※訪問は2021年4月4~5日

北海道&東日本パスの道中をお伝えしている最中ですが、暑い中に7月の話を伝えることに、やや疲れてきたので今年4月の旅をしぱらく振り返ることにします

不退転の意思で臨む必要のある福塩北線

先日まで1月に行った福塩南線の全駅訪問をお伝えしたが、この時点で福塩線の未訪問駅は2駅

では、残り2駅に行くことにしようと今年春の青春18きっぷを利用して吉舎そして河佐の2駅を訪ねたのだが、その前に3年前の4月に行った福塩北線の訪問を振り返ることにする

福塩南線の記事で何度か触れたが、福塩北線の各駅訪問はなかなかハードルが高い。理由は簡単で「朝の3本、夕方の3本しか列車がない」こと(ちなみに現在は朝の1本が三次~吉舎の折り返しとなっていて、さらに難易度を上げている)

そしてもうひとつはダイヤの問題だが「新大阪発の始発の新幹線に乗っても府中発の午前便はすでに終わっている」こと。実はこれが大きい

これは当時の府中駅の福塩北線の時刻表だが、始発の新幹線に乗ると9時に府中に着けるが、すでに午前の列車は終わっている(前述したが現在は午前の3本目はなくなっていて、午前の「最終」は7時4分発となっている)。赤い文字は臨時便で、また後に出てくるが18きっぱーにはほぼ無縁の乗り物である。とにかく綿密な計画と強い意思が必要な路線である

初日は18きっぷの出番なし

ということで初日に購入したのは

府中までの乗車券。もちろん青春18きっぷの期間内なのだが、いろいろ計画を練った結果、初日は18きっぷを利用しても元をとれないと判断した

府中~上下には路線バスが走り、こちらは2~3時間に1本ぐらいの間隔で運行されているため、福塩線の駅まで近いところを通る停留所なら利用できる

ということで

府中駅前のホテルに荷物を預け

バスで下川辺駅へ

別系統のバスに乗り換え

バスで30分

冷たい雨の中、矢多田という備後矢野駅まで徒歩10分ほどの停留所で下車

ここから駅までの道はおそらく旧道だと思われるが、お昼の12時前、たまに車とはすれ違うものの、人と出会うことはなく、唯一出会った動物は牛舎の牛で存在を知らなかった私は「モ~」という鳴き声にビックリしたことを覚えている

備後矢野駅の名物「福縁うどん」に無事出会うことができてちょっと感激。再び矢多田の停留所へと戻り、府中方面へ約20分戻り

河佐安藤という停留所で降りると川を挟んだ向こう側に

超シブいホームだけの中畑駅があり、このころにようやく福塩線の午後便が始まる

備後三川駅まで行って府中へと折り返し、この日は終了

5時半スタート、バスも少なく

翌日は5時28分府中発でスタート。とにかく朝の3往復を目いっぱい有効に利用しなければならない。もちろんこの日は18きっぷで運転士さんにはんこをもらった

1時間かけて備後安田に到着。まだ朝の6時台

福塩線で最も標高の高く福塩北線では歴史的には最も重要駅である上下駅に到着

1駅三次側の甲奴に進む

福塩線は南線が約23キロで14駅(福山含まず、府中含む)なのに対し、北線は約55キロで12駅(府中含まず、塩町含む)。つまり駅間は北線がかなり長く、おまけに山地で坂が多く徒歩移動に向かないのだが、甲奴~梶田間は2・4キロで坂もなく、まぁ歩ける距離だ

そこで

米元大統領もやって来たという甲奴の街並みを通って

ホームのみの梶田駅で下車

駅から徒歩5分ほどの道路にはバス路線があって

なんとも立派な時刻表。8時25分に間に合わせて三次行きに乗車。これは三良坂を通るバスで

立派な三良坂駅に到着。朝の最後の列車で

塩町に到着した。この時点で10時。さすがに午後便は待っていられないと切り上げとなったが、河佐については日没でヤメ、吉舎については写真で分かる通り、三良坂駅にはタクシー会社が入居しているため、乗ればすぐ着くという計算でやって来たのだが、身体が動かなかった

というのが3年前の経緯。それ以来の福塩北線となるが、とにかく残った2駅は絶対回収のつもりで現地へと向かった

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