※訪問は2022年10月1日
駅を出るとすぐに分かる
安芸川尻に到着。すでに呉市に入っていて(2004年に川尻町が呉市に編入する)、本数が多くなる広まは2駅目である
JR(国鉄)の駅ではおなじみの名所案内だが、こちらはかなり以前に作られたもののようだ。名所は駅を出るとすぐ分かる
「日本一短いトンネル」への案内板が目に入る。その名もズバリ、川尻トンネル。全長8・7メートルという情報も記されていて分かりやすい。どうやら歩行者用道路で「日本一」へ案内してくれるらしい
さっそく歩いていこう
と考える間もなく、トンネルが見えてきた
もう少し近づくとこんな感じ。トンネルという山の中を貫いているようなイメージがあるが、こちらは上は道路。山を通したというよりも、堀削の中を列車が走り、その上が跨線橋のようになっている
これはトンネルの上の道路。ここを歩いたり、車で走っていると、予備知識がなければ日本一短いトンネルとは気付かないかもしれない
来た道を振り返ってみた。駅のホームはすぐそこ。単線に戻った瞬間にトンネルに突入。そしてすぐ抜ける
さすがのグーグル地図も、線路沿いの歩行者用の道路というか通路は表示されていないようだが、その意味でも駅前の案内板の効果は大きいし、何よりも目立っていて、とても親切である
ホームの名所案内に「日本一」が表示されていないことは最初に述べたが、それもそのはずで2014年まで日本一短いトンネルは吾妻線(群馬県)の樽沢トンネルの7・2キロだった。八ッ場ダム建設によって吾妻線の線路が付け替えられることとなり、川尻トンネルが日本一に「昇格」した。つまり新たに建設されたトンネルではないのだが、このように案内板を掲げてくれると十分に名所アピールとなるし、何も知らずに来た人にも分かりやすい
開業以来の駅舎
さて順番は逆になってしまったが、ようやく駅の紹介
安芸川尻駅は1935年(昭和10)の開業で当時からの駅舎が現役。私が訪問した半年前の2022年3月までは、みどりの窓口の設置駅だったが、みどりの窓口の営業が終了すると同時に無人化された
ちょうど巡回の方が点検を行うタイミングだったが、少し前まで駅員さんもいただけに駅舎内の待合スペースは大きい。そして目に入るのは鯉のぼり。わざわざ「C」と描かれている上、10月の訪問だったので、これは広島カープに依るものと思われるが、現時点で一度きりの訪問なので、「常駐」しているものかどうかは分からなかった。実は訪問の前日、カープはクライマックスシリーズへの道が絶たれていた。県内のテレビで早くも来季の課題特集を行っていたので、鯉のぼりが強く印象に残っている
島式ホームで貨物ヤード跡の側線が残るが保安車両の置き場となっているようだ
こちらは観光列車用の駅名標
名残惜しいがホームから、もう一度日本一短いトンネルを見てお別れとなった
↑2つクリックしていただけると励みになります