西富山駅

グリーンきっぷの2日間~日本一を目指し歩く

富山地方鉄道の軌道線電車

2月22日13時30分

富山大学へ徒歩圏内

西富山から富山駅へ戻ります。現在は13時30分で次の列車は15時45分と、なんと2時間後。高山本線の富山~越中八尾間は本数は多いとはいえ、お昼休みの時間があります。ローカル線ではよくある光景

しかし私には強い武器。徒歩です(笑)

決して無理な徒歩ではありません

富山地方鉄道の軌道線の富山大学前停留所まで徒歩20分。実際の私は県道まで出て富山大学に沿って歩きました。これが最も確実でアプリに頼らなくても行けるコースだと思います

大学のキャンパスなので出入り口はいろいろある。停留所が大学の端にあるので目指す場所によっては西富山駅の方が便利なぐらい。もっとも列車の本数は圧倒的に違いますが、県道沿いには富山駅行きのバスが30分おきに走っていました

ここが大学の正門のようです。そこから間もなくのところに停留所が見えてきました

富山大学前停留所。2020年10月に富山地方鉄道の軌道線も含めた全線乗車を行ったのですが、その時に訪れて以来

路面電車独特のコーン終点がいいですね

折り返し形式のホームは単線。少し先から複線となります

こちらは駅名標。前回の訪問時は薄暮の夕闇だったので昼間に来ることができて良かった。西富山から徒歩20分でした。歩くと、うっすら汗がにじむ感じで24時間前とは大違いの陽気ですが、徒歩はここで終わりではありません。駅名標に目的地が記されています

ハッシュタグ不可能な駅

さらに400メートルほど歩いて目的地が見えてきました

停留所まで行くと目的の駅名標があります

長!仮名にすると32文字。日本一長い駅名となっています。さらに言うと日本一の座を奪われ、再奪回したという、これもまた変わった経歴の持ち主

ことの起こりはネーミングライツで、それまでは「新富山」という駅名だったものが2015年に「富山トヨペット本社前(五福末広町)」に変更。この時点で仮名24文字で日本一長い駅名となったのですが、2020年に京福電鉄が「等持院駅」を「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」に変更したことで26文字で首位に。ところが富山トヨペットの会社組織変更によって会社名が変わり、2021年年明けに現駅名となり、1年も経たないうちに首位に返り咲きました。文字表記も25文字(こういう場合は()も含めるようです。当駅はスペースも入れると26文字で、こちらを含めるかどうかは微妙なようです)で、こちらはぶっちぎりの首位です

元の駅名もまだ残っていますね。私はツイッターも運営していて1日1駅の紹介をしていますが、当駅については、あまりの長さにハッシュタグ不可能と判断して掲載できませんでした

構造は普通に2面です

以前の駅名を新富山と説明しましたが、その前は「新富山駅前」でした。新富山が富山地方鉄道射水線の始発駅だったからです。こちらは軌道線ではなく鉄道線。今は大部分が廃線となっていますが、富山駅を経由して新湊までを結ぶ路線で、無料の渡し船で知られる越の潟~新港東口が、まだ陸路でつながっていた時代に運行されていました。大部分が廃線としたのは、越の潟から新湊(現駅名は六渡寺)までが万葉線として残っているから。無料の渡船は私も2回乗船しました。前回の訪問も実は高岡から万葉線に乗って渡船→バス→岩瀬浜からのもの。その行程をダイレクトにできたかと思うと別の旅情がわき上がってきます

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グリーンきっぷの2日間~高山本線の駅の奥深さ

千里駅の駅名標

2月22日12時40分

昭和2年からの木造駅舎が残る

千里駅に到着しました。高山本線は富山県の富山~猪谷がJR西日本、岐阜県の猪谷~岐阜がJR東海と棲み分けされていますが、富山県内のわずか36キロも富山~越中八尾と越中八尾~猪谷で本数が大きく異なります。千里は越中八尾のひとつ手前。現在は富山市ですが、かつて婦中町でした

駅前に地図がありました

婦中鵜坂駅も描かれていますが設置は富山市になってから

1927年の開業以来の木造駅舎が残ります

お隣の速星でも見た駅名板に風格を感じます

ホーム側。まだまだしっかり使えそう。駅舎と逆側からもホームに入れるようにんっています。周囲は住宅街

嘆息する長い有効長

越中八尾からの折り返し列車に乗車。この時間帯は富山~越中八尾でも前後2時間運行が空いているため列車の混雑ぶりも納得できます。ちなみに猪谷までの普通は4時間運行がありません

富山のひとつお隣の西富山で下車

こちらの特徴はなんと言っても有効長。「立入禁止」の文字の先も複線状態のレールが続いています

近くまで行くとよく分かります

先ほどまでの写真は富山方面でしたが高山方面もずっと複線状態が続く

当駅はJR貨物の駅にもなっています。といっても今は貨物の取り扱いは行っておらず、貨物については臨時駅扱い。写真で見ると駅周辺は新しい家が並んでいますが、かつては貨物設備があった場所。平成に入ってもその光景は見られていました。今も駅の敷地そのものは広く、長大な貨物列車に対応するため長い長い有効長がとられています

さらに言うと貨物もなくなり、ほとんど使用されていなかった駅舎と逆側のホーム(富山方面)ですが、婦中鵜坂駅が設けられ、高山本線が増発した影響で「復活」。ローカル線で1度使用されなくなったホームが復活する例は少なく、いろいろな意味で奥が深い

千里と同時期に開業した木造駅舎が残ります。車寄せの部分は千里と似ていますね

昭和2年の財産票

駅名標は婦中鵜坂を追加していますね

さて高山本線は富山から迂回するような形で伸びてきています

目と鼻の先とは言いませんが、富山大学のキャンパスも近い

JR製の駅名板を見ながら富山大学方面に向かうこととしましょう

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