※訪問は2025年10月4日
予定は湯ったりだったが

みなみ子宝温泉駅に到着。駅名で分かるように温泉最寄りの駅である。そして「最寄り」というのは、単に近いという意味ではない。全国には「○○温泉」と名乗りながら温泉まで徒歩で到達するのは、なかなか骨が折れる駅も多いが、当駅は違う。駅舎が温泉なのだ
休業の張り紙…現在は復活
みなみ子宝温泉駅は2002年(平成14)の開業。駅舎の温泉は美並村が経営。村営の温泉として営業していたが、施設の改修を行う際に駅の設置を計画。美並村が費用を出した請願駅として設置された
しかし結論から言うと

入り口には休業中の張り紙。カーテンで閉ざされていた。つまり温泉には入れないということだ。コロナ禍で利用者が激減したタイミングで燃料費が高騰。また老化に伴う施設の改修費に多くの費用がかかることから2024年に閉鎖となった。すでに美並村は平成の大合併で郡上市になっていた
そもそも列車内に

このような張り紙があった
その後、民間へ譲渡されることになり、2025年秋には再開との報もあり、今回の旅に組み込んでみたが、訪問時は復活とはならず。ただ

裏手に回るとカーテンが開けられており、空気の入替えを行った形跡があった。結果から言うと12月に温泉は再開している。私はちょっとタイミングが合わなかったわけだが、無事に再開できたのは喜ばしいことだ

駅には川の駅が併設されているが、こちらも休業中だった

背後にはすぐ長良川が流れている。川の駅の再開については私に情報はない
もうひとつの計画
実は温泉が再開されていない場合に備え、もうひとつの計画があった。隣駅の八坂駅への訪問だ。八坂駅は単式ホームに待合所という簡素な構造で、戦後すぐの開業。当初は「半在駅」を名乗っていたが、2006年に近くの神社から現在の駅名に改称。ここには「日本真ん中の駅」の看板があるので、ぜひ見にきたいと思っていた。この真ん中とは人口の真ん中で、総務省のHPによると、これを人口重心と呼び「人口の一人一人が同じ重さを持つと仮定して、その地域内の人口が、全体として平衡を保つことのできる点」だという。日本において、その場所は1965年(昭和40)以来、ずっと岐阜県にある
ただし人口は移動するので、傾向としては人口が増える大都会に向けて重心も移動する。当HPでは都道府県ごとの重心も発表しているが、首都圏や近畿圏の府県では東京や大阪に向けて少しずつ移動することになる。1980年代から90年代にかけては美並村にあり、それが当時の半在駅近く。このため駅に看板が設置された。看板までの距離は全く大したことはない
徒歩17分

当駅には15時35分に到着。16時26分発の北濃行きに乗るので、ここから八坂駅まで歩いていけば、ちょうどいいタイミングで北濃行きに乗ることができる
ただし、先ほど八坂駅を通過した時の車窓がこんな感じ

激しい雨が降っている。道中はもちろん、駅の待合所も横殴りの雨をかわせるものではないので、さすがにギブとなった。ちなみに先述した理由で日本の人口重心も少しずつではあるが、関東方面へと移動している。現在は関市にある

こちらはホームと線路の様子。カーブにうまくホームを設置したことがよく分かる。ちなみに併設の温泉は「日本まん真ん中温泉 子宝の湯」という名前だったが、人口重心の移動があったためか、再開後の名前は「子宝温泉 円空の湯」

子宝とは駅の近くにある安産の神様「子安神社」に基づき、円空とは地元出身の僧侶で仏師。なかなかすぐというわけにはいかないが、次回はこの温泉に入り、中のレストランで食事をしながら列車を待ちたいと思っている
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