鹿児島本線

続九州新幹線の全駅訪問~JR在来線の「終点」八代へ寄り道 肥薩線の復旧を願う

八代駅の1番線ホーム

※訪問は2023年10月3日

新八代から1駅

八代の中心駅はもちろん八代駅

新八代から鹿児島本線に乗り換え

新八代は鹿児島本線の九州新幹線が部分開業した2004年に八代~千丁間に設置。元々、この駅間には距離があったので、そう違和感はない

もっとも地図で分かる通り、線路は弧を描くように敷設されている(理由については後述)ので真っ直ぐ歩くと30分ほどで行ける

その八代は九州新幹線の開業で八代~川内が三セクの肥薩おれんじ鉄道となったため、鹿児島本線の「終着駅」となった(川内~鹿児島中央は新幹線と並んで走るがJRの鹿児島本線である)。線路はつながっているが、ここから先は肥薩おれんじ鉄道となっている。駅名標の「だん」は肥薩線の段駅で、当駅を出るとしばらく両線は併走するので、JRのお隣の駅は段となっている

肥薩おれんじ鉄道の起点駅

鹿児島本線の終点ということは、肥薩おれんじ鉄道の起点駅。ホームは奥の0番線。ただし一部列車は新八代まで乗り入れ運転を行うため、その車両はJRと共有のホームに入線するが停車位置は異なるので注意が必要

肥薩おれんじ鉄道ではIC乗車ができないため、乗り換えの途中にICリーダーがポツンと置かれている

駅舎は2019年に新築されたばかりのもの。明治からの駅舎が頑張っていたが、2016年の熊本地震の際で駅舎は残ったものの、一部に破損があったため安全面の考慮もあって建て替えとなった

JRとホームはつながっているが、会社は別ということで駅舎は別となっている。JRの駅に隣接する形で肥薩おれんじ鉄道の本社があり

本社に隣接して駅舎がある。有人駅

JR貨物の駅でもあり、構内は広い

肥薩線の思い出

JRのホームで時刻表を見る

肥薩線については2020年の豪雨で甚大な被害を受けたため運休が続く

きっぷ売り場にも爪痕はまだ消えていない

2018年9月、肥薩線の八代~人吉を「SL人吉」で巡った

こちらは一勝地駅

同駅に停車中のSL人吉

こちらは坂本駅での停車中

各報道によると11月24日に熊本県は肥薩線沿線12自治体との協議で、上下分離方式(線路や施設を自治体が持ち、鉄道会社が運行を担う)による復旧案を決めたという。自治体が負担する復旧費の12億7000万円は県が出費し、運行再開後の維持費は見込み7億4000万円のうち県が6億9000万円を負担。市町村の負担は5000万円に抑えるというもの。この案を元に近くJRとの話し合いに入るという

八代駅は町の中心部から、やや離れた場所にある。国鉄の駅と町の中心部が離れているのはよくある光景だが、当駅の場合は事情が異なっていて、もともと駅は町の中心部で私鉄の終着駅として1896年(明治29)に開業した。最初に示した地図では、線路が弧を描く、さらに西側。その後、鹿児島本線として現在の肥薩線を球磨川に沿って敷設することになり、町の中心部ではスイッチバック構造になって何かと不便ということになり、中心部に向かっていた線路を強引に東に向けるようにしたため、弧を描く線形となった。最初から肥薩おれんじ鉄道のルートで鹿児島本線が計画されていたら、もっと異なる駅事情となったかもしれない

5年前の時点では、まさかこんなことが起きるとは思っていなかった。肥薩線については吉松~人吉間については過去3度乗車したが、人吉~八代については、この一度きり。ぜひ肥薩線の旅をもう一度したいと思っています

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九州新幹線の全駅訪問~私鉄とライバル関係

久留米駅の駅名標

※訪問は2023年6月29日

久留米出身の大スター

久留米駅に到着。本日の最終目的地は熊本なので(というか所持しているきっぷでは熊本までしか行けない)、これで新鳥栖から南側の駅はすべて回ったことになる。後は熊本に行くだけだが、久留米は「さくら」も停車するので、ここからはノンストップで熊本に向かう予定である

鹿児島本線は博多から一度、佐賀県に入って再び福岡県に入るので、その地理関係が理解できないと、どの都市がどこにあるのかもパッと頭に入ってこない。世の中には久留米が佐賀県なのでは、と思っている人も多く、同様に大牟田が熊本だと思っている人も多いと感じる

私も高校生あたりまでは、その一人だったが、ある時から久留米市は福岡県だと理解するようになった。私と同世代に松田聖子さんとチェッカーズがいたからだ

その久留米駅はもちろん久留米市の代表駅

久大本線との乗り換え駅で久大本線に乗り入れる特急はもちろん、在来線は全列車が停車する。新幹線も以前はさくらのみの停車だったが、現在は最速達タイプの「みずほ」も一部が停車するようになった。以前の駅舎は、いわゆる国鉄コンクリート駅舎だったが、九州新幹線全通の1年前の2010年に現在のキラキラした駅へと変わった

博多~熊本の九州新幹線駅は従来の中心駅とは異なる場所に設置されていることが多いが、博多、熊本そして久留米については鹿児島本線と併設された。筑後船小屋駅の項でも記したが、元々、九州新幹線はスーパー特急方式つまり在来線を走る特急として計画が進められ、筑後船小屋近辺までは在来線を通る予定だった。その後、フル規格へと変更され、長崎本線上への新鳥栖駅の設置のほか、新大牟田、新玉名などが新幹線単独駅として誕生。筑後船小屋も元々の在来線駅を移設しての開業となったが、久留米については、その重要性から鹿児島本線と同駅とするべく工事が進んだ

利用者の利便性を考えると、これは重要なことだ

駅前のからくり時計は以前からのもの

久留米ラーメンのお出迎えもある

利用者を西鉄と争う

さて久留米にはもうひとつの「久留米駅」がある

西日本鉄道の西鉄久留米駅。写真は2022年6月のもの

両駅間は約2キロと歩くにはちょっと辛い距離。頻発するバスで結ばれている

駅の開設は国鉄の久留米が1890年の明治23年。日本で鉄道が開業して20年も経たない時期で、いち早く久留米の中心部となったが、30年以上が経った1924年(大正13)に九州鉄道(現在の西鉄)が開業すると、徐々に繁華街が西鉄駅へと移り始めた。現在、繁華街といえば西鉄駅の周辺となる

鉄道ダイヤは平日昼間は天神にある西鉄福岡まで急行で40分。朝と夜は特急も運行され30分(土日祝は昼間も急行を減らす形で特急が運行される)。対するJRも昼間は1時間に4本が運行されるが、博多へは鳥栖での乗り換えが必要な列車も多く、快速の運行本数も少ないため、時間と利便性では西鉄が有利。利用者も西鉄が圧倒。JRも朝の快速を増やしたり、鳥栖での乗り換え時間を短縮するなどしているが、現状ではダブルスコアである

熊本到着で気付いたこと

そして久留米からさくらに乗車して熊本で下車

所持しているきっぷで乗降できる新幹線駅を長崎から新鳥栖を経由してすべて訪問できたが、その後「あっ」と気付いたことがある

駅そのものはすべて乗下車したが、博多~新鳥栖間が未乗車区間として残ってしまったのだ。こういう1区間というのは、いつでも乗れるようで、わざわざ出かけなければならない分、意外と乗れないのだ。北陸新幹線の糸魚川~上越妙高も実際に乗るまで意外と時間を要した。この時点で秋に再び九州に来て残る新幹線駅をすべて回収することは決めていたが、日程に必ず博多~新鳥栖を組み込まなくならなくなった

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九州新幹線の全駅訪問~最も近い駅が対応駅ではありません

新大牟田駅の駅名標

※訪問は2023年6月29日

こちらも新幹線単独駅

筑後船小屋から、ひとつ熊本方面へと戻って新大牟田駅で下車

各駅停車パターンのみが停車する筑後船小屋、新大牟田、新玉名の3駅は原則的に1時間に1本の停車。駅訪問のやり方で1駅ずつ順番に下車していくと、それぞれ1時間待ちになってしまうので、行って戻ってを繰り返すのが効率よく回るやり方だが、それには大変お金を使う。特に新幹線については、さらに大金が必要となるので、今回のようにフリーきっぷを握った時に集約するようにしている

こちらは改札付近の様子

コンコース側には別棟の形で大牟田市の観光プラザが入居している

世界遺産への案内もある

対応駅は大牟田だが

駅舎は「風」をイメージしたもので、緩やかに波打っている

そしてなんとなく駅名で想像がつくが、当駅も新幹線単独駅。新玉名駅と同じく当駅も並行在来線は鹿児島本線で、対応する駅はもちろん大牟田である。ただし新玉名と比べると大牟田駅からは少し離れている

距離にして7~8キロ。車でも20分ほどかかる。両駅間は路線バスで結ばれていて1時間に1本という新幹線と接続を考慮するダイヤで1時間に1本運行されている

ただし地図をよく見ると、もっと近い鹿児島本線の駅がある

大牟田より博多方面に2駅の吉野駅。距離にして約3キロ。ちょっと気合を入れれば十分に歩けそうだが、JRの定める選択乗車の対応駅は、あくまで大牟田である

そもそも、周辺の学校があることや宅地化が進んだことでJR移管後の1991年に開業したばかりの小さな駅。なかなか、ここで選択乗車をしろ、と言われても困りそうだ

ただし、おもしろいことに利用者は若干ではあるが、新大牟田駅よりも利用者は吉野駅の方が多いのである

大牟田駅の紹介も

あまり機会がないので大牟田駅の紹介もしておこう

2022年6月の訪問時のもの。駅舎は戦後に改築された国鉄式コンクリート駅

江戸時代から石炭の採掘が始まった三池炭鉱の町として大いに栄えた

なお当駅が最寄りともなっている三池工業高校は原辰徳前巨人監督の父・貢氏が監督を務め、1965年(昭和40)に夏の甲子園で初出場初優勝を果たしたことで知られる。また同校はその後、センバツも含め甲子園には一度も出場していないため「甲子園勝率10割チーム」として今も名が挙がり、夏の選手権優勝チームでは唯一の存在となっている

大牟田は西鉄天神大牟田線の始終着駅でもある。東口がJR、西口が西鉄。西口にはかつて大牟田の路面電車として活躍した車両が展示され、観光案内所兼カフェとなっている

こちらは西鉄の駅名標

大牟田から福岡の繁華街である天神まで西鉄の特急で1時間(平日昼間は特急の運行がなく急行で70分)。JRだと、ほとんどの列車が鳥栖または久留米で乗り換えとなり、博多までの所要時間も80分を要するため、福岡市内へのアクセスは西鉄が優位となっている

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九州新幹線の全駅訪問~言わずと知れたホークスタウン

筑後船小屋駅の駅名標

※訪問は2023年6月29日

ホークス選手がお出迎え

新玉名から博多方面へ逆戻り。福岡県に入って最初に降りたのが筑後船小屋。所在地は筑後市

エスカレーターを降りると、さっそくソフトバンクホークスの皆さんがお出迎え

こちらはホークスタウン

駅から見えているぐらい近い。「ホークススタジアム筑後」が至近。ネーミングライツで「タマホームスタジアム筑後」となり、愛称「タマスタ筑後」で親しまれる

新幹線の駅は2011年3月の九州新幹線全通時に開業したが、それから5年後の2016年に球場とともに選手寮や室内練習場も完成。球場も2面を持つ充実した施設となっている

在来線駅は戦前から

鹿児島本線の在来線駅は新幹線駅とはロータリーを挟んだ向かい側にある

こちらは在来線の駅舎。新幹線との乗り継ぎは、互いに一度改札を抜ける必要がある

このあたりは新幹線と鹿児島本線が接近して併走する区間となっているが、在来線の駅は1928年というから、昭和3年からの歴史を持つ。だが、元の駅名は「船小屋」。新幹線駅の開業とともに現駅名となった

筑後市のホームページによると、江戸時代に久留米藩が、近くを流れる矢部川の護岸工事用の石を運ぶ船を洪水から守るために造られた小屋を石船小屋と呼んでいて、そのうちに地名となった。明治に入ると船小屋温泉が栄えた

元々は九州新幹線がフル規格ではなくスーパー特急方式で計画され、博多から在来線を通ってやってきた新幹線が当駅付近に設けられる信号場から専用軌道に入り、熊本へと向かうことになっていた。その後、計画は全線フル規格に変更され、信号場は必要がなくなったが、後に新幹線駅として建設することになった。その際、駅そのものを南に500メートル移動させて現在の筑後広域公園内にある駅となった。旧駅は移動の時点ですでに簡易的な駅舎で普通のみの停車だったが、立派な駅舎とともに快速停車駅にもなった。500メートルも移動した上に駅名変更となると新駅と言えなくもないが、あくまで駅の歴史は1928年からである

こちらは駅名板。新幹線はもちろん、在来線の駅にも駅員さんはいる

新幹線の駅設置時は不要論もあり(筑後市の中心駅は在来線でお隣の羽犬塚であり、新幹線駅が併設されている久留米まで在来線で12分で行ける上、久留米には速達型のさくらが全列車停車する)、開業当初は、そう多くの利用はなかったが、ホークスタウンとなったことで利用者は増えている

駅前の観光案内所にはウエスタンリーグの開催案内があった

なお、タマスタ筑後の観客席は密かな鉄道写真の撮影地としても知られていて、試合開催日など球場内に入れる日は、そちら目当てで訪れる人もいるという

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九州新幹線の全駅訪問~日本最南端の新幹線単独駅

新玉名駅の駅名標

※訪問は2023年6月29日

新生つぱめに初乗車

九州新幹線の全駅を効率よく回るため、新鳥栖から3駅飛ばして新玉名へと向かう

乗車したのは「つばめ」。九州新幹線内は「みずほ」「さくら」「つばめ」の3種類の列車が走っていてみずほは最速達型、さくらは停車駅を多くした速達型、そしてつばめは各駅停車。みずほとさくらは新大阪へ向かう(さくらの最後の2本はそれぞれ広島、博多止まり)のに対し、つばめは九州新幹線内で完結する(朝の1本のみ山陽新幹線小倉行きの設定がある。また新下関発熊本行きの設定も昼間に1本あり、つばめで唯一、本州に入る列車となっている)。そして朝の早い時間と夜の遅い時間以外は博多~熊本の運転が原則。つまり、速達型の停車しない博多~熊本間の各駅を結ぶ役割を担っている

九州新幹線は新八代~鹿児島中央が開業した2004年に早速乗りに行ったが、その時の列車は、すべてつばめ。さくらやみずほは山陽新幹線内で何度も利用している。つまり、九州新幹線内に3種の列車が走るようになった全線開通後の「新生つばめ」には初乗車となった

私が乗車したのは8時24分新鳥栖発のつばめ。熊本止まりの列車で、この時間帯の下りは利用者が少ないようで、車内は空いていた。「新玉名」の文字が出たので、降り支度を始める

玉名駅まで約4キロ

新玉名に到着。佐賀県から福岡県を通過して熊本県に入った(すぐ福岡に戻るのだが)

駅名から想像できるように玉名市の中心駅である玉名駅とは別の場所にある。そして新幹線単独駅である。2011年3月に博多~新八代の開業とともに設置された

距離にして約4キロ。両者は路線バスで結ばれている

そして九州新幹線は当駅以南には新幹線単独駅はない。つまり「日本最南端の新幹線単独駅」ということになる。おそらくこの座は、今後も不動と思われる。もっとも何でもかんでも「最○端」を定義するものではなく、駅にはこのような表記はない

ホームは2面2線。通過線はない。ホームは11、12の番線が振り分けられている。新幹線駅のホームが11から始まるのは東北新幹線などでも見られる方式である

玉名駅との選択乗車が可能

コンコース内には観光案内所や売店がある。もちろん、みどりの窓口設置

駅では玉名市の名所、名産のイラストが出迎えてくれる

駅前にはNHK大河ドラマの主人公となった金栗四三の銅像が設置されている

駅舎は「森の中の駅」をイメージしたもの

なお、西九州新幹線の項で大村線に沿って走っていて接続駅もあるが路線としては別と記したが、九州新幹線の並行在来線は鹿児島本線なので新玉名の対応駅は玉名で選択乗車は可能だ

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九州新幹線の全駅訪問~今も昔も交通の要衝

新鳥栖駅の駅名標

※訪問は2023年6月29日

鳥栖の隣駅として新たに開業

リレーかもめで新鳥栖に到着

列車によってばらつきはあるが、武雄温泉からは約30分。途中、江北(旧肥前山口)と佐賀に停車する(江北は通過列車もあり)。西九州新幹線で長崎から博多に向かう人は、そのまま在来線を通るリレーかもめに乗車する。一度下車して再び九州新幹線に乗車する人は、私のようなオタクかマニア以外、ほぼいない。当駅からリレーかもめで30分もかからない。新幹線の新鳥栖~博多は13分だが、乗り換えの手間などを考慮すると、ほとんど変わらないからだ

ただし熊本や鹿児島中央方面へと向かう場合は再び乗り換えとなる

私もその口なのだが、乗り換えの人を見ていると、その方面へと向かうようだ

在来線と新幹線の入口は別で、ともに有人。佐世保方面からの在来線特急もすべて停車するので駅員さんがいるのも当然。すべての特急は鳥栖、新鳥栖と連続停車する

鳥栖とは約3キロ

在来線は地上駅、新幹線駅は高架駅で両者の改札は中央コンコースをはさんで一直線と分かりやすい構造。2011年3月12日、九州新幹線の博多~新八代が開業した日に在来線の駅も同時開業した

駅舎は大きい。駅名通り、鳥の翼をかたどったような構造。周囲はまだ開発途中といった状況で、これといったものはないが、駐車場が大きく、パーク&ライドの利用者も多い

お隣の鳥栖までは2・9キロとそれなりに距離がある

鹿児島本線と寄り添うように熊本方面からやってきた九州新幹線は鳥栖の南側で、やや西に進路をとる。つまり長崎本線方面。その交差する場所に設置されたのが新鳥栖。だから在来線としては長崎本線の駅となる。線路距離は2・9キロと「新○○」駅としては、それなりに離れている

鳥栖駅の役割を引き継ぐ

こちらは1年前の2022年6月に訪れた鳥栖駅。鹿児島本線と長崎本線が分岐する交通の要衝として長く重要駅となっている。駅舎もそれを感じさせるもの。新鳥栖駅とは見た目が好対照すぎる。もちろん町も鳥栖駅周辺に広がるが、要衝としての役割は、西九州新幹線の開業もあって、少しずつ新鳥栖駅にバトンが渡されつつあるようだ

ホームは2面4線。将来的に西九州新幹線が当駅で接続した場合のことが考慮されている。そうなれば優等列車の接続は新鳥栖に完全にシフトされるのだろう

鳥栖駅の名物ともいえる立ち食いうどんも、すでに新鳥栖駅でも営業されている

ただし鹿児島本線上にある鳥栖駅は博多から普通でも50分と通勤圏内にあり、鳥栖始発着の列車も数多く運行されているため、通勤通学の役割としての鳥栖駅の価値は変わらない

新幹線駅構内には鳥栖出身の元広島カープ選手・監督の緒方孝市さんのユニホームとグッズが展示されている

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