※訪問は2025年8月26日
アクセス向上のための請願駅

白川水源を後にして南阿蘇白川水源駅へと向かう。前記事でも記したが、白川水源へのアクセス向上のためにできた駅
なにゆえグーグル地図が広い道路ではなく狭い道路から遠回りするコースを選択するのか不明だが、普通に進めば、写真のように広い道路から駅舎がすぐ分かる。すぐ分かるぐらいなので周囲はほぼ農地。阿蘇白川駅から徒歩15分かかっていた白川水源への道程を5分にしてくれる駅は南阿蘇村による請願駅だ
待ちに待ったお昼はあか牛
当駅の開業は2012年(平成24)3月。南阿蘇鉄道では最も新しい駅。観光名所の白川水源へのアクセス向上を目的に南阿蘇村が3500万円という費用を負担した請願駅。南阿蘇鉄道の半数以上の株主が南阿蘇村とはいえ、3500万円は太っ腹な出費である

築10年ちょっとだけあって、なかなかおしゃれな駅舎だ。大きな駅名板は最初の写真の場所からでも駅を確認できるからだろう

ガラス張りの駅舎内にはレストランが入店しているが、張られていた8月の開業日を見ると週末とお盆という観光客の多い日だけのようで、この日はお休み。もっともこちらについては覚悟ができていた。緩やかな坂を昇って再び白川水源の方へと足を向ける。周辺は観光地なので食事はできる。まず目についたのはラーメンだったが、いくら熊本がラーメンとはいっても、この炎天下ではさすがに堪える。そこでせっかくなのだからと奮発してステーキ丼

阿蘇といえばあか牛。それなりのお値段はしたが、ギッシリ敷きつめられたステーキが絶品。わさびにタレ、塩と3種類の楽しみ方があって、後は自分の好みのタイミングで半熟玉子を入れる。そしてステーキに別の意味で味付けとなったのが、実に美味い水。提供されるのは白川水源の水で、先ほど味わったばかりの水を、まさに駆けつけ1杯いや2杯も含め、コップで5杯も飲んでしまった。実に満足
思わぬ出会いに驚き

再び駅へと戻ってきた。すると駅舎内に思わぬ変化。ガラス張りの当駅はとてもおしゃれで美しいのだが、ガラス張りだけに陽当たりが良すぎて最初に入った瞬間「この季節は屋内に長居は無理」と思うほどの暑さだったが、入ると空気が全く違う。休業日の仕込みか整備かは分からないが、レストランの方がいつの間にか来て作業を始めている。そのタイミングでエアコンが稼働したようだ

駅舎内には国鉄時代の写真などが掲げられていて、昭和47年~昭和48年とあるが、駅名標の前で元気にポーズをとる子どもたちは、おそらく私とほぼ同年代で、今は何をされているのだろう、と思ってしまった
そんな感慨にふけっていると列車の接近注意音が鳴り、この時間にやって来る列車はないはずだと思っていると

やって来たのはトロッコ列車。今日は運行日でないことは確認していたが、試運転だろうか、と眺めているとお客さんが乗車している。団体さんにしては人数が少ない気もしたが、少しの時間停車して乗務員の方による説明が行われていたので、貸切での運行だったのか。ただホームでぼんやりと説明を聞いていて気付かされたのは

田んぼにたたずむワンピースのキャラクター。沿線では随所に登場するが、それについては以降の記事で説明していきたい


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