2月21日10時
2年半ぶりにやってきた
米子駅には伯備線電化40周年のイラストがありました。72年に山陽新幹線の接続路線となって以来、10年かけて全線電化されました。非電化の10年は気動車で初のエル特急が走っています。それほど力が入っていたのです
米子を訪れたのは2年半ぶり。2020年の8月20日に来ています
コンクリート駅舎が役目を終えるということで思いつきのように高速バスに飛び乗りました
当時の写真です。戦後の高度成長期に各地で建てられた国鉄のコンクリート駅舎は現在もそれなりの数が残っていますが、ターミナル駅のビル形式はこの時点で米子と新潟のみ。機能重視でまるで役所のような妙に無機質なたたずまいは愛想のないものですが、いざ消えるとなると寂しいものです
現在は新駅舎建設中。橋上駅舎化されます
こちらの山陰鉄道発祥の地の碑は以前まま
鉄道黎明期に使用された上下が同じ形となっている双頭レールを利用した柱だという説明があります
時刻表の勘違い
米子は島根県とも接する鳥取県西部の主要都市で交通の要衝でもあります
おなじみの鬼太郎だらけの駅
境港へ境線が走っています。
そして特急やくもを降りた後は、もうひとつのミッションをこなすつもりでした
米子空港駅と米子空港を歩いて移動する
というもの。10年以上前、東京で勤務していた時に当地出身の同僚がいて帰省の際はバスで米子駅まで向かうのがいつものコースだったのですが「たまには境線を利用してみよう」と試みたそうですが「駅まで遠いし列車は来ない。もう使いません」とボヤいていました
確かに地方空港というのは各地からの飛行機がバンバンやってくる空港でない限り、バスの方が便利です。飛行機の遅延もバスは対応してくれるが鉄道は基本的に対応してくれない。米子空港駅のように途中駅の場合はなおさらです
その時の会話がずっと頭に残っていて、いつかはやってみようと思っていました。米子空港駅は空港の拡張工事のために付け替えられた境線の新線上に空港アクセス駅として設けられました
やくもは雪のため4分遅れての到着でしたが、10時31分の境線に乗って空港まで行って戻ってくれば、ちょうど鳥取方面の列車に乗れるという計画
しかしなにげにやくもの車中で時刻表をめくったところ、土曜日を中心とした列車であることが判明(日曜はほぼ同時刻の列車が定期列車として存在する)。おかしいなぁ、本数の少ない地方都市のことなのでアプリを含め入念にチェックを重ねたはずだったのですが…
いずれにせよ、どうしようもない。別の作戦を考えようとなって改札を出たところ
あれ???
10時31分の境港行きがちゃんとあるじゃないですか。しかも臨時便として。そういうこと(アプリは臨時列車に対応していた)か。当初の計画では米子空港まで行って戻ってくれば、ちょうど鳥取行きのスーパーまつかぜに乗れることになっていました。しかし、さてどうしよう。時計で分かるように出発間際です。短時間、逡巡した後
止めました
出発したからには必ず境港で折り返してくるはずで、それも時刻表通りのものだと思われますが、ちょっとリスクがある。ここは作戦変更。その作戦会議に絶好の場所が案内標の隣にあります
雪ひとつない米子駅を車窓から見て安心したのですが、猛烈に寒い。気温というより風の強さがハンパない。駅舎の中にいても芯冷えしそうです。ここでぬくぬくと過ごすことにします
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