根室本線の廃線予定区間の全駅訪問~待機3時間超、最後の駅に降り立つ

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下金山駅の駅名標

※訪問は2023年9月2日

まず時間をつぶそう

富良野駅への到着は10時50分。ここから最後の1駅となる下金山に向かうのだが、当駅発の次の列車は14時14分。3時間半もの待機時間がある

まず向かったのは富良野カレー。15年ほど前、3年続けて富良野を訪れたことがあり、その後も富良野を訪れている。その度にいろいろな富良野カレーのお店に行っているが、今回は最も有名な「唯我独尊」さん

開店前だが、長い行列ができている。以前はバスターミナルが隣接していて初めて富良野に来た時は、ここからバスに乗った。ネット情報はまだ少ない時代でバス乗車の際、気付いたのがこちら

牛乳も美味しかった

次いで富良野駅から

11時53分発のノロッコ号に乗車。こちらも久しぶり。とにかくフリーパスを有効に利用しよう

ノロッコ列車の車窓を味わう。さすがにこの時期はラベンダー目的の観光客も少ないようで、車内はすいていた

本来は、この列車しか止まらない夏季臨時駅の「ラベンダー畑」で下車するのだろうが、そうするとラベンダー畑駅で1時間半近くも待機しなければならない。この日は9月に入った北海道とは思えない猛暑だった。過去の訪問経験から、農地の中にポツンとある駅で時間をつぶすのは困難を極める。中富良野駅まで歩いても大した距離でないことは分かっているが、中富良野駅の接続までギリギリの時間だ。仮にラベンダー畑駅で待機または徒歩数分のファーム富田を訪れとしても富良野駅到着は13時59分。乗車列車まで15分の乗り継ぎと絶妙にも思えるが、北海道の列車にはトラブルがつきもの。乗り継ぎができなかった、は元も子もないので中富良野で下車

当然の話だが、当駅で下車したのは私だけだった。わざわざノロッコ列車をここで降りる人なんていない

当駅から初めてファーム富田を訪れた時は、時間に制限があって、ここからタクシーに乗ったことを覚えている。確かその時は駅員さんがいたと記憶するが、今は無人駅となっているようだ

「再会」に盛り上がる

中富良野から富良野に戻り、ここで1時間をやり過ごした後、ようやく根室本線に乗車。早朝と違って凄い人だ。さすが青春18きっぷ期間だと実感。早めに並んだのでなんとかギリギリ座れたが、座ってみるとお隣にどこかで会った人の姿が…

朝に落合駅で会った方々。この記事だけだと降りようとしたら運転手さんに驚かれるぐらいの寂しい駅だったようだが、実は多少異なる。降りてみると男女4人の皆さんが駅にいて、私が降りたバスではなく20分後の東鹿越行きを待っていた。いずれも人生の先輩の方々。首都圏が来られているそうで、近くに北海道訪問の際の「拠点」というか、知人宅があるという。駅舎の写真を撮る際「申し訳ありません。駅の写真を撮りたいので一瞬離れてもらって良いですか」と頭を下げたことから会話が始まった。一番盛り上がったのは年金の話だったけど(笑)

皆さんとは幾寅で別れたのだが、またもや出会いがあるとは思わなかった。富良野で過ごして落合駅近くの拠点に戻る最中だという。聞くと富良野には昼間から飲んで食ってカラオケも楽しめる店があるとか。「なんだ、言ってくれれば、ご一緒できたのに」なんて言われる。とにかく元気で陽気な皆さんだった。青春18きっぷの季節では、一度別れた方と後に再会というケースは多々あるが、いずれも同業者(鉄道ファン)ばかりで、このようなケースはレアである

最後の駅に到着

14時37分、下金山に到着。朝の5時半に旭川駅の改札を抜けてから9時間も経っていた

車中の4人の皆さんが手をふってくださる。まさか見送られながら下金山駅に降り立つことになるとは思わなかった。どう見ても皆さん、青春18きっぷの利用者とは思えないので、1日の平均利用者が数人という落合駅の利用者数向上に大きく寄与してことだと思う(フリーきっぷはカウントされない)

いかんせん列車本数が少ないので時間帯によってはグーグル先生は路線バスで終点まで行き、そこから徒歩30分なんてマニアックなルートを教えてくれるようだが、どうやっても最後に乗るのは同じ列車になる

その下金山駅。車内は混雑しているが降りるのは私ぐらいだろうと思っていたが、明らかに親子と思われる2人が青春18きっぷを提示して下車。おそらく私と同じく、ここで1時間近くいて東鹿越から折り返してくる富良野方面行きに乗るのだろう。私も貴重な最後の1時間を過ごすことにする

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