2022年6月12日11時30分
公園のオブジェ?
前回の続きです。笠寺からの未成線訪問はここからスタート。信号を渡りました。ただ、この先に難所が待ち構えています。廃線跡もそうなのですが川にかかる橋脚や鉄橋は腐食が進むと危ないので真っ先に撤去される運命にあります。周辺に民家や農地もないので工事もしやすい
ということで、いきなりグルリと回ると、また現れました
前後はないのに、ここだけ残されている、というか橋脚の前後は普通に民家が建っています
ここは公園に隣接していて角度を変えると、こんな感じ。お子さんが楽しく遊んでいましたが、まるで公園の施設の一部のようです
笠寺からはこのように歩いてきました。貨物線は新幹線とともに川を渡ったのでしょう
南方貨物線は東海道新幹線と寄り添うように建設されています。建設用地の確保が容易だったからだと思われます
建設にあたっては高架化が原則となりました。騒音問題を抱えていたからです
工事は67年に開始され、笠寺と新貨物ターミナル駅まではわずか7キロの工事ですから、5年後には開通する予定でした(貨物線なので部分開通というのは、あまり意味がない)が、なかなかそうはいかなかった
当時は環境問題や騒音問題が全国でクローズアップされたころで、名古屋地区では新幹線の騒音問題に大きな声が上がっていました。こちらは後に「新幹線の騒音・振動を止めよ」というスピードが命の新幹線の運行停止を求めるに等しいような裁判へと発展します
そんな状況下で、新幹線に並行してもう1本路線を造り、こちらは深夜も運行する上、貨物専用なので旅客駅もなく、沿線住民にとっては迷惑しかないということで猛烈な反対運動が起きて工事はペースダウン。話し合いが決着するのに時間を要している間に今度は国鉄の財政事情が悪化して建設中止となりました
完全に施設の一部になっている部分も
さらに歩いていくと新幹線と交差したであろう箇所は完全に施設の一部となっています
倉庫として活用されているようですが、沿線を歩いていくと倉庫に転用されたものが数多く見られます
少し先は
新幹線をアンダーパスした部分で、こちらは事務所に
芸術的な利用もあります
再び新幹線と接近しようとしています
こちらは倉庫でしょうか
新幹線はこの先で名鉄とクロスします。もちろん南方貨物線もクロスするわけですが、この日は他に寄りたい場所もあったため、ここまで。ちょうど名鉄常滑線の道徳駅の近くまで来たので
名鉄に乗ることにしました。写真を掲載したのはごく一部で、他にも未成線の跡はいくつも見ることができます
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