
※訪問は2025年3月10日
隣駅までは700メートル
弘前学院大前駅の次に目指すのは聖愛中高前駅。さてどうしようか?と考えるヒマも何もないのである。答えは歩くのみ
この駅間はわずか700メートルしかない。1時間に1本の電車を待つぐらいなら歩いた方が早いに決まっていると歩き始める

前記事でも紹介した通り、弘前学院大前駅周辺は学生の街として発展。商店街もある。その中を進んでいく
平均の1区間距離は?
大鰐線は起点と終点を含め全14駅。そして全長は13・9キロ。つまり1区間あたり1キロほどの距離ということになる。もっとも距離にばらつきはあるし道路状況もある。必ずしも線路と並行して道路があるわけではないので、道路の距離は多少異なるが、大鰐線は総じて平地部を走っているし、幹線道路も近い。途中には飲食店もコンビニもある。極端なことを言うと健脚に自信ありの人なら全駅を徒歩で訪問するのも可能だろう。中でも今回の1区間はかなり短い
わずか15分で到達できる。駅間徒歩と言えるものかどうかも怪しい距離である

どんどん進んでいこう。道路はきれいに除雪されている。それにしても1階部分がすっぽり雪に覆われている景色はふだん見慣れていないだけに、ちょっと驚いてしまう。私の住んでいる所は1センチの積雪ですら、昼間はほとんど見ることがない。東京に住んでいたころ、たまに訪れる10センチほどの積雪に坂道ですってんころりしたぐらいだ
実は1月の寒い日に神戸の坂道を降りたところ膝を痛めてしまい、なかなか引かず、このころがピークだったのだが、まだ大丈夫。というのも写真は雪景色だが、この日の弘前は気温10度超えで全く寒くない日で、足下にさえ気をつければ実に快適な徒歩日和だったのだ
人気漫画の舞台
ということで

踏切が見えてきて無事に聖愛中高前駅に到着

単式ホームにスロープで入る簡素な構造である。当駅は大鰐線の開業から20年以上を経た1973年(昭和48)に開業した新駅。当初の駅名は城南。写真の右手、ホームの裏に学校があるが、これは県立弘前実業高校。駅名となった聖愛中学高等学校は駅の開業翌年に現在の場所にやって来た。快速が運行されていたころは通学の便は図るための停車駅だったこともある。駅から徒歩で10分ほどかかるが、西弘前駅が弘前学院大前駅へと改称されたのと同じ2008年9月1日に城南駅も現駅名へと改称された。両校は系列校であり、駅名変更は学校からの請願によるもの

ホームには待合所、待合室があり、学生さんの利用が多い駅だけあってホーム上に自販機がある。聖愛中高は人気漫画でアニメ化された「ふらいんぐうぃっち」で主人公が通う学校のモデルとされ、聖地巡礼の舞台にもなっているという。私はアニメや漫画については全くの門外漢なので何も語ることはできないが、スポーツの強豪校である弘前実業、聖愛高校は私がかつて専門にしていたジャンルである
弘前実業は甲子園に何度も出場しているほか、大相撲に人材を提供していることでも知られる。栃ノ海という横綱を輩出しているので、それだけでも十分に自慢だが、ロボコップ高見盛という人気力士の母校でもある。聖愛高校は男女共学となってからも甲子園に出場しているほか、バレーボールやバスケットの強豪校として知られる

こちらは待合室

この日は試験期間中だったのか、午前中のみの授業だったようで電車の到着時間が近づくと生徒さんが集まってきた。ホーム上で談笑する生徒さんたち。あと3年で廃線、廃駅になるとは思えない光景だった


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