内房線

青春18きっぷで冬の内房線を行った~品川から3時間

君津駅の駅名標

※訪問は2022年12月16日

状況に多くの変化も

ちょうど1年前にあたる12月16日。手元にはまだ一度も使用していない青春18きっぷ。18きっぷについては、できるだけ平素行かない駅で買うことにしているが、写真を見て阪和線の和泉砂川で購入したことを思い出す。わずか1年前ながら随分前のことのように感じるが、このような写真一枚で旅について思い出せるのも、いいものである

前日は都内で泊まり、品川から君津行きの内房線直通電車に乗車した。今回の目的は木更津以南の内房線全駅訪問。なぜ木更津以南かというと、通年発売している休日おでかけパスが木更津のひとつ向こうで乗車電の終点である君津までしか利用できないため。その一方で内房線は大都市近郊区間に入っていて途中下車ができない(というかJR東日本の大都市近郊区間エリアが広すぎるのだが)

そして、なぜ1年前を今さら振り返るのかというと、「そのうち」と思っている間に季節感が合わなくなってしまったからだ。間もなく18きっぷの冬のシーズンが始まるタイミングで思い出をなぞっていこう

この1年は全国の駅で無人化が急激に進行した年でもあった。1日に1万人が利用するような駅でもみどりの窓口が閉鎖されたり、特急停車駅が無人となったりと、数年前では信じられないことが普通に起きている。今回の内房線でも該当する駅はあるが、それもありし日の光景のひとつとして読んでいただければ、と思います

イメージより遠い道程

私のような関西の人間にとっては、内房線=東京からすぐ行ける場所、と思ってしまいがちだが、実際は遠い。乗車電は総武本線の千葉経由なので、東京から81キロ。その君津から先の内房線の終着駅、安房鴨川まではさらに81キロ。内房線は帳簿上は蘇我が始発となっているが、蘇我から終点となる安房鴨川までだけで120キロもの路線となる。もっともこれは房総半島をグルリと回って北上するからで一般的に南端の印象が強く(実際は2つお隣の千倉駅)知名度の高い館山までは東京から129キロ。それでもかなり遠い。東海道本線だとJR東海エリアに入ってしまう沼津までの距離である

ということで品川から、早速グリーン課金をしてしまった。君津着は8時24分で1時間40分も乗車することになる。品川で降りたお客さんも多く、この先の新橋や東京で降りる人も多いはずだが、すでにギリギリ座れる状態だったので、悪いクセが出てしまった

千葉を過ぎると通勤経路とは逆になるが、このあたりは高校生の時間帯となり、どの駅も乗降が多い。君津では13分の待ち合わせで上総湊行きに乗り換え。千葉で乗り換えても同じ電車に乗ることになる

20分ほど乗車した上総湊では2分の乗り換えで安房鴨川行きへ。上総湊は千葉方面からの折り返しも多数設定されている駅だが、下り方面への始発は1日この1本のみ。内房線の下りは基本的には木更津始発である。東京や千葉からの電車の多くは君津止まりが多いため、この1区間は列車の運行本数が多くなっている

まずは館山から

いつの間にか線路は単線になっていて(君津以南は単線)、車窓もローカル線感が漂ってきた。上総湊から約30分、9時31分に館山に到着

上総湊発は9時ちょうどだったので、すでに通勤通学ラッシュは終わっていて車内はすいていた

アクアライン経由のバスだと早いが、電車は回り道となる。品川発が6時41分だったので、2時間50分も乗り換え以外では車外に出ることなく、ひたすら乗り続けたことになる

こちら館山の駅名標。この写真を撮るために3時間はなかなかの旅だったが、まずは知名度の最も高い館山から

立派な駅舎を持ち、当然のように管理駅で内房線の君津以南では少数となる自動改札機も備えているが、みどりの窓口は今年の春で営業を終え、自動券売機となった

ともかくここから内房線ツアーをスタートさせよう

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由利高原鉄道に初乗車3~駅?郵便局?

子吉駅に入居しているのは玉ノ池簡易郵便局

2023年3月4日8時20分

どこからどう見ても

曲沢から羽後本荘へ戻る形で子吉で下車しました。こう見ると普通の駅の光景と何ら変わりませんが、外に出ると全く異なる風景に出会える

これはどう見ても郵便局以外の何ものでもありません。駅舎の中に郵便局が入居しているユニークな駅です

大正期の開業時に開設

子吉駅は1922年の横荘鉄道開業時に設置された古い歴史を持ちます。長らく旧駅舎が使用されてきましたが2011年に現駅舎に改築。郵便局が駅舎に入居しました

こちらは駅舎内の様子。玉ノ池簡易郵便局が入居しています

土曜日ということで郵便局はお休み。駅の待合室のみの機能。もちろん時刻表や運賃表も掲示されています。集札や出札は行っていないようですが、ぜひ郵便局が開いている時間に訪れたいもの

駅の前を走っている国道からは駅と郵便局、どちらも分かりやすく表示されている

新駅舎が誕生した際に植樹が行われたようで、10年以上が経っているとはいえ、まだ木としては幼いようです

駅を離れます。子吉は羽後本荘から2駅目。羽後本荘まで行って折り返してきた列車なので同じ車両になりますね

駅舎に郵便局が入居する例としては内房線(千葉県)の江見駅もあります

こちらは昨年12月訪問時のもの。その時も残念なことに週末で郵便局は開いていませんでした。当駅は業務委託駅で、郵便局の開いている時間帯は駅業務を行っています

再び車窓は雪景色

このまま終点の矢島へと向かいます

もちろん最初に訪れた曲沢も通過しますが、ふと気付くと

車窓はすっかり雪景色。昨日の午前中に青森県で見た光景に再び会うことになりました。鳥海山ろく線は全長23キロで、それほど長い路線ではなく、真ん中あたりの曲沢でも雪はほとんど消えていたのですが、こんなに景色は変わるのですね。ちょっと感動しました

そして矢島駅に到着です

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