重岡駅に到着

2023年6月30日18時

乗車した電車の終着駅、重岡に到着しました

あまりに対照的な隣駅

高校生を中心に10人ほどが下車します。到着時は雨は本降り

誰が置いたのか、テルテル坊主が印象的

駅名標です。お隣の駅は宗太郎ですが、当駅と宗太郎では好対照のことがあります

こちらは時刻表。なかなか壮絶なダイヤで延岡へと向かう列車は1日1本それも早朝にしかありません。目につくのは朝の列車は同時刻に重岡を発車すること。ここで列車交換(すれ違い)が行われます。つまり双方向とも同じ時刻にやって来て、同じ時刻に出発するので朝に電車でやって来て帰るのは不可能なのです

ではどうすれば列車で来て帰れるのかというと、私が乗車してきた佐伯発17時29分、重岡着18時の列車に乗り、折り返しとなる重岡発18時21分に乗るしかありません。もうひとつ佐伯発19時3分、重岡着19時36分に乗車し、この電車は客扱いをせず折り返すようなので宗太郎方面からやって来る20時43分で佐伯方面に戻るという方法がありますが、さすがに駅で1時間待つ間に真っ暗になると思われるので、おすすめできない。いずれにせよ電車で来て帰るには18時以降の到着しかありません

宗太郎は延岡からの6時39分着に乗り、延岡に向かう6時54分発で折り返す「朝のみ訪問」の駅でしたが、ひとつお隣の重岡は「夜のみ訪問」と、あまりにも対照的になっています

かつての駅舎は今

駅舎を跨線橋から見下ろすと、高校生の家族が出迎えに来ています。全国の地方都市で見かける光景

重岡駅は2005年まであった旧宇目町の代表駅(代表駅といっても町内にあるのは当駅と宗太郎駅のみ)で駅名は、さらにその前にあった重岡村に由来します

開業は1922年と大正期。かつては開業以来の重厚な木造駅舎がありましたが、宇目町が佐伯市になったころに解体され、今は簡易な駅舎が建てられています。最後に残った一人の生徒さんが出迎えを待っていました

駅舎入口の駅名板。ここにもテルテル坊主がぶら下げられていました

他の「人名駅シリーズ」と同じく立派なお手洗いが設置されています

山中に分け入る事実上の県境駅

駅のすぐ横を国道10号が走っています。山中に入っていくと宗太郎駅方面。ここ重岡駅周辺が最後の集落となるようです

駅構造は2面3線。すべて有効で、私の訪問時は特急の待避もありました。ちなみに観光列車「36プラス3」では宗太郎と並ぶ停車駅で「重岡宗太郎」の面目躍如

奥が宗太郎方面で、宮崎との県境駅は宗太郎ですが、列車の運行を見ても重岡が事実上の県境駅として運用されていることが分かります

国鉄末期までは当駅も貨物扱いがあったようです

佐伯駅へはコミュニティバスの運行もありますが、佐伯駅まで行くのは1日3本。電車の本数の少なさから、大分駅方面へと向かう人は豊肥本線の三重町駅を利用するとか

三重町は特急停車駅で普通の運行も多く、普通でも大分まで1時間かからず行けるので、こちらのコースが便利だとか。木次線沿線で伯備線を利用する人が多いのと似ていますが、電化されている沿線に住んでいながら、わざわざ非電化路線を利用するというのは珍しい

うーん、読めないと思っていたら「そぼかたむき」「かたむきやま」と、そのまま読むそうです

わずか20分の滞在でしたが、さすがにこちらに乗らないわけには行きません。今日はこのまま佐伯に宿泊。翌朝に残る「直川駅」を訪問することにします

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