2022年10月16日11時10分
空白時間で目にとまったバス
ほっとゆだ駅です。駅舎に温泉があることで知られます
と同時に北上線では唯一、駅員さんがいる駅。以前は管理駅でもありましたが、今は業務委託化していて窓口の営業時間も限られたものとなっています
到着は11時8分。そして次の北上行きは14時23分で何と3時間超待ち。こういう時には対向列車に乗り、少し横手方面に戻って再び北上に向かうという作戦がよく成立しますが、実は横手方面への列車も14時23分発。要は当駅で列車交換を行う同時発車で駅には14時過ぎまで1本の列車も来ないわけです
近郊駅へ行くバスはないかと調べたのですが日曜とあって、そう多くはないもよう
風呂に3時間も入れるわけもなく、では時間的に駅前の観光案内所にあるレストランで食事、となるのですが結構な列ができています。なかなか参った
と目の前にバスの姿が
コミュニティーバスのようです。行き先を見てもどこなのかさっぱり見当もつきませんが、運転手さんに尋ねてみる
「どこか食事できて風呂も入ったりできる所に行きますか?」
何ともあつかましい質問ですが、湯本温泉まで10分ぐらいで美味しいご飯屋さんと公衆浴場があると教えてくれました。特にその食堂はオススメで帰りのバスも列車にちょうど間に合う時間とのこと。間もなく出発というので乗り込みます
美味で大にぎわいの食堂
県道1号線を和賀川沿いに行くバス
10分もかからず湯本温泉に到着しました
バス停でほっとゆだ方面の時間を再確認。歩いていくと別のバス停があって、ここはどんなバスが来るのかとみると
メニュー表になっていて笑ってしまいました
結論から言うと風呂は午後からのオープンで入れなかったのですが、「日曜日はやっているかなぁ」という食堂は開いていました。まだ11時半すぎですが大にぎわい。あまりにも美味しそうだったので
たぬきそばとチキンライスを平らげてしまいました
バスの時間まではまだまだあります。いざとなればたいした距離ではないのでタクシーを呼んで駅まで戻ればいい
穏やかに晴れる秋の日で景色もいい。と、そこには足湯がありました。先客がいらっしゃったので写真はありませんが、しばし先客のご夫妻とお話していると、ちょっと感動してしまいました
ご夫妻は東北のとある所からお越しなのですが、ご夫人には西日本に50年以上も文通を続けている方がいらっしゃるという
携帯で瞬時にメールを送ることができる時代ですが、それでも手書きの文章や凝った便せんで連絡し合う文通には根強い人気があるようです
今は分かりませんが、昔は少年少女向け雑誌に必ず「文通相手募集」のコーナーがあり「○○県の○歳です」という自己紹介に応募すると編集部経由で転送されていました
ただ手書きの文章しかない時代ですから、なかなかの手間だし、互いの生活環境も変わって、そうは続かないものです。それが同世代の女性と中学生の時から、ずっと続いているとか。個人の話なので詳しくは書けませんが、互いの引っ越しや結婚があっても続けられ、今は地元の名産品を送り合う仲になっていること、20年に1度ぐらい合うことなど、良いエピソードばかりで時間が経つのを忘れて聞き入ってしまいました
バス停近くに喫茶店があるのを見つけ、そこで小休憩。バスで駅に戻ると、ちょうどいい時刻。ほっとゆだ駅までわざわざ出かけながら名物の駅舎温泉には入れませんでしたが、それ以上の良い時間を過ごせました
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