※訪問は2025年10月4日
美濃市駅無人化の報

美濃市駅に戻って再び長良川鉄道の旅を始める
これは昨年10月のものだが、ここに来てニュースが飛び込んできた。美濃市駅の無人化を長良川鉄道が発表したのだ。発表は3日で私が気づいたのは昨日の4日。利用者減に伴う措置で今年3月30日の営業を最後に無人化されるという
こんな記事を書いたのは2日のこと。タイムトリップを味わえる駅のポイントに有人駅であることを挙げた。古い駅舎+有人駅だからこそ、より国鉄時代を味わえるとも
何というタイミング。発表の1日前とはタイミングが良かったというか悪かったというか。何か目に見えない報せがあったのだろうか。美濃市駅の1日あたりの利用者数は2022年度のデータで151人。これはコロナ禍前とほぼ同数で無人化もやむを得ない数字だ。そもそも長良川鉄道の全38駅(美濃太田駅含む)で4ケタの利用がある駅はない。最も多い美濃太田で長良川鉄道だけに限れば839人。最も知名度が高いと思われる郡上八幡で233人である。利用者数についてはどこかでまとめて伝えるつもりだが、厳しい数字が並んでいることは事実だ。いずれにせよ有人駅としての美濃市駅の雰囲気が味わえるのはあと2カ月足らず。もし訪ねたい方がいらっしゃれば、今のうちに足を運んでほしい
いつの間にか長良川に沿って
長良川鉄道と名が付いている越美南線だが、美濃太田からしばらくは長良川はほとんど見えない。美濃市駅を過ぎたあたりでレールはピッタリ長良川と寄り添うように走り始め。その後は終点の北濃までのお付き合いとなる。車でないと行きにくいが北濃あたりまで来ると源流はすぐそこである。次に目指すのは大矢駅
こうして見ると美濃市駅以北の鉄路と長良川の寄り添い方が分かる
もっとも列車内では時刻表を入念に見返したり、どこか徒歩で駅間を行ける場所はないかのチェックばかりしているので、ふと車窓を見ると長良川という感じなのだが

大矢駅に到着してみると、目を見張る駅舎が出迎えてくれる

開業は1927年(昭和2)。1923年に美濃太田~美濃市で開業した越美南線は大正から昭和にまたがって少しずつ延伸され、当駅までたどり着いた。郡上八幡まで到達するのはさらに2年後。当初の駅名は美濃下川。所在地が下川村だったためだ。下川村は戦後の19954年に美並村となり、平成の大合併で郡上市となった。長良川鉄道移管の際に現在の駅名となった。入り口に特徴のある駅舎は開業時からの木造駅舎
到着時に悩ませてくれたのは雨で

駅名板を撮ろうとすると屋根からのものも含めた水がはっきり写ってしまうほど

駅舎内はチリひとつないと言っていいほどきれいだ

「出札所」と「TICKET OFFICE」の文字がそのまま残る

駅長室の板もそのまま残る。実は当駅には鉄道館が併設されていて駅舎に見えるエアコンの室外機もそのためのものだと思われる(駅そのものは国鉄時代の早い時期に無人化されている)。観光列車「ながら」の運行日は開館して、ながらもしばらく停車。かつて越美南線で使用された鉄道備品が公開されるそうだが、訪問時は開いていなかった。当日は運行日で美濃市駅でも見かけたが、すでに当駅に停車する時間は過ぎていたので閉まったのか、もしくは何らかの事情で開館していなかったのかは私には分からない。観光列車というものにほとんど乗らないし、今回もプランに組み込む発想すらなかったので、ご容赦いただきたい

こちらは横から眺めた駅舎

こちらは改札部分である
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