JR九州

九州新幹線の全駅訪問~番外編 大村線の関連駅紹介

大村車両基地駅の駅名標

※訪問は2023年6月28日

読んで字のごとくの駅は関係者用?にあらず

今回利用した「ハロー!自由時間ネットパス」については前回説明したが、西九州新幹線の駅を回るだけでは瞬時に終わってしまう。せっかくのフリーきっぷ、ここは有効に利用しようと大村線の駅も回ることにする。中でも西九州新幹線と関連の深そうな2駅を今回番外編として紹介しよう

まずは

大村車両基地駅。2022年9月23日の西九州新幹線開業と同時に開設された。大村線では新大村駅と同時開業でピカピカの新駅

地図でも分かる通り、新幹線の車両基地に隣接している

1面1線のホーム。左手に見えるのは、車両基地。まさにその名の通りの駅

設置当初から無人駅の予定なので、窓口はない。長崎駅からのSUGOCAエリアはお隣の竹松までなので、ICリーダーの設置もない。現地でICカードを利用する方は要注意である

構内には九州新幹線の車軸や

パンタグラフの一部などが展示されていて車両基地に隣接していることを実感させる

と、ここまで書けば西九州新幹線に合わせた設置された、職員の方が利用する駅なのか、と誰もが思ってしまうが実態は微妙に異なる。大村市が設置費用を負担した請願駅なのだ

駅の東側は車両基地だが、西側は国道34号が走り、ビッシリ住宅街が連なる。周辺住民にとっても大変ありがたい駅ができた。接続駅である新大村とともに請願駅となっているのは、なかなか興味深い

嬉野温泉への「国鉄乗り換え」駅

続いて紹介するのは

彼杵駅。大村線には難読駅が多いが、こちらもそのひとつ。ただしれっきとした古くからの地名である。お隣の千綿駅は絶景駅として知られ

1年前に訪れた。千綿駅と当駅が東彼杵町の駅。同町の中心部といえば彼杵駅となる

当駅の特筆すべき点は

嬉野温泉への接続駅とされていること

結構なアピールある。なぜここまでアピールされているのかは一目瞭然で、国鉄時代から国鉄バスが嬉野温泉を結んでいた。そのままJRバスに引き継がれている。当地は長崎県で嬉野温泉は佐賀県だが、看板にある通り、13キロ、25分と近い

嬉野温泉に長らく鉄道駅がなかったことは嬉野温泉駅の項で紹介したが、鉄路のない嬉野温泉へのアクセスは国鉄バスが担っていた。県境越えとなるので、地域のバスよりも国鉄バスが適任だったのだろう

高速道路なら瞬時に当地から嬉野温泉に到着してしまう現在も1日7往復のバスが運行されていて、このバスは嬉野温泉から武雄温泉が終点となる西九州新幹線と同じルートとなっている(1本は嬉野温泉止まり)

駅舎は平成になって現在のものとなった

現在は無人化されているが、東彼杵町の中心駅でJRバス接続もあることから、快速「シーサイドライナー」停車駅である

西九州新幹線と大村線の接続には要注意

このように西九州新幹線は大村線と並行して走る部分も多く、新大村駅のように新幹線との接続駅でもあるが、西九州新幹線の並行在来線はあくまでも長崎本線で大村線ではないので、乗車の際は注意が必要となる。基本的に新幹線のルールは並行する在来線があれば、どちらの経路で乗車しても良いことになっている。新幹線単独駅利用の場合や新横浜のように別の路線上に駅があると若干ややこしくなるが、名古屋~新大阪の乗車券を持っていれば、そのまま在来線を乗り継いでもいいし、特急料金を払って新幹線に乗ってもいい(小倉~博多は新幹線と在来線で会社が異なり運賃が違うので料金は別体系となる)

このため一見、大村線に乗っても西九州新幹線に乗っても同じように感じるが、西九州新幹線で新大村まで行き、大村線に乗り換えて諫早まで行った場合は新幹線とは別路線扱いで営業キロも異なる設定となっているため、大村線経由のきっぷが必要となるので要注意である

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九州新幹線の全駅訪問~「温泉駅」連続に注意

嬉野温泉駅に到着

※訪問は2023年6月28日

使用きっぷはハロー自由時間

過去に何度か触れているが、新幹線の各駅訪問というのは、なかなか難易度が高い。それは本数によるものではなく金銭的なもの。JR各社は各種フリーきっぷを発売しているが、新幹線も乗り放題というのは常態的には出ない。せいぜい「乗車券のみ有効」である。これだと後戻りしない限り、普通に1駅ずつ進んでいけば良いわけで(駅によっては1時間以上の待機が生じるが)、その1駅ずつ進むのに結構なお金が必要なのが問題となる

今回、私が利用したのは「ハロー!自由時間ネットパス」。60歳以上が条件の「ハロー!自由時間クラブ」に加入すれば買えるチケットで3日間、JR九州が全線乗り放題となる。北部九州版と全九州版があり、後者は1万9600円と3日間使いこなすのは、なかなか困難だが、前者は9800円と安価。北部九州版は熊本~大分の豊肥本線で線引きされている。今回は前者を利用。すでに紹介したが前半は、こちらを利用し、後半は旅名人きっぷ(優等列車に乗れない代わりに九州内の私鉄も乗り放題となる)で

佐伯~宗太郎間の各駅を訪問する計画(この区間は北部九州版の対象外)を立てた

ちなみに指定席も6回まで利用できるが、新幹線の各駅回りはすぐ降りてしまうので、あまり用事はない(笑)。というか北海道フリーパスでもそうだが、ローカル線に傾く行動をとっているので基本的に普段は自由席専門である

西九州新幹線唯一の新幹線単独駅

嬉野温泉駅に到着。下車してまず目につくのは駅名標の注意事項。九州新幹線の各駅では、駅名標の下の部分は広告スペースになっているのだが、ここには注意書きがある。大変納得した。長崎から博多に向かって乗車すると西九州新幹線は武雄温泉駅が終着で在来線に乗り換えなければならないが、その武雄温泉のひとつ手前が当駅。つまり「○○温泉」駅が2つ続くわけで勘違いを防ぐための注意である

実際に間違う人がどのぐらいいるかは分からないが、確かに初めてだと思わず降りてしまうかもしれない

その嬉野温泉駅は西九州新幹線で唯一の新幹線単独駅。名湯として知られる嬉野温泉だが、これまで鉄路はなかった。嬉野市にとっても初めてのJR駅となった。戦前は私鉄が走っていたがすでに廃線。国鉄そしてJRの駅では初

この時の記事でも触れているが、東北新幹線の七戸十和田駅がある青森県七戸町と同じ状況。嬉野市は日本で2つ目となる「新幹線駅があっても他のJR・私鉄の鉄道駅がない」自治体となったが、その分、西九州新幹線による期待度が最も大きい駅となったのではないだろうか

コンコースでは、いろいろな歓迎がある

嬉野市の紹介や

定番の顔パネルも

温泉にはバスまたは徒歩(?)で

嬉野温泉は鉄道がない分、バス路線が充実してきた。温泉の中心部には嬉野バスセンターがあり、博多や長崎など各方面からバスが走っている。温泉に行くにはバスセンターが最寄りだが、嬉野温泉駅は少し離れている

駅から約2キロ。国道34号を真っ直ぐで迷うことなく30分で歩けるが、温泉に行くのに徒歩30分という方は少数だろう。駅からはバスが頻発しているのでおそらく困ることはない

私はといえば、駅前の「観光・交流施設 まるくアイズ」で一休み。地元のお菓子をいただきました

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九州新幹線の全駅訪問~初乗車は最長片道切符の終点から

新大村駅の駅名標

※訪問は2023年6月28日

遅ればせながら西九州新幹線へ

朝の7時15分発、タラップ式の飛行機で大阪空港から長崎空港へと向かう。目的は九州新幹線で陸路の方が圧倒的に便利ではあるが、JALのタイムセールで無事座席を確保できたため、予算の関係で空路入り

乗り込むのは空港バスではなく路線バス。スタートは大村駅である

昨年6月、開業前夜の西九州新幹線沿線を訪問。間もなくオープンするいくつかの駅を見て回ったが、今回は昨年9月に開業してからの初訪問。そして全駅訪問を目指す

九州新幹線は博多~鹿児島中央の九州新幹線と武雄温泉~長崎の西九州新幹線に分類されているが、正式にはともに九州新幹線で単に「鹿児島ルート」と「西九州ルート」に分かれているだけ。西九州新幹線という言い方はあっても鹿児島新幹線という言い方はない。西九州新幹線は愛称でもあるが、便宜上、今回の記事でも西九州ルートについては西九州新幹線と表記させていただく

今さら言うまでもないが、西九州新幹線は佐賀県の武雄温泉駅と長崎駅を結ぶ69キロの路線。これもまた言うまでもないが新幹線路線としては最短である(回送線を除く)

実は九州新幹線というのは2004年の新八代~鹿児島中央開業直後に乗車して以来、乗ったことがない。もう20年近く前のことになってしまうが、それ以来の乗車そして年内に九州新幹線の全駅下車を達成するつもりだ

新大村駅は在来線ともに新駅

最初にやって来たのが新大村駅

大村線の新駅で新幹線駅とともに開業となったが、ちょっとおもしろいのは大村駅の隣駅ではないということ。大村からだと諏訪駅を挟んで新大村となる

単式ホームのみの構造

そして無人駅。ICタッチだけが置かれている。在来線駅がポツンとあるのは新高岡、新花巻などでも見られる構造

さらに言うと新幹線との乗換駅でありながら、請願駅だというのも注目すべきポイント。つまり地元が費用負担して駅ができるかどうか分からない場所に新駅を設けたのだ。だから両サイドの駅とは、ともに1キロ程度と駅間は極めて短い。だがわずか1キロとはいえ荷物を持って移動というわけには、なかなかいかないので、これは英断だと思う

IC、空港にも至近

新幹線の駅はもちろん有人である

コンコースと自動改札が2機

駅舎はもちろんピカピカ

モニュメントは市章をモチーフにしたもの

駅の位置はというと大村インター、長崎空港ともに至近距離。周辺はまだ開発中だが、すべてのアクセスがそろった場所にある

ホームは待避線のない構造の対面式2面2線。西九州新幹線は全線乗車すると所要時間は約30分だが、ちょうど中間点にあたる

最長片道切符で脚光

こういう自販機を見せられると買わざるを得なくなるので(笑)、ボトルコーヒーを一杯

さて西九州新幹線の開業後、新大村駅は最長片道切符の「終着駅」となった。それまでの肥前山口(現江北)から、その座が久しぶりに変わった。なお在来線に新大村駅ができたことの影響は大きく当駅を2度通ることになってしまうため、新幹線の駅のみならば終点が諫早になっているところだった

その意味では今後も、この界隈でたびたび登場しそうな駅である

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日豊本線の超閑散区間「人名シリーズ」~総まとめ    すべての駅で乗降どちらかが可能

宗太郎駅の駅名標

※動画と音声ありです

初めて知った超閑散区間

私が佐伯~宗太郎間の人名シリーズに興味を持ったのは、5月に宗太郎駅訪問をした時でした。必ず延岡に宿泊しないと宗太郎には行けないので、佐伯~延岡間は基本的に特急利用となります。車窓に流れるいくつかの駅をながめていると「あれ?この駅名はすべて人の名前じゃないか」と思いました

「重岡宗太郎」は有名なので知っていましたが、佐伯から上岡、直見、直川とすべて私の周囲にもいそうな人ばかりじゃないか。大いに関心を持ち、時刻表をパラパラめくっていくと、あまりの列車本数の少なさにがく然。電化区間の本線上で特急に比べて普通の本数が極端に少ない路線というのは紀勢本線などでも見てきましたが、ここまで少ないというのは恥ずかしながら全く知りませんでした。コロナ禍で減便されて現在は2時間に1本の運行ですが、特急が1時間に1本走る列車だったのですから

こちらは直見駅の時刻表

そして上岡駅ホームの端に残る鳥居型の駅名標

これはぜひ全駅訪問をしなければならないと機会をうかがっていたところ、飛行機会社のタイムセールで安価な九州方面へのきっぷ獲得に成功。宗太郎行きから2カ月も経たないうちの旅となりました

宗太郎を含めると最低2泊が必要

早朝と18時以降にしか列車がないことを考えると宗太郎を含めた6駅訪問には最低2泊が必要なことになります(公共交通機関以外の手段やタクシーを利用する場合は別)。まず宗太郎へは延岡での宿泊が必ず求められます。また重岡~佐伯区間の各駅訪問を果たすにも必ず佐伯での宿泊が必要となります。ともに朝の始発駅(正確には宗太郎行きは南延岡始発)となるからです。幸いなことに両駅とも宿泊施設、飲食店は充実しています

※音声注意

同県内の連続する6駅、たった33キロの区間の各駅訪問に2泊3日が必要となるなんて、意味が分からなくなりそうですが、朝の6時台に延岡もしくは佐伯にいなければならないのでそうなります

全駅乗車or下車どちらかも可能

前回までお伝えした記事では初日の直見駅のみバスで訪れてバスで去るという乗降のどちらもできないというやや不本意な結果になりましたが、これは訪問が金曜から土曜にまたがっていたことが原因

2日目が平日の場合は、佐伯~重岡間でのすべての駅での乗車or下車のどちらかが可能となります。初日は17時25分佐伯発で重岡まで行きます。この電車は重岡で折り返しとなりますから、18時21分重岡発で18時49分に上岡着。記事では西田病院からの徒歩を利用しましたが、駅からすぐの国道沿いに「上岡」のバス停があり、19時22分に佐伯行きのバスがやって来て19時36分に佐伯に到着。1日3本しかないバスで平日と週末は微妙にダイヤが異なりますが、19時22分というのは共通。私の道程では直見から異なるルートのバスに乗車したので西田病院からの徒歩となっています

翌日は佐伯から6時18分発の延岡行きに乗車し、直川に6時35分着。同駅6時58分発の電車に乗るところまでは同じですが、お隣の直見に7時4分着。ここで降りてしまうと次の電車は18時41分と絶望的な11時間後ですが、直川振興局から直川駅を経て直見駅→佐伯駅へと向かうコミュニティバスが8時に来ます。これは平日のみの運行で土曜日だと9時54分とさらに2時間後な上、直見駅周辺は時間をつぶすような場所がほとんどないので現実的ではありません。なお日曜祝日についてはコミュニティバスそのものの運行がないので要注意

重岡駅については1日2本のバス以外は電車で行くには先述した佐伯発17時25分でしか行けません。重岡駅の項でも触れましたが朝の電車は当駅での列車交換(すれ違い)となるため乗降ができないのです

※音声注意

こちらは重岡駅で出発を待つ佐伯方面行きにちりんシーガイヤ14号。雨の音が旅情を誘います

かなり暗いように感じますが、当日は日没までまだ1時間もあり、雨雲のためです

この記事を書いている時点で佐伯市の日没時間は19時12分。訪問時より20分ほど早くなりましたが、まだまだ18時台は明るい。訪問するなら夏の季節の今のうちを推奨します

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日豊本線の超閑散区間「人名シリーズ」~最後の訪問早朝のカブトムシ

佐伯駅から特急車両の普通に乗車

2023年7月1日6時

宗太郎行きの特急電車に乗車

一夜明けた朝の佐伯駅。時間は6時でまだ無人状態

大分方面へ向かうのが左側、今から乗るのが宮崎方面へと向かう右側。右側は特急車両ですが、こちらは以前にも紹介した

特急車両を利用した普通列車。前回、宗太郎駅から延岡に戻る時にも利用した列車ですが、その時はまさか2カ月も経たないうちに、再び乗車することになるとは思いませんでした。宗太郎訪問の時も記しましたが、4両編成のうち、先頭の1号車しか客扱いをしません

利用者は私を含め3人。おそらくすべてが同業者(鉄道ファン)です

旧直川村の中心駅

電車は6時18分に発車。6時35分に

直川に到着。降りたのも乗ってきたのも私のみ

2005年まであった直川村の代表駅です

有効長の長いホームは長大編成のすれ違いにも対応しています

側線が残っており、屋根付きの部分は保安車用のようです。貨物の扱いは私が生まれたころに終わっています

駅には立派な建物がありますが、こちらは人名シリーズの他駅と同じくお手洗い。駅舎は20年前に解体され、その跡に建てられています

つまり駅舎はなく

外のフェンスに時刻表が設置されています

次の佐伯行きは6時58分。宗太郎からやって来る、こちらもまた特急車両。私に与えられた時間は約20分ということになります

気になるカブトムシ

この時点でカブトムシのイラストにあまり興味はなかったのですが

バス停にもカブトムシ

駅付近の地図にも大きなカブトムシが描かれ、全長6・5メートルの巨大モニュメントと書かれています。直川村は「カブトムシの村」だそうで、がぜん興味がわいてきました

駅からも近いようで、片道10分以上要するのなら引き返すということで歩き始める。すると国道10号を5分ほどで

お目当てのモニュメントに到着

昆虫館のほか、キャンプ場、温泉もあるようです

直川駅付近は旧直川村の中心機能が集まっています。昨日、直見駅を訪れたバスは「直川振興局」止まりでした。旧直川村役場のことで現地まで来ると納得。直見駅から乗車したバスに乗っていた小学生は、おそらくここから乗ってきたのでしょう。その時間帯に列車がないのが残念

周辺には産直市場やスーパーもあり、食事もできるようです。まだ早朝で空いていませんが、しばらくして店舗が開いている時間に鉄道で来るのは不可能なことに気付く。こちらも残念

そんなことを考えているうちに20分はあっという間に過ぎ、駅へと戻ります。間に合わないと大変なことになります

駅は国道を少しそれた道のさらに路地を入った所にあります。正面に見えるのは駅舎ではなくお手洗いになってしまいますが、駅への道標となる場所に建てられていることが分かる。各地で見られる良い光景

さてしかし、長いホームのいったいどこから乗るんだ、とウロウロしているとホームでこのような目標を発見。特急車両787の4両編成の先頭車はここから乗れ、という意味でしょう

幸いなことに佐伯駅から電車に乗って直川駅に滞在する間、雨は一滴も降りませんでした。当日は土曜だったので、佐伯までの間、乗車してくるお客さんは少なかったですが、乗車すると地元の一般利用や高校生の姿も車内にはありました。昨日のことを考えると平日なら、もう少しお客さんは多かったのかもしれません

佐伯到着は7時19分。一度ホテルに戻って朝食を摂ることにします。ホテルに到着してすぐ雨が降ってきました

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日豊本線の超閑散区間「人名シリーズ」~周辺施設充実の閑散駅

上岡駅の駅名標

2023年6月30日16時50分

病院で下車

直見駅からバスで15分

降りた停留所は西田病院。佐伯市では利用者が多い病院のようで、地方では病院にバス路線が集まっているのと同じく、こちらにも多くの路線が集まっています。私が降りたバスにも佐伯駅方面へ向かうお客さんが入れ替わりに乗ってきました

なぜ、ここで降りたかというと

病院から上岡駅までは徒歩10分もかからないから。つまり当駅は病院の最寄りということになります

地図ですべてを表示してしまいましたが、ここ西田病院は商業施設が集まる「コスモタウン」に隣接しています。もちろん西田病院とセットでバスの重要ルートになっていて、バスの車窓からは核となるスーパー以外にもハンバーガー、回転寿司、家電量販店、ファミレス、コンビニ、100均、カレーチェーン、携帯ショップ、紳士服、車用品などなど、私の家の周りにもある店舗がズラリ並んでいます。各地で見られる幹線道路沿いのロードサイド店をひとつに集約した形になっていて、おそらくすべてのジャンルが網羅されています。訪問時は雨模様の夕方でしたが週末などは多くの人が集まることが容易に想像できます

にもかかわらず上岡駅の列車本数はわずかにこれだけ。病院や商業施設へのアクセスという点では、ほとんど機能していません。駅舎は逆の方向に立っていて回り道が必要だし、むしろコスモタウンができてから列車は削減されているほどです

徒歩で駅を目指すが…

とにかく上岡駅を目指します。乗車予定は17時36分の重岡行き。40分以上の余裕があるので時間的には問題ない。ここでナビタイム先生の出番。駅舎は線路の向こうにあり、かなり回り道が必要なように感じますが、ほぼダイレクトに線路を横切れるよう指示される

すると歩行者専用の小径に案内され、なるほどなるほど、これで線路の下をくぐれそうだ、と感心していると

通路はおりからの雨で用水路が浸水。水深20センチはありそうで泣きそうになる。時間に余裕はあったので病院の裏手まで回って駅へと向かいましたが(その道程はグーグル地図で示されたもの)、急いでいたらゴルフのウォーターショットのように靴と靴下を脱いで横断していたと思います

踏切を渡ると国道217号に出て間もなく

上岡駅前に到着。ここにもバス停があり、こちらは山中に入って豊肥本線沿いを大分市内に向かう長距離路線で、1日3本の運行がありますが直見駅、直川駅には向かわない路線なので今回は利用することができませんでした

大正期からの駅舎が残る

今回の「人名シリーズ」の各駅で古くからの駅舎が残るのは、ここ上岡のみ

1920年(大正9)からの木造駅舎が今も現役です

公民館として使用されているのが駅舎が残った要因のようです。隣には立派なお手洗いもあります

公民館へは駅舎を通り抜けてから入る構造となっています

いつのものでしょうか。古い駅名標も残されていて、駅舎とともになかなか価値のあるものだと思います

ホームにも古い待合所が残ります。直見駅からバスに乗り、徒歩で上岡駅に到着するまでは雨は止んでいたのですが、このあたりから激しく降り始めます。今回の各駅訪問では、雨が降るのは電車に乗っていたり、駅舎がある駅にいる時ばかりで、かなり幸運でした

かつては貨物輸送も行われていたようで、その跡も残っています

向こうに見えるのは西田病院。駅舎側は古い街並みで、駅舎の反対側となる病院側には新しい住宅街ができています。ただし前述した通り、駅舎の逆側には直接出られないようになっています

雨が激しくなって待合所で待機していたのですが、重岡行きがやって来る時間となると、いつの間にか人が集まっていました

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日豊本線の超閑散区間「人名シリーズ」~明るいうちの訪問は今だけ

上岡駅の駅名標

2023年6月30日15時40分

こんなに名前が続くとは

日豊本線の佐伯駅に来ました。前回ここに来たのは5月8日ですから、まだ2カ月も経っていません。前回は

翌日の宗太郎駅訪問の際、寄り道しています。この時は他の日程もあって、宗太郎駅のことで頭がいっぱいだったのですが、現地に到着してから気付いたことがあります

ここ宗太郎に向かう道中は佐伯を出発すると

経由地を表示するため、自動車訪問で表記させていただきましたが(線路は、ほぼ国道10号と並行しています)

佐伯→上岡→直見→直川→重岡→宗太郎

と宮崎県の県境にかけて大分県内の駅名はすべて人の名前にありそうなものばかり。「佐伯」「上岡」「直川」「重岡」は名字で「宗太郎」は名前。「直見」はどちらにもありそう。私の知っている人にも該当者が2人います。おそらく皆さんの周囲にも該当する方がいるのではないでしょうか

これはぜひ訪れてみたい駅です。重岡駅と宗太郎駅を合わせると「重岡宗太郎」になる、という話題に触れたことがありますが、これだとどんな組み合わせも可能です

ダイヤに絶句

ただ訪問にあたって問題となるのはダイヤです。まず上岡駅の時刻表が

こちら。随分とお休みの時間が長い。そして重岡駅となると、さらにその上を行きます

なんと延岡行きは1日1本の早朝のみ。佐伯方面へは1日3本。延岡行きについては、お隣の宗太郎と同じで佐伯行きは宗太郎駅にプラス1本。これはどういうことかというと、夕方以降に佐伯から重岡止まりの列車が2本運行されていて、うち1本は重岡で折り返しの佐伯方面大分行きとなり、もう1本は客扱いをしないで回送列車になるということ

恥ずかしながら「人名シリーズ」についてもダイヤについても宗太郎を訪問するまで全く知りませんでした。というのも、この区間は特急がバンバン走る日豊本線で電化もされています。閑散区間=非電化単線のイメージがあって「1日○本」で有名な路線は各地にありますが、その意味では死角になっているようで、おそらくそこまで有名ではありません(私の知識が足りないだけかもしれませんが)

日の出と日の入り

これは、そのうちにぜひチャレンジしなければならないな、と思っていたのですが、チャンスはすぐに来ました。出発の1カ月前となる5月の終わりに航空会社のタイムセールで大阪~長崎の格安チケットが入手できたのです。この時点では、まだ乗っていない西九州新幹線乗車と新幹線の各駅訪問を中心に長崎、佐賀、熊本、福岡の各地を訪ねようと思っていたのですが、出発の1週間前になって急きょ予定を変更しました

というのも時刻表を改めて見直していただければ分かるのですが、訪問時期がずれると明るい時間帯の各駅訪問が不可能になってしまうのです。これは宗太郎駅にも言えることで、せっかく日の長い6月に行くのですから、九州にはそうそう行けるものではないことを考えると、ここしかないだろう。調べると訪問予定日の日没予定時間は、さすが西国で19時30分と全く問題ありません。佐伯に宿を確保。道程の研究に入りました

すべての駅で乗降するのは、ほぼ不可能なのでバス路線や徒歩を検討。この区間の各駅は駅間距離が長く、特に重岡~直川は10キロ以上も離れています。さすがにこの区間の徒歩は無理。しかし本数は少ないながらも路線バスはあるようです

ということで当日の15時40分に佐伯駅前のバス停に向かいました

「直川振興局・宇目」方面への1日3本のコミュニティバスが命綱。うち2本は重岡駅まで行き、もう1本は直川止まり。既に重岡行きはありません。15時48分のバスに乗車します

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九州のフリーきっぷ~思わぬ結果が待っていた

宮崎神宮駅を出発

2つのフリーきっぷ比較

宗太郎駅やリニア実験線訪問で紹介している通り、5月8日から3日間、九州に行ってきました。正確には10日夜は別府に宿泊して3泊4日の行程ですが11日は別府港からフェリーで四国に渡ったため、実質は3日間。その間はフリーきっぷのお世話になります

利用で二択となったのは

旅名人の九州満喫きっぷ

ぐるっと九州きっぷ

どちらも3日間(旅名人-は3回)の利用で通年発売ですが料金や中身は異なります。まず「旅名人-」ですが、料金は1万1000円。いわばJR九州の青春18きっぷでJR九州の普通や快速が乗り放題。ただし新幹線や特急券には乗車には乗れません

こちらの大きな特色は路面電車や地下鉄も含め、九州のほぼすべての鉄道に乗車できること。どちらかというとJRだけでない利用に向いていて、昨年6月はJRはもちろん、松浦鉄道、島原鉄道、甘木鉄道、西鉄を利用。大いに元をとりました

もうひとつの「ぐるっと-」は1万4300円

少々値段は高くなりますが、新幹線や特急に乗車する場合も運賃は有効で、特急券を別に買えば乗車できます

写真があるのですから、今回はこちらを利用したわけですが、ちょっと悩んだのも事実。旅程は日豊本線の別府~都城の間にほぼ限られていて、この区間の運賃は5280円。言い方は悪いですが安すぎます。まぁ、降り鉄の行動として行ったり来たりを繰り返すので、何とか料金的には大丈夫だろうと予測。そして、もうひとつの大きな理由は宗太郎越えです。宗太郎~延岡間は早朝と20時台の1・5往復しか普通の運行がなく、宗太郎に行くのが目的のひとつですから、佐伯~延岡は必然的に特急利用となります

佐伯~延岡は運賃1130円、特急料金1000円で計2230円。この間を往復することになるので4460円が必要です。となると「旅名人-」で必要なのは1万1000円+4460円で1万5460円。「ぐるっと-」だと1万4300円+2000円で1万6300円となります。もっとも、これは他に特急利用しなかった場合の話で、出発時点ではもう少し特急に乗車する予定でしたので「ぐるっと-」の購入となりました

なお、こちらのきっぷには重要な注意点があり「ネット購入だと1万4300円、窓口購入だと1万5800円」と1500円も値段が違うこと。当日予約でも購入できますので、こちらはぜひ留意してください。現に私は大分空港へと出発する大阪空港での搭乗前に予約、購入しました

それでは実際の経路をたどりながら、普通運賃を支払った場合と比較します。往路は大分~都城、帰路は都城~別府を購入した上で途中下車する形になります。また戻る場合は途中下車駅からの往復または下車した駅同士の運賃が必要となります。経路上の途中下車だけで済んだ駅については運賃計算の対象から外しています

1日目

宿泊地・延岡

大分~都城 4840円

熊崎~下ノ江 往復210×2=420円

浅海井~日代 往復210×2=420円

計5680円(他に佐伯~延岡の特急券1000円)

2日目

宿泊地・宮崎

延岡~宗太郎 往復570×2=1140円

都城~別府 5280円

南宮崎~田吉 往復170×2=340円

計6760円

3日目

日向住吉~宮崎神宮 往復230×2=460円

東都農~高鍋 380円

高鍋~都農  280円

都農~東都農 210円

計1330円(他に延岡~佐伯の特急券1000円)

結果にがく然

ということで3日間の運賃は

1万3770円で560円の赤字

となりました。旅をしながら「少ししかプラスにならなかったかな」と思っていたのですが、まさかの回収できずとは。計算してみてビックリしました。長年、鉄道を利用していますが、この手のきっぷで赤字になった記憶はありません。行ったり戻ったりを繰り返せば運賃というのは、かさばるもので3年前の春にコロナ禍で青春18きっぷの権利を2回残して放棄した時も元はとっていたはず。負け惜しみですが、いちいち細かく運賃を払っていては小銭入れが重たくなって仕方ないので、その面倒がなくなったことでプラス思考に…と無理やり考えることにします(笑)

リニア実験線の南端にどうしても行きたくなり、もっと遠くまで特急に乗ることになっていた旅程を急きょ変更したこともありますが、がく然としています。まぁ上陸した四国で「帰ってきた四国満喫きっぷ」(3日間で特急乗り放題の1万500円)で大いに回収しているので旅全体としては大幅プラスですが、異なる会社で回収するのも複雑な心境です

考えてみれば「ぐるっと九州きっぷ」でありながら、全くぐるっとしていないのですから、このような結果もありかも。この記事を読んでいただいている皆さんも、旅程を組む際は、参考にしていただければと思います

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夢の原点、リニア実験線を訪ねる(終)

田んぼの向こうにリニア実験線の南端が見える

※動画音声注意

2023年5月10日10時20分

「最寄り駅」からの距離は?

都農駅に到着しました。小倉から298キロ。数字だけを見るとかなりのものです。北海道や九州はひとまとめの地図になるので、近く感じてしまうのですが、東京~豊橋とほぼ同距離。リニア実験線がかなり遠くにあるということが実感できます

駅名標です。都農町の中心駅で、かつては貨物輸送でもにぎわったことをしのばせるヤードが残ります

駅舎は6年前に新築されたもので、かつての駅の雰囲気を残す造りになっていて、駅名板の文字は明らかに国鉄文字

ここからリニア実験線の「南端」を目指すわけですが、距離的なものがさっぱり分からない。跡地の高架橋なんでグーグル地図に存在もしていない。日豊本線の車窓から見えていて私なりの推測では徒歩30分ぐらいでしょうか。駅前にタクシーがいれば乗ってしまって、30分以上の徒歩が必要なら現場で待ってもらおうとも考えましたが、残念ながら、いない時間帯でした

平坦コースということは判明

そこで都農駅で尋ねてみることに。朝夕の通勤通学時間帯に一部の特急が停車する同駅には都農町の観光協会が入っていて、都農町がきっぷ販売も委託しています

といってもリニア実験線の「終点」は、今や観光地でも名所でもありません。「30分あれば行けますかね?」と質問すると「う~ん、そのぐらいあれば大丈夫かな」との答えがあった後、突然現れた男の無茶なお尋ねに対し、事務所内で他の方にも聞いてくださいました

「車だとすぐなんで15分もあれば行けるのでは?」という回答もあり、結論としては30分あれば大丈夫ということ、そして予想通り現地までの道は平坦であることは判明。何気にこれが一番重要な情報です。前日の美々津駅からの徒歩コースでも分かるように、距離以上に坂のあるなしで難易度は大いに変わってきます。昨年訪問した名古屋の南方貨物線もすべてがほぼ平坦コースだったので、少々の距離は苦になりませんでした

感動の対面

ということで歩き始めます。道路は県道で歩道もあり、歩くのには問題ない。10分ほど歩いたでしょうか

遠くに構造物が見えてきました。感動の対面

後は高架の橋脚のふもとまで行けるかどうかですが、うまい具合に折れる道路がありました

手前に見えるのは日豊本線の線路で、ここをくぐると

ここがゴール、つまり南端。実験線ですから、前日の研究所の建物の場所とは異なり、唐突に高架が終わっています。都農からの電車までは余裕があるので時刻表で高鍋駅の特急の発着時間を調べて通過を待ちます

逆方向からは動画でどうぞ

太陽光パネルが並ぶ

役割が終わって四半世紀。実験線にはソーラーパネルが並んでいます。2011年から発電を開始しているので、すでに10年以上の実績。2008年に宮崎県と都農町が公募によって会社が選ばれました。他になかなか例を見ない細長い太陽光発電所となっています。実験線としては約20年だったので、あと何年かで太陽光発電所としての歴史が上回ることになります

リニアモーターカーは現在、東京~名古屋間の実用化に向けて工事が行われています。ここ宮崎の実験線は工事着工が1974年で利用開始が77年。ここ宮崎で夢の原点としてスタートしてから半世紀近くが経過して、ようやく商用化が見えてきました。最近は話題になることすら少なくなりましたが、太陽光発電所に姿を変えても、繰り返された実験の跡が、そのまま残っていることに意義があるのではないでしょうか

都農駅からは徒歩で15分でした。普通に歩ける距離です。そして今回の記事を書くにあたり、グーグル地図を開けたところ、史跡として「リニアモーターカー宮崎実験線跡」が記入されていることに気付きました。私の訪問時はなかったはずで、その後に記入されたのか、それとも私が気付かなかったのか。いずれにせよ都農駅からの道程が分かりやすくなったことだけは間違いありません

どのぐらいの訪問者がいるのか定かではありませんが、一応、駅に戻って観光案内所の方に「徒歩15分」であることだけは報告

何も知らないアヒルは遺構を背景に求愛中でした

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夢の原点、リニア実験線を訪ねる3

東都農駅に到着

2023年5月10日9時10分

昨日で完了のはずが…

リニア実験線訪問の翌日の朝、東都農駅で降りていました

前日の訪問時は実験線の基地を見られたことで満足。次の目的に向けて移動しようと電車に乗り込みました。もちろんリニア実験線訪問は完了です

ただ車窓を見ているうちに気持ちが変わりました。日豊本線に並行して走るリニア実験線。これって一体、どこで終わるのか?と食い入るように見ていると東都農駅と都農駅の間で唐突に終わっています

「終点を近くで見たい」

好奇心がふつふつと湧き上がってきました

前日は宮崎市内で宿泊。他に予定はしていたこともあったのですが「リニア実験線の南端を見に行くツアー」に急きょ変更です

朝に宮崎駅を出発。東都農で9時過ぎに下車しました

実際の行程はもっと南の宮崎から来ていますが、美々津と東都農は海にほぼ並行して線路が敷かれているので、その傍らをリニア実験線が走っています。線路だけだと4・4キロ。道路だと前回までに説明した通り、国道が少し離れた所を走っているため、約5キロ。ただ実験線は現役の路線ではないためグーグル地図には表示されません

かつては資料館でにぎわう

東都農は待合所のみの無人駅。戦後の1952年に営業を開始しています。両隣の美々津、都農はいずれも大正期の開業で歴史は新しい

一見、随分立派な「駅舎」があるように見えますが、そうではありません。立派なお手洗いです。かつては、ここに「リニア資料館」があり、屋上が見学施設となっていて、多くの人でにぎわいました。つまり「リニア最寄駅」だったわけです

今は施設も撤去され、もちろんリニアをお目当てに訪れる人もいません

ただ駅の跨線橋からは実験線を俯瞰できます

新緑の中、さっそうと車両が走れば格好いいのですが、ここには何も走りません。高架から顔を出して並んでいるのはソーラーパネル

田んぼの中を走る実験線なので周囲に高い建物はない。そのため東都農駅は、今も実験線を眺める一等地です

逆側にはのどかな風景が広がっています

ひとつ危ないことがあり、宮崎側からやって来た電車は待合室側のホームに到着したので、宮崎方面への電車は向かい側から出るものとばかり思い込んで待っていたら、その電車も待合室側ホームに入線してくる。すれ違いがない限り、駅舎側ホームのみ使用いるのは単線区間でよくあることですが、完全に油断していました

時刻表に番線が書かれていますが、完全に思い込みで跨線橋をひたすらダッシュ。乗り遅れたら1時間以上の待ち時間となるので必死です。もしかしたら私の姿を見かけて少しドアを閉めるのを待ってくれたかもしれません。ぜーぜー言いながら、お礼を言いました

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