若狭和田駅

若狭湾に沿って走る84キロのローカル電化路線小浜線を行く~高浜町の中心駅かつては優等列車も停車

※訪問は2025年3月26日

夕陽が迫る中の訪問

若狭高浜駅に到着したのは17時ちょうど。3月末の訪問は夕陽が迫っている

観光名所の入った顔出しパネルのお出迎え。駅名から想像できるように高浜町の代表駅である

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生まれ変わった駅舎

開業は1921年(大正10)。小浜から当駅までが延伸された際に設置された。翌年に東舞鶴まで延伸されて小浜線は全通した。前回の青郷駅の記事でも触れたが、延伸時は府県境を越えた松尾寺までの約10キロ、途中駅はなかった

ホームは2面3線構造。小浜線というローカル線での3線ホーム。これだけで、かつては主要駅だったことが想像できるが3番線は日常的には使用されていない。それでも線路そのものは現役でレール磨きなどを兼ねて、たまに列車が入ってくる。かつては小浜線にも急行が走り、金沢から日本海側を通って出雲市に到達するという、今にして思うと夢のような列車が走っていた。当駅はその停車駅だった。名古屋始発の急行もあった。すでに金沢や福井にはJRの在来線は走っておらず、宮津や天橋立も三セク化されたが、年に1度のリバイバルでも運行されれば、あっという間に座席は埋まってしまうだろう

駅舎には観光協会も入居している。きっぷ販売は簡易委託で行われている。実は訪問日の2週間ほど前にみどりの窓口の営業が終了していてタッチの差で間に合わなかった

駅舎は2階建てで「まちの駅・ぷらっとHome高浜」との合築で2階はギャラリースペース。現在の姿になったのは2007年(平成19)。それまでは開業以来の木造ながらも洋風テーストの味わいがある駅舎だった。駅舎が立派になるのは良いことだといつも言っているが、以前の写真を見ると、これはちょっと惜しい気がする

駅周辺は高浜町の中心部

当駅にも張り板があるが、ニュースでも取り上げられる高浜発電所は、当駅から見ると京都府寄りにあり、最寄り駅という表現が正しいかどうか分からないが三松駅や青郷駅の方が近い

こちらは舞鶴の都市圏

駅前で目を引くのは

こちらのバス停。これだけだとピンと来ないかもしれないが松尾寺駅の記事で紹介した路線だ。当駅から小浜線に沿うように走り、もちろん三松駅や青郷駅の近くも通って東舞鶴へと向かう。県境を越える路線バスというのは珍しい存在で、ここが舞鶴と結びつきの強い地域であることが分かる

運行は平日に5本。こういうのは現地に行かないと、なかなか知識を得られないもので、何年か前に山陰本線の閑散区間である益田~東萩の各駅を訪問した際、鉄道だけではとても回りきれないのでバス路線を調べたところ、山口県に入って4駅先の須佐駅まで、それなりの本数のバスがあることが分かり、かなりお世話になった。益田からすぐ県境に入り、そこは萩市だが、萩市になったのは平成の大合併からで、今も益田と結びつきの強い地域であることを知った

日没がそろそろやって来るようだ。本日は東舞鶴に宿をとってある。舞鶴市へと向かうことにしよう

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若狭湾に沿って走る84キロのローカル電化路線小浜線を行く~お腹いっぱいの大満足でした

※訪問は2025年3月26日

待ち時間を有効に

こちらは東小浜駅の時刻表。朝の通勤通学時間帯にそれなりの本数があって、しばらくお休み。正午ごろに1往復だけあって、また夕方までお休みというローカル線の典型的なダイヤとなっている。それでも14時台から動きがあるのは、本数の多い方だ。沿線には高校が複数あり、それに対応したものだと思われる

今から12時20分発の東舞鶴行きに乗車するが、2時間の空きは有効に利用しよう。ふだんの駅訪問では列車のダイヤ優先で時間がなければ、コンビニおにぎりやコンビニ惣菜パンでやり過ごすのがスタイルだが、時間もちょうど良いのでどこかでランチとしよう。そういえば朝の7時に長浜から電車でやって来たが、それこそ朝食は長浜駅近くのコンビニで買ったおにぎりのみだ

その後のダイヤも調べると、「若狭○○」が3駅続く若狭本郷、若狭和田、若狭高浜の3駅のどこかが候補になるが、若狭和田に決定。駅前の規模は本郷と高浜だろうが、各駅訪問には若狭和田が良さそうだ。コンビニが駅近くにあることは確認しているので、最悪何も口にできないということはない

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ピースフルな駅舎

約30分で若狭和田駅に到着

ご覧の通り、単式ホームのみの構造

駅前には「WADA BEACH」の文字。若狭和田海水浴場の最寄り駅。もともとの駅の設置理由が海水浴客向けで、1922年(大正11)の小浜線全線開通から3年後の1925年に仮停車場として設置された。当時の所在地は和田村。正式な駅となったのは昭和に入った9年後である。和田村は1955年(昭和30)に高浜町となった

若狭地方は関西圏からの海水浴客でにぎわい、小浜線も重要なアクセスを担っていた。私も幼少期に若狭まで両親に連れられ海水浴に来たことがある。1960年代終わりごろの話で、どこの海水浴場に行ったのか全く記憶にないが、交通手段はもちろん鉄道である。すでに世の中は車社会に突入していたが、自動車専用道などは数えるほどしかなかった時代。マイカーは浸透しつつあっても、道路というハード面が不備だったので、もちろん長距離バスもなく、アクセス手段はまだまだ鉄道が優勢だった

そして駅舎。観光案内所「ピースフル和田」が併設されている。開業時代からの駅舎がずっと残っていたが、2005年(平成17)に現在の駅舎となった。おしゃれな洋風である。小浜線の電化は2003年。路線内の駅舎の多くはこのころに変化している。現在各地で見られる簡易化ではなく、むしろ立派なものとなった。電化も駅舎の改築も原子力発電所によるものが大きいが、小浜線を語る上で避けられないものなので、どこかでまとめたいと思う

地元の繁盛店で大満足

10分ほど歩いたうどん店で、うどんとカツがセットとなった定食。地元の有名店らしく平日の13時を過ぎた時間でもお客さんは多く、私ももちろん大満足

駅前の漁港を眺めながら駅に戻る

駅舎内の待合室の様子と、こちらは到着時の窓口の様子

訪問時は自治体への簡易委託駅だったが、いずれは無人駅になる予定だという。並びの様子を見ると、そうなのかなぁ、と思ってしまうが、おなかいっぱいの満足感とともに次の駅を目指そう

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