何とも言えません

駅前はこんな感じで民家がポツポツ。すぐ向こう側を国道と北陸自動車道が走っているのですが、森に包まれて見えないため車のエンジン音だけが響いています。もうお昼に近いですが「コケコッコー」とどこからともなく何度も聞こえてきました

逆側から見るとこんな感じ。県境の駅って素敵なものが多いですよね。それぞれ雰囲気は違いますが同じ北陸本線なら新疋田、山陽本線の三石、高徳線の阿波大宮…どれもいいです

接近音「エリーゼのために」が鳴り響いて貨物列車が通過していきました

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JRのうちに…北陸本線各駅を訪ねる その13~鉄道以前の重要地

8月25日10時40分

静かな駅で降りる

動橋から加賀温泉も越えて4駅上り電車に乗りました。つまり福井方面へ逆戻り。この時間帯になると1時間に1本の運行ですから行ったり来たりしながら駅を回っていきます。ここは再び福井県。今回は芦原温泉~金沢間の全駅訪問

細呂木です。加賀温泉、動橋と比較的、町の中の駅でしたが、このあたりは山中。駅名標に見える牛ノ谷が福井県の最後の駅となりますが、細呂木駅近辺も静かです

地図には関所跡も入れました。こちらについては後述します

鉄道写真の有名地

春に回った福井県内の駅で何度か触れましたが、こちらの駅舎も1948年の福井地震で全壊。再建されています。現在の造りから想像すると、おそらくもっと横に長かったものが縮小されたのでしょう

1面2線のホームからは跨線橋で駅の出口に向かいますが、屋根の感じから駐車場になっているあたりまで駅舎があったのではないでしょうか

跨線橋から見て左がホーム、右が駅舎です

動橋が無人駅になった1970年ごろ、こちらも無人駅になっていて待合室から駅への入口にポツンとICタッチが置かれています

こちらは逆側(ホーム側)からの景色。当駅付近はレールがカーブを描いていて、有名な鉄道撮影地でもあるそうです

本来の細呂木は少し離れている

さて駅名はかつての細呂木村にちなんだものですが、その地名(住居表示)は今も残っています。地図で見るとレジャーで知られる北潟湖あたり。現在、北陸自動車道も国道8号も線路の山側を走っていますが、昔の北国街道は北潟湖のあたりを通っていて、越前と加賀の国境に越前最北の宿として細呂木があり、国境につき関所が設けられていたようです。車で5分ほどですから2~3キロほどでしょうか。旧国鉄の駅と街の中心部が離れているのはよくあることですが、ここでも線路が離れているため駅は、やや街外れに設けられたようです

当駅の設置も古く、動橋と同じ明治30年(1897年)と19世紀です。当時は今よりさらに山深い環境だったはずですが、それでも駅が設けられたのは細呂木という地の重要性からでしょう

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JRのうちに…北陸本線各駅を訪ねる その12~加賀温泉駅誕生の理由

8月25日10時

お隣の難読駅へ

加賀温泉のお隣である動橋にやってきました

かつての町名ですが、なかなか難読です。まず「いぶり」のハードルが高く、次の「はし」も「ばし」と濁って読んでしまうことが多いのではないでしょうか

片山津温泉、山代温泉への最寄り駅で、かつては温泉まで北陸鉄道も当駅から出ていました

かつては特急停車駅

しかし、こうして見ると加賀温泉駅からも、かなり近い。そこに今回のテーマがあるのですが、かつては温泉へのアクセスもあり特急停車駅でした。ところが現在の加賀温泉駅である作見をはさんだ大聖寺も山中温泉、山代温泉へのアクセス駅だったことで、両駅の地元では北陸本線に特急が登場したころから誘致(停車)合戦が起こり、千鳥停車(交互に停車すること)や両駅に停車など、いろいろなパターンが試されてきましたが、そのうちに特急の両駅停車はおかしい、という話になっていきました。一駅挟んではいますが連続停車のようなものです

特急の連続停車については武生、鯖江の項でも触れました

今となってはなんてことないのですが、当時は特急停車はひとつだろう、という空気で、となると二択を迫られた形となった国鉄は1970年に

中間の作見駅を加賀温泉駅と改称。特急停車駅とした上で動橋、大聖寺の両駅は特急通過駅とする

という形で解決しました。なかなか思い切った作戦で当然のように地元では猛烈な反発があり、加賀温泉駅のスタートは当初予定より遅れてしまったようですが、この解決策がヒントになったのか、似たような話は上越新幹線の燕三条駅設置でもありました。ただ単純に温泉地を訪れる利用者目線だけなら「加賀温泉」という分かりやすい名前の駅だけに特急が停まった方が分かりやすいのも確かです。まだまだ北陸自動車道なんてない、温泉訪問は鉄道で、の時代です

その後の動橋駅

動橋は明治期に誕生と歴史は古い。おしゃれな階段とか特急停車駅の風格を持っています

財産票によると窓のアルミ補強などされているものの現在の駅舎が生まれたのは明治30年というから、まだ19世紀です

ちなみに加賀温泉駅がスタートする時、旧来の作見駅より少し動橋寄りに駅が移動して設置されたそうで、そりゃあ動橋とも近くなります。特急も通過するようになった当駅は、かなり早めに無人駅となっています

かつての優等列車停車駅とあってホームは長い。そして今はきたる三セク化に向けて準備が進んでいるようです

駅名板の「動橋駅」の上が不自然にぽっかり空いていますが、ここには「JR」の文字が入っていました

ただ今も利用者は比較的多い駅です。駅舎の中には

駅の年表がしっかり残されていました。じっくり読めるものですよ

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JRのうちに…北陸本線各駅を訪ねる その11~今回も始発サンダーバード

春に次いで夏の青春18きっぷ

8月25日6時

春に敦賀から北上して丸岡まで訪問した北陸本線。夏の青春18きっぷで金沢までの全駅を訪ねます。朝の大阪駅。ネット予約していたきっぷを発券。今回は福井までサンダーバードでワープします。でないと回りきれません。そして例によって始発のサンダーバード。北陸方面に行く時、最近はこれしか乗ったことがありません

今回も駅順ではなく訪問順に紹介していきます

こうしてあらためて見ると、サンダーバードの本数の多さが分かります。JR西日本在来線の看板特急の座に長くいます。大阪駅11番線というのは「ひだ」「サンライズ」も出発しますが、ほぼサンダーバード専用ホームとなっています。まだ発表はありませんが北陸新幹線の敦賀延伸後は、ここからどの程度のリレー特急が出ることになるのでしょうか

スタートは加賀温泉駅

福井で普通に乗り換え、ここからが青春18きっぷの出番となります。そして加賀温泉駅に到着。今日最初の訪問駅です。朝一番のサンダーバードは通過なので福井での乗り換えとなります。ちなみに大阪駅を1時間10分後に出る最初に加賀温泉に停車するサンダーバードに乗車すると、私の経路より約30分遅れて当駅に到着。1時間以上ものリードが福井で普通に乗り換えるだけで、こんなに詰まってしまいます。この日の私の行程を考えると、それほど大差ないのですが、せっかくの18きっぷですので少しでも特急料金を節約できるようにいたしませんと

その加賀温泉駅ですが北陸新幹線の駅も新設されるので、現在は仮駅舎で営業中。駅名板なんて基本的には高い所にあるはずですが手の届くところにありますね。違和感クイズのようです

文字通り、加賀温泉郷と言われる片山津温泉、山中温泉、山代温泉、粟津温泉への玄関口として機能し、各温泉へはここからバスで行けるようになっています

私事ですが約30年前、急きょ山中温泉に行かなければならない仕事ができ、到着は夕方の4時ごろ。当時はネットで予約なんてものはありませんから、駅構内の観光案内所で、その時間からでも泊まって食事もできる温泉宿を予約してもらい、バスで訪れたことがあります。考えてみると他にも駅の案内所でホテルや旅館をとってもらったことは何度かあり、当時の観光案内所って忙しかったんだな、と思ってしまいます。案内所には「空室あります」の看板が必ずあって窓口に行って予算を言うと、大抵が電話2本ぐらいまででとれてしまう。今のようにオンラインで空室状況が分かるシステムではないので各宿とアナログ的に密な連絡があったのでしょう

今しか見られない鉄道風景

過去にも紹介しましたが、北陸本線の特急停車駅にある、お次はこれです案内

同様に特急停車駅にある「普通列車を探せ」時刻表

あと1年半ほどで姿を消すので、まさに「今しか見られない鉄道風景」です

駅を出たら住宅街という無人改札状態の北口は現在こんな感じ

さて当駅の住所は加賀市作見町。駅名もかつては「作見」で普通しか停まらない地味な駅でした。それが、なぜこのような大規模な駅になったのか、それを知るべく、お隣の動橋に向かいます

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何度も府県境を越える

紅葉に包まれたリフトで山上へ

坂を歩いてリフトの乗り場に到着しました

その手前にお助け棒の返却場所が。それほど急な坂だということです

リフトは私の想像よりはるかに長時間で約10分。両サイドの紅葉が美しかった。今月12日のものですから、さらに進んでいるのかもしれません

リフトで山上に到着

これもまた初めて知ったのですが、府県境の場所ギリギリの場所なんですね。つまりこの日の私は兵庫県の三宮からスタートして阪急で大阪府の十三を経由して川西能勢口で再び兵庫県に入り、能勢電鉄でまた大阪府へ。妙見口の駅から徒歩でリフトを目指す間に兵庫県に行き、リフトを降りて妙見山を散策している間にまた大阪府へ入る…4回も県境越えをしています

ちなみにグーグル先生に徒歩ルートを尋ねてみました

リフトで10分も直進するのに意外と早い。もっとも私の場合は下りは別として登りはとても17分で歩く元気はありませんけど。でも確かに山上まで歩いて来られている私よりも年配と思われる方々が多数いらっしゃいました

絶景でした

さて寺社仏閣の写真というのは、どこまでSNSやブログに掲載して良いものなのか微妙なところで、もちろん許可を得ればいいのでしょうが、そうでない場合、私はいつも入口だけにとどめるようにしています。今回も許可は得ておりませんので

こんな感じでとどめさせていただきます。ひとつ言えるのは、なかなか歩き甲斐、訪ね甲斐があるということです

降りてきて妙見の水を。美味しかったです

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これぞ坂道シリーズ ケーブルからリフトを目指す

歩く時は気をまぎらわせながら

ケーブルを目指す道中の動画を撮ろうかとも思いましたが、撮りませんでした。なぜかというと途中で一緒に歩くことになった同じくケーブルへと向かう方とおしゃべりしながら進むことになったからです。詳しくは聞きませんでしたがお母さんと息子さんという風情でした。互いにゼーゼー言っているので長々と雑談する余裕なんてありませんが「もう少しですかね」なんて励まし合いながら(笑)。そうなると人間、早く感じるものです

歩いている所は花折街道というそうです。一の鳥居から続いているのですね。能勢電鉄が最初に開業したのは確か現在の川西能勢口~一の鳥居だったはず。大正時代のお話ですが、そこから妙見山への参拝を徒歩で目指したのですから昔の人は、妙見口からの徒歩だけでブーブー言っている私に比べると立派です。また道中、よくできたもので、やたらと清涼飲料水の自動販売機が設置されていました。夏場は需要あるのでしょう

なんとか到着。黒川駅は兵庫県川西市。妙見口駅は大阪府豊能町です。川西市の山下駅から大阪府に入り、徒歩で県境を越えて再び川西市に来ました。恥ずかしながら私はこの時までケーブルは大阪府にあるものと思い込んでいました

早速乗ります。運行は20分に1本とかなりの本数があります

この時間帯はお客さんが少なかったので、かぶりつき席を確保。所要時間は5分ほど。こちらは動画も撮影したのですが、再生するとガラスに映る私の顔ばかりの部分があったため(汗)、処理まで少々お待ちください

ケーブルからリフトへも困難な道程なのか

山上駅に到着。ここでリフトに乗り継ぐわけですが、とても気になることがありました。ケーブルへの道中でおしゃべりしている話はしましたが、その中で「ケーブルからリフトへの乗り継ぎも大変だそうですよ」とのショックな言葉。また延々と歩くのでしょうか。ここまで来たら、もう意地なんで歩きますけど参ったなぁ、なんと思いつつ、念のためケーブル駅で係の方に所用時間を聞いてみると

「あ~、5分ぐらいですよ」

うれしかった。神の一言とはまさにこのこと

「ふれあい広場」がリフト乗り場。これは近いですよ。と軽やかに歩き始めると目の前は

先ほど以上の猛烈な坂でした。向こう側の明るくなっているところあたりがリフトの乗り場です。妙見口から、まさに坂道シリーズでした

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せっかくのフリーパス、ケーブルに初乗車

11月12日6時30分

早朝の三宮でパス購入してスタート

あらためて当日を振り返ります

「妙見の森フリーパス」を購入して阪急の三宮駅ホームにやって来たのは6時半

後述しますが、これはかなりお得なきっぷです

持論ですが、通勤通学でにぎわう都会圏の駅をウロウロするなら週末の早朝に限ります。人が少ないので動きやすいし写真を撮るにも適しています。そのおかげで今回は1700系貸し切りという幸運も味わえました

十三を経由して能勢電鉄との乗換駅である川西能勢口に到着。中間改札もありません。走っている車両も阪急だし料金体系が変わるだけで同じ駅から別方向への電車が出るという感覚です

それでも土曜朝の7時半という早い時間帯にもかかわらず、上りホームには多くの人がいました

その後、山下、日生中央をウロウロしたのはお伝えした通り。

妙見口の駅に到着したのは9時40分。まだまだ時間的には早い

駅舎と駅前は妙見山参拝の拠点の雰囲気にあふれています

能勢電鉄は妙見山への参拝客を運ぶことを目的として大正期に運行を開始。寺社仏閣への参拝を目的とする路線は日本中に数え切れないほどありますが、そのひとつ。ただすぐ経営に行き詰まり阪急の支援を受けることになり、その関係は今もずっと続いています

大誤算のケーブルへの距離と土曜日の不運

私はここまでは来たことがあります。ただ駅前で食事して折り返していたので、この先にある妙見の森ケーブルには乗ったことがありません。今回のパスはケーブルや、その先のリフトへも乗れるということでこの機会にぜひ乗っておきましょう

実はこの日まで能勢電鉄の駅からケーブル駅までの距離はすぐだと思っていました。ただ駅前にある案内を見ると「徒歩25分」とあります。めまいがしそうになりました

しかし、ここで思い出したのはケーブル駅までバスが運行していること。早速時刻表を見ましょう

な~んだ、結構な本数があるじゃないですか。今はまだ11月なので期間も問題ない。へー、平日は通勤通学を考慮した運行もあるんですね、などと余裕をくれつつ

よーく見ると「上記期間の休日(日祝日)のみ運行」という絶望的な文字が

これは参りました。ただせっかくの機会なので、ここは徒歩の一手でしょう。ケーブルカーというのは法的には鉄道のひとつです。乗りつぶしをしておかなければなりません。徒歩20分ぐらいなら大丈夫。と、歩き始めたのですが

ず~っと上り坂(泣)

しかも写真の感覚以上の勾配で、この後もっとキツくなる。もう1カ月早かったらギブアップしていたかもしれません。久留里線の1駅徒歩を行った8月だったら絶対ムリ

ようやく道が平坦になりケーブルの黒川駅が見えたころは、もうヘロヘロ。汗びっしょりでした

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島原鉄道で「あの駅」に行った 海に一番近い駅

6月18日10時20分

※西九州新幹線の開業でダイヤが大幅に改正されたようですが訪問当時は旧ダイヤです

降り立つとそこは

これは素晴らしいの一言でした。ちょうど列車交換のタイミングだったことも良さに拍車をかけました

島原鉄道の大三東駅。なにげに難読駅ですが、それよりも絶景に目を見張ります。今回は写真が主役です。訪問日は曇り気味のお天気で、有明海の向こうまで見える、というわけにはいきませんでしたが、その分、逆光にならず写真的には幸いしたかもしれません。さらに言うと前記事の写真にもチラリ写っていましたが、訪問当時の長崎は案外長袖を着ている方も多く、それほど暑くはなかった

クスッときてしまった

島原鉄道の運行は基本的に1時間に1本。ですから、ここに1時間いられる。ちょうどいい時間だと思います

ホームの下というか横はすぐ海。ですから

クスッときてしまいました。「先は海です」ではなく「先は有明海です」というセンスがいいですね

向かいのホームに映えスポットへの撮影ポイントも示されていて

こんな感じ。小道具の椅子が何とも言えません

あまり意味はないでしょう

さて海に一番近い駅としてよく知られるのが

青海川駅(2019年9月、信越本線・新潟県)と

海芝浦駅(2015年11月、鶴見線・神奈川県)です(こちらに関してはどこまで写真を載せて良いものか分からないため海の写真だけにしました)が、じゃあ実はどこが近いかというのは、あまり意味がないことだというのが私の考え。行った時にそこが一番近いと思えば、それで良いのです

他にも宝庫多数だがNG行為あり

駅舎はこんなに渋い感じ

無骨で渋い。駅前にお店があってドリンクなどを売っているのでアイスコーヒーを買って、お店の方としばし歓談。景色がいい時は本当に向かいまでクッキリ見える一方で台風の時などは自然の猛威を感じられるという。駅では

幸せの黄色いハンカチもあり、メッセージが風にたなびいています。また

CMでも有名になりました。そんな素晴らしい大三東駅ですが、NGがひとつあり「車を停めるところはほとんどありません」。先述した通り、島原鉄道は1時間に1本の運行と、それなりの本数が確保されています。列車で訪れてホームに降り立ってみてくださいね

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