弘南鉄道弘南線を行く~路線をつかさどる駅は目を見張る巨大駅だった

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※訪問は2025年7月11日

駅員さんの集札を受ける

境松駅から弘前行きに乗車して15分ほど

平賀駅に到着。立派な上屋は大きな駅であることを予感させるが、本当の驚きはその後のこと。駅員さんが集札にあたる。弘南線では数少ない終日駅員配置駅となっている

車庫も備えた規模の大きい駅だ。弘南線の運行をつかさどる指令所があり、弘南鉄道の本社も当駅に所在する

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巨大駅舎に驚く

まずは改札を抜けて駅舎の写真を撮ろう。すると、そこにあったのは

巨大なビル。これには驚かされた。車窓から車庫を眺めながら、それなりに規模の大きい駅だということは予想していたが、こんなに立派なものとは…

見て分かるように正確には津軽みらい農業協同組合との合築で、弘南鉄道の本社も入居する形になった4階建てのビル。昭和の終わりごろから現在の姿になっている。昭和という時代を考えると地方私鉄のターミナルではない駅で、これだけ立派なビルの駅舎というのは出色の存在だったと思う

平賀駅は1927年(昭和2)の開業。弘前(当時は弘南弘前)から津軽尾上まで敷設された際に設置された。「ひらか」と読む。平成の大合併で尾上町、平賀町、碇ヶ関村が合併して平川市となったが、それまでは平賀町。さらにさかのぼると現在、駅のある場所は開業時は大光寺村だった。南北朝時代に合戦が行われた場所としての歴史は持つが、それまでは農村だった当地が発展したのは弘南鉄道が寄与するところが大きい。それまでは鉄道空白地帯で、弘前市街地までは近いようで遠かった尾上地区とここ平賀地区に鉄路が来たことで町は発展した。戦後に黒石まで延伸されたが、平賀、尾上への鉄路は地元の悲願でもあったので、まず尾上への敷設が優先された

駅を中心に平賀町が形成され、現在は平川市の市役所がある

地図を見ると駅を中心に市街地が広がっていることがよく分かる

駅の構造は実質棒状ホーム

駅となっている部分はビルの左側。ガラス張りの入口ドアから入る

先述したように終日駅員配置駅で自動券売機も設置されている

駅員配置駅の弘南線の特徴だが、電車がやって来る直前に改札が開く。「改札中」と電光で表示される

駅の構造は2面2線だが、よく見ると向かいホームの線路が錆びている。これは2007年に構内で脱線事故が発生したためで、事故以来、ホームは使用禁止となり、臨時列車用となった。実質的に棒状ホーム構造となっている。ホームの駅名標は使用されていない側にのみあるようで遠影となった

いつものことながら、時刻表と地図を調べるのみで駅舎についての知識は事前に入れずの訪問となったが、自分の予想をはるかに上回る大きな駅で、ちょっとした感慨があった

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