
※訪問は2025年3月3日
新生サンダーバードに初乗車
朝7時半の大阪駅。11番線へと向かう。そこは特急専用ホームで、ある意味格式の高いものがある

特急専用というより、基本的にはサンダーバード専用ホームとなっている。この時間帯はJR東海車が大阪駅までやって来る「ひだ」がたまたま出発する時間となっていたが、他の列車は敦賀行きサンダーバードである

説明するまでもなく2024年3月の北陸新幹線延伸からJR西日本の在来線は敦賀までで、在来線は第三セクターの「ハピラインふくい」に引き継がれた。それによってサンダーバードは大阪~敦賀のみの140キロにも満たない運行となっているが、私は今回が初乗車となった
イメージとは異なる遅い新快速
敦賀乗り入れを果たした北陸新幹線には過去2回乗車した。大糸線から糸魚川経由で来たものだが、いずれもサンダーバードには乗車していない。それぞれ青春18きっぷ、鉄道の日記念きっぷを所持していたため、敦賀からは新快速乗車である。新快速というと特急顔負けのスピードで走るJR西日本の看板列車のイメージがあるが、末端部分は全く事情が異なる。北陸本線の米原経由であれ、湖西線経由であれ、単なる普通列車として運行される。北陸本線や湖西線の駅では昼間にやって来るのは、1時間に1本の新快速のみという駅も多い。しかも4両編成。途中で8両が追加されてようやく新快速のイメージに合った乗り物となるが、その分、所要時間も長く、敦賀~大阪はサンダーバードなら80~90分で到着するところが、新快速なら2時間以上もかかる。もっともそれぐらいの時差があるから特急の価値も上がるとしたものだが、せっかく18きっぷのような「タダ」で乗れるきっぷ(厳密には追加料金不要という表現が正しい)を持っているのだから、私は1時間以上遅くなっても新快速に乗車していた
金沢止まりのころは、さすがに金沢から在来線を乗り継いで大阪まで帰る気力はわかなかったが、敦賀からなら乗り換えなしで大阪どころか神戸まで連れていってくれる。その意味では敦賀延伸は鉄オタには強い武器になったともいえる
ただし今回は強い味方がある

3月14日までが利用期間だったWESTERポイント全線フリーきっぷ。新幹線も含め、JR西日本の全線が2日間乗り放題になる。ただ、これにはいくつか条件があって、まずWESTERポイントの会員になることが絶対条件。その上で最低でも980ポイントを貯めなければならない。きっぷの購入(獲得)は980ポイント+1万9800円または9800ポイントの二択となる
私は9800ポイントを貯めての利用となったので、一見すると、お金は財布から全く出ていない。しかし9800ポイントを貯めるというのは、なかなか大変で、単純には1ポイントを得るために200円が必要となる。JR西日本のクレジットカードを持ったり、JR西日本の駅に入居するお店で還元ポイントの高い日に飲食、買い物をしたりするなどの工夫はできるので、JR西日本の主要路線を平時利用している人は、自然に貯まっていくことも多いので、それなりに獲得のハードルは下がるが、それでもなかなか大変だ。現実問題として年明けあたりから「これは気合を入れないと9800ポイントに届かないかもしれない」と積極的に集めにいって何とかクリア。フリーきっぷを購入すると、どのぐらい元をとれたかどうかを考えてしまうのが鉄オタの常だが、その意味では少なくとも私は元はとれないきっぷ(JR西日本のカードを複数作るなど、いろいろなポイ活があるようではある)なので、気は楽である
そして行うのは延伸時以降に開業した新幹線の新駅訪問。といっても敦賀を含め6駅しかなく、JR西日本全線乗り放題というきっぷの価値を考えると、もったいない気がしないでもないが、先述した通り、元は絶対に取れないし、新幹線も乗り放題というきっぷは次にいつどんな形で出るか分からない(ちなみに先日発表された「西日本・四国乗り放題パス」は2日間で2万4240円)ので、今回投入することにしよう


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こんにちは。
まだ、敦賀延伸後のシンカンセンは乗った事ない(関西圏から富山に行くには料金が高くて乗り換えアリで下手するとサンダーバード時代よりも数分遅くなるので、全く以って乗る気がおきない)ですが、敦賀からはサンダーバート一択ですね。 それは、富山方面のヤマに行く時は夜行バスで、帰りはまだ金沢までサンダーバードがあった時は金沢まであいの里教育大・・違ったあいの風とやま電車に乗って金沢からサンダーバードか、中央本線のしなので名古屋から近鉄特急だったからですね。 それと、北海道の往来もフェリーなら敦賀港なので敦賀で事足りるからですね。
それに、歳食うと背中に背負ったザック担いで乗り換えは地獄の特訓そのものだからですね。 野宿用具一式の20㎏担いで乗り換えは、大概乗り継ぎ列車はデッキで立ち乗車になるし、指定券は休日に当日買いができるほど甘くないですから。 そして、ヤマの帰りは何時に下りれるか予測がつかないので、予約なんてしてられないし。
これは、新函館北斗でも味わった事ですけど、20㎏担いで階段・エスカレーターを3~4階分上り下りするのは強烈ですね。 正直言って、シンカンセンは乗り換えを甘く見過ぎですね。 シンカンセンの乗客は大概デカイスーツケースを転がしてるので、エスカレーターでは地獄の沙汰です。 エスカレーターでスーツケースを落としたら大惨事ですから。 それに、アレに足をぶつけられると当たるのは大概脛の一番痛い所なので、それらも避けないととけないし。 それに、乗り継ぎ先での荷物置き場の確保も問題となるし・・。
寝苦しくても直通の夜行バスを使うのは、値段だけではなくそういった事もあるからですね。 荷物は格納庫にしまって手ぶらで乗れますから。 長距離移動客にとっては、十数分の速さよりも直通乗り換えなしの方が、1000倍価値があります。 乗り換えと乗り継ぎ列車待ちで、速さを吐き出してしまう事がほとんどですし・・ね。
風来梨さん
コメントありがとうございます
敦賀での乗継ぎ問題…それは今後の記事でも書いていこうと思っていた部分ですが、大阪や名古屋から福井、金沢に行くのはかえって不便になった印象です
なんだかんだで乗り換えというのは面倒くさい。大きな荷物があるとなおさらです
そしていざ新幹線とサンダーバードとの乗継ぎが強制されると、8分間の乗り換え時間というのは、私的には便利というよりせわしないです
元々は将来の延伸込みでの暫定開業を目指したのでしょうが、まだ工事も始まっていない現状を考えると、暫定というよりは本格開業になりそうで、乗り換えにいろいろ工夫を図ったことがうかがえはするものの、これをずっと繰り返すのか、という印象です