上枝駅

宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~バスに乗って分かること

9月8日11時

行き詰まりが解決

上枝では小さな階段を上ってホームに向かいます。花壇が美しい

さて次にやってくる列車は12時22分発の猪谷行きです。それに乗って北に向かうのですが、さてどこで降りるか。飛騨古川も行きたい駅だし、猪谷のあの雰囲気も味わいたい。ただ問題はダイヤで飛騨古川で降りてしまうと次の列車は4時間後。12時25分発の高山行きも来ますが(要は飛騨国府ですれ違いを行う)、これで高山に戻ると下呂方面行きは2時間半後。なかなか悩ましい

ここは飛騨古川もしくは猪谷まで行って特急課金もやむなしか。となると特急停車駅で降りないと大変なことになる、などと思案しつつ付近の散策を行う。食事できるところがあれば時間的にもちょうどいいのですが、ちょっとなさそう…などと歩いていくと川を渡って国道に出る

すると

バス停がありました。これはどこに行くのでしょう、とチェックすると

これはラッキー。飛騨古川駅に向かうバスが11時21分、この時点で10分後にやって来る。というか今回は事前に全く調べていなかったのですが、高山~飛騨古川のバスは古川経由の神岡行きも含めると1時間に1本もの頻度で運行されているのですね。高山本線の区間運行も含め、この間の流動が多いことが分かりました

街の規模を知る

間もなくバスがやってきました

ほぼ高山本線と並行して走りますが、バスが旧国府町の市街地に入った時、その規模に目を見張りました。飛騨国府駅では20分ほどしかなかったため、駅の近くしか分からず

駅前の風景を見て「寂しいところだなぁ」と思っていたのですよ。実は事前に国府町はかなり規模が大きいと聞いていたので拍子抜けしていたのですが、全く違いました。線路は旧市街地から、やや離れた所を通るので駅は街外れにあることが多い、とは数え切れないほど経験しているのですが今回もそうでした。バスは街の中を通るので雰囲気がよく分かる。これもいつものこと。前記事に掲載した駅近辺の地図を最初に見ていたら施設の多さもあって分かったのでしょうけど、見たのは後になってから。勉強不足でした

大変立派なバスで乗車時間はそう長くはなかったのですが、充電もさせていただきました

バスに揺られること約20分。飛騨古川に到着です

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宿も取らずに青春18きっぷで高山本線に突っ込んでみる~絶対行く駅は双子さんでした

9月8日10時40分

旧国府町の中心駅

飛騨国府に到着しました

区間運転の列車は高山、上枝、飛騨国府そして飛騨古川の始発と終点を合わせても4駅にしか止まりません。15キロのみの運行で所要時間も15~20分ほど。私が乗車した列車は飛騨古川で数分停車した後、すぐ折り返します。ですから、ここ飛騨国府にいると折り返し列車にすぐ乗れる。ローカル線の駅巡りでよくこの手法を使います

木造駅舎にトタン屋根。戦前に設けられた雪国でよく見かける駅舎です。駅前にある立派な木は桜ですか。こちらもよくある風景ですね

旧国府町の中心駅。簡易委託ではありますが、十数年前まで駅員さんがいたそうです

国府町といえば、鳥取県の同名の町を思い浮かべます。こちらも今は鳥取市になってしまいましたが、以前は同じ町名で姉妹都市だったようです

駅名標でお分かりのように飛騨の「騨」は正式には旧字体を使用します。そのあたりや国府駅近辺については次回以降の記事であらためて触れます

私自身のNG行為

折り返してきた列車に乗り込んで1駅。絶対に行くのだ、と固い決意の一つ目である上枝に到着です

先に答えというか、理由を出してしまいますが、これで「ほずえ」と読む超難読駅です。この駅名標が見たかった。そんなの車窓からでも見えるだろう、という考えもあるかもしれませんが、それは私個人のルールではNG行為にしています。「気になる駅があれば降りる、または別手段でもその駅に行く」は絶対です

昭和初期の開業時にあった上枝村が駅名の由来だそうですが、どうも現在は上枝という住居表示は残っていないようです。ただ駐在所の名前など駅近くには名前を付けたものが残っています

「そっくりさん」に心がなごむ

さて駅舎ですが

こちらが外観で

こちらが内観

ここで何か感じませんか?

飛騨国府駅とそっくりさんです。というか、ほとんど同じでは??

駅の財産票です。財産票というのは、たまにつじつまの合わないものも見かけますが、こちらは正しいもののようです。調べると飛騨国府の開業が1934年(昭9)10月25日。そしてここ上枝も全く同日です

勝手な想像ですが、別のものを考えるのが面倒だと思ったのか、あえて同じにしたのかは分かりませんが、おそらく同じ人または業者が施工にあたったのでしょう

いろいろ想像するだけで楽しいし、ここに来られて良かった、と思えます

次は1時間半後にやってくる猪谷行きに乗る予定。時間はあるので周辺の散策をしてみます。まだまだ服装は真夏ですが、飛騨の山中はもう酷暑という感じではありません

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