松浦鉄道その3(伊万里焼の駅名標)

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列車は伊万里に到着しました

松浦鉄道は有田から、ここ伊万里を経て佐賀県から長崎県に入り、松浦半島を海沿いにグルリと回りながら、佐世保を目指す路線ですが、運行そのものは伊万里で分断されます。というのは伊万里駅がスイッチバック構造だから(接続は考慮されています)

見た目には終着駅の風情です

ちょっと不自然ですが、以前はそうではありませんでした。道路を挟んでJR伊万里駅があるのですが、国鉄時代はもちろんつながっていました

地図の右からやって来るのがJR筑肥線、左に向かうのが松浦鉄道です

実は30年以上前に来て以来なのですが、当時はもちろんつながっていました。ただ単に乗り換えをしただけなので、よく覚えていない。しかし博多方面から来た列車は松浦、有田の両方へ行けるようになっていた(はずです)。急行「平戸」が博多から、ここ伊万里を経て佐世保そして長崎までを走っていました

実は筑肥線というのも、博多の地下鉄駅からスタートするなかなかおもしろい路線で、今は2つに分断されたなかなかの歴史を持つのですが、そのあたりはまた別の機会で

今は線路が途切れ、中央は道路。2つの駅は横断歩道ではなくペデストリアンデッキでつながっています

直通列車の必要もなくなり、線路がじゃまだったということでしょうか

駅の周囲は大きな街となっていて、時間が夕方近くだったこともあって、高校生が多い。マンションやコンビニやスーパーなども並んでいます

ただJRの駅に行くと閑散

無人状態で1面の単式ホームに人の姿はありません

それもそのはずで

時刻表に記された列車はこれだけ。JRの駅から発車するのは1日たったの9本。私が訪れたのはちょうど運転のない時間でした。みどりの窓口もお休み中(ある意味、みどりの窓口があることがすごい本数)

九州の各地は博多とどうやって結ぶかが大きなテーマとなっています。もちろん、ここ伊万里も例外ではないようですが、列車で博多に行くには、筑肥線という元々、博多と伊万里を結ぶ目的で作られた路線で行くよりも、松浦鉄道で有田に出て佐世保線の特急に乗り換える方が利便性に富みます

というか、ここ伊万里と博多を結ぶバスがあり、もちろん乗り換えはなし。スピード、料金でもバスに軍配が上がるようになっています

時刻表を見ると博多への通勤なども考慮されているのか、朝の6時台には3本もの運行があり、その後も1時間から2時間間隔で運行されています。博多駅経由で空港まで運行されるものもあり、博多へのニーズはバスが応え、鉄道は近隣を結ぶものとなっている間があります

それでもアイキャッチに示したJR駅の駅名標は、おそらく伊万里焼仕様。これを見るだけでも十分に価値はあります

松浦鉄道のホームに高校生が集まってきました。ここから長く乗りますので、単行列車に座れないのは大変。私もホームの乗車位置に急ぐこととしました

 

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