長井駅

週末パス最後の旅はフラワー長井線~徒歩移動中に出会った小駅とバイク神社

※訪問は2025年6月7日

2駅分歩くことに

長井駅の次の目的地は最初に紹介した西大塚駅と並ぶ路線内の登録有形文化財である羽前成田駅。だが長井駅では2時間も列車が来ないことは前記事でも紹介した通り

長井駅と羽前成田駅の駅間距離は2・7キロ。そしてフラワー長井線と並行して県道が走っている。ここを歩いていくと、2時間もあれば十分おつりが来るぐらいだ。ここを歩くと2区間分の徒歩となるわけだが、結論から言うと立ち寄った駅も含め、十分歩き甲斐のある駅間徒歩となった

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道中ふらりと簡易駅を訪問

今回の道程はこのようになる

途中寄り道して、そこで時間を費やしたため48分というわけにはいかないが、結果としていい時間の使い方となった

最初は長井駅から真っ直ぐ羽前成田駅を目指していたが、駅もすぐそこだということで訪問

踏切の先に駅が見える。ここから見ただけで簡易的な構造だということが分かる

単式ホームがあり

待合室がポツリ。簡素なたたずまいとともにホーム入口にはスロープもあることで三セク移管後にできた駅だということが分かる。三セク移管から10年以上を経た2002年(平成14)に新駅として誕生した。文字通り長井あやめ公園の最寄り駅で、沿線に花が多いことで名付けられたフラワー線のひとつのより所にもなっているが、設置の大きな理由は駅からすぐの長井工業高校で、長井駅からは線路距離で800メートルと至近ながらも生徒や関係者の請願により開業した

まさに目と鼻の先でサムネの駅名標をもう一度掲載するが

駅からの距離が入っている念の入れよう。しかも「1」の位まで。これは初めて見た。さすが工業高校だ

先掲の待合所写真でも分かるが、駅の清掃や装飾も同校の生徒が行っている。学校の最寄りということで利用者も全17駅中7位となっている(フラワー長井線については調べるデータによって各駅の利用者数にぱらつきがあるので、今回は掲載しない)

東北唯一のバイク神社

当駅は長井市の運動公園の最寄りでもある。野球場の照明を見て再び歩き始めると目にしたのは

総宮神社の入口にある文字。私はそのジャンルに疎いので何も言いようがないが、見覚えのあるロゴである

ここは長井一の宮の総宮神社。神社のHPによると1200年もの歴史を持つ。歴代当地を統治した大名からも大切にされ

上杉時代に直江兼続が植樹したという直江杉がある

こちらがその解説

そして神社のもうひとつの顔が東北唯一というバイク神社

ライダーの聖地として知られているそうで、訪れた時もライダーの出入りが盛んだった。ライダーのための御守りもあるという

再び歩き始めて最上川の支流となっている橋を渡る。付近は農地でもあるが、長井市の郊外にもなっているようで民家は多い。そして歩き始めて1時間ちょっと

羽前成田駅が見えてきた

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週末パス最後の旅はフラワー長井線~100年のホームと令和の豪華駅舎が共存

※訪問は2025年6月7日

路線名になった中心駅

赤湯から約30分。長井駅に到着した。路線名からも分かる通り、国鉄時代の長井線から路線を代表する駅となっている

長井軽便線という名称で1913年(大正2)に開業した長井線だが、最初は梨郷まで。長井までの開業は翌年だったが、梨郷~長井は11キロもあるのに路線名はすでに長井線だった。計画の時点ですでに長井が路線を象徴する駅だったことが分かる

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年季の入ったホームにしびれる

長井駅のホームは木材をふんだんに使用たものだ

ホーム上屋を支える柱には、古レール転用のような鉄材はなく美しく木が組み合わされている。番線表示もなかなか古そうだ

ホームの端はこんな感じ。ダメ押しのように斜めの支柱で支えられている。ホーム上屋はいつからのものか分からないが、確実に100年の時を刻んでいそうだ

駅舎とは島式ホームから構内踏切でつながっている。駅舎と逆側き新しめの住宅街。以前は住宅街との間に防雪林があったが公園となっている

側線が残り、その奥にはかつての貨物ホームが見える

そしてどの写真にも映り込む大きな建物は一体何だろうと思う人は多いはず

大きすぎて写真に入りきらない

その答えは構内踏切の行先にある。踏切から入っていくのだから、これは駅舎である

「長井駅」と記されているが、乗り換えのない単独の地方三セク路線の駅では立派すぎると言ってもよいだろう

こちらは外観。実は駅舎の建物は左側にも広がっていて

このような姿。写真で入りきらない。ワゴンタイプのコミュニティバスとのアンバランスが、より建物を目立たせているが、駅は長井市役所と一体化されているのだ。駅と市役所が一体化されている例は貴重だという

竣工は2021年。長井駅は戦前からの駅舎だったが、解体されて現在のものとなった

真新しい駅舎内。ロビーは待合室代わりにもなっていて、もちろんエアコン完備である。訪問日はそれほど暑い日ではなかったが、真夏や真冬は大いな味方となる

こちらは構内踏切への出入口。豪雪地帯、寒冷地でもあるため二重の自動ドアとなっている

山形鉄道の本社は当駅にあり、有人の直営駅となっている

ただ立派な駅舎はいいが、前記事で記した社員退職による減便により、次の荒砥方面行きはなかなかやって来ない。到着したのは9時27分で次の荒砥行きは11時19分と、約2時間の空き時間がある。駅周辺は長井市の中心部でもあるが、まだまだお昼を食べる時間ではないし店舗が開く時間でもない。立派な駅舎内は快適に過ごせそうだが、この日のうちに東京まで戻らなければならないことを考えると、1日8往復の列車は大切に使う必要がある

となると、2時間を利用して次の目的地(駅)までは必然的に徒歩タイムとなる

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