※訪問は2024年5月25日
複線電化区間の2面4線高架駅で待つ単行キハ150
時刻は11時過ぎ
千歳駅の改札に私はいた。千歳駅といえば、千歳線の名称にもなった主要駅のひとつで、JR北海道のドル箱である快速エアポートをはじめ、新千歳空港には行かず苫小牧に向かう電車の始発着駅としても多くの電車が行き交う
時刻表もビッシリ書き込まれているが、右端の追分方面については随分と寂しい。またよく見ると、1日6本の列車があるが、うち4本は追分行きで、追分より先に向かう新夕張行きは2本しかない。最初の写真で分かる通り、その2本のうちの1本、11時35分発の新夕張行きに乗車する
JR北海道ならではのキハ150が既に待っていた。待っていたというよりも、約1時間前に追分からやって来た列車が折り返しを待っていたのだろう。いずれにせよ複線電化区間の高架駅で単行気動車は目立つ。ちなみに停車位置は随分と札幌寄りだが、エスカレーターに最も近い場所が選ばれているようだ
予想より多い利用者
これから目指すのは追分のひとつ先にある川端。千歳の隣駅である南千歳から分岐した石勝線は、追分での室蘭本線との交差を経て新得から帯広を目指す。札幌から帯広への短絡線として敷設された石勝線(新夕張までは事情が異なるが次回の記事で)は、山深い所を通るのと廃駅のため、約130キロにも及ぶ路線ながら、単独駅は川端、新夕張、占冠、トマムの4駅しかない。そしてここからは有名だが新夕張~新得は特急しか走らないため、乗車券のみの利用が可能。また川端以外は追分を含め特急停車駅となっているため、普通のみ停車の駅は川端しかない。つまり千歳から川端に行く手段は1日2本の普通のみ
今回は、その川端駅を訪問する。ただしダイヤ上、現地で1時間ほどの滞在時間があり、時間帯も昼間ということで事前の予習はなしで訪れることにした。滞在15分しかない日豊本線の宗太郎駅とは、このあたりの事情が異なる
列車は定刻通り出発。その時点で12人の乗車があった。意外と多い。さらに南千歳で6人が加わる。この日は土曜日。見渡した感じでは同業者(鉄道ファン)もそれほどいないようには見える。いずれにせよ親子連れ2組を含む18人とは私の予想をはるかに上回る利用者だ
しかし非電化区間の最初の駅である追分で、このうち13人が下車。大量の下車に驚いた。この時間帯は室蘭本線との接続が上下ともないはずなのに何故?と思ったが、この日は土曜日。車内の親子会話を聞いていると「あびらD51ステーション」を目指す人々が多かったようだ
そしてようやく目的地の川端に到着。到着といっても南千歳~追分は約7キロ、追分~川端は約10キロもある上、途中の信号場での長い停車を含めると45分もの時間が経過していた
支度して降りようとすると川端駅では残った乗客5人のうち3人が下車。てっきり私だけだと思っていたが、ちょっと違って面食らう。しかも同業者なし。つまり新夕張まで行く人は2人しかいなかったということだ
川端駅の時刻表。1日2・5往復となかなか見事。北海道の駅では最も停車列車が少ない
コンクリート駅舎は国鉄末期のものとされる。その頃にはすでに無人化されていたはず
駅舎内は広いが椅子が隅っこに4人分と控えめである。それだけに私以外に2人の下車があったことにちょっと驚いたのだが、駅前はというと
あれ?意外と規模の大きな集落だ
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