岐阜からの乗車でまず利用

これは10月5日の米原駅。時刻はご覧の通り18時48分。まだ記事化していないが、前日から2日間、長良川鉄道に乗車して岐阜経由で帰宅中。この日初めて「EX早特1」を米原~新大阪で利用。後日、あらためて名古屋~新大阪で利用してみた

早特1とは

EX早特1とは、東海道新幹線のひかりとこだまの自由席に割安料金で乗車できるチケット。エクスプレス予約の利用が前提となっている。どの区間にでも乗車できるのかというと、そうではなく対象となる区間は細かく決められている。エクスプレス予約のHPを見れば、対象区間がズラリと出てくるが、JR東海からすると「ライバル社」となるJR東日本やJR西日本の東海道本線在来線での設定が多い

中でも目を引くのは新大阪~米原の2520円。この区間の在来線運賃は1980円。正規料金で新幹線自由席に乗車しようとすると2530円の特急料金が必要となるが、早特1を利用すればたったの540円を上乗せするだけでいい。妙に太っ腹の料金設定は明らかに同じ区間を走る新快速を意識していると思われるが、ではあらためてじっくり使ってみようと名古屋から使用することにした。前回は岐阜からだったが、現実問題として利用が多いのは新大阪~名古屋である。前日まで長野県に行っており、夜のうちに名古屋入りした

その際、忘れないうちにチケットも準備しなければならない。最も大切な条件は「乗車日6日前から前日まで」だ

エクスプレス予約にログインすると「自由席」のみの欄があるが、そこに入ると発売していないので注意が必要。列車は何でもいいので、まず列車予約に入ると

指定席や自由席の普通料金が表示されるので、ここに現れる早特1から購入できる。この表示だけを見ても格安ぶりが分かる。もちろん、どの列車に乗車しても大丈夫だ

名古屋から出発

用事を済ませて名古屋駅のホームに立ったのは14時20分

14時30分発の大垣行きに乗車。これは新幹線に関係ないが、朝夕の時間帯以外、米原に行くには必ず大垣での乗り換えが必要となり、名古屋から大垣までは15分間隔だが、大垣から米原までは30分間隔なので接続の良い列車に乗車しないと大垣でロスタイムが発生する(といっても15分だが)

大垣着は15時1分

15時9分の米原行きに乗り

米原着は15時44分

新幹線の乗継ぎ口に向かい

新大阪行きは15時53分発。在来線から新幹線への乗り換えは駅構内がコンパクトにできているので9分の乗り換え時間は全く問題ない。階段は6号車付近にあるため、ひかりの1~5号車自由席への乗継ぎも容易だ

16時27分に新大阪着となった。米原駅で目にした「強力ライバル」の新快速は17時7分に着く。40分の先着である

ちなみに、新快速で名古屋に向かった場合つまり名古屋~新大阪をすべて在来線利用すると3410円。米原からの早特1利用の場合は名古屋~米原の運賃1340円に早特1の2520円を加えて3790円。つまり380円加えるだけで新幹線の快適な車内30分と40分の先着が確保できるのだ

問題点も考えてみる

さて、ここまで書いていくと良いことずくめの感もあるが、問題点もある。まずは名古屋→新大阪ではおすすめできるが、新大阪→名古屋では声を大にしておすすめできない。敦賀方面からやって来る新快速は米原まで4両編成で運行し、米原で8両を足して12両編成となる。つまり米原始発の8両編成車両のようなもので、これはほぼ確実に座れる。しかも名古屋から来た場合は、ほとんどが同一ホームの対面乗り換え。対して名古屋へと向かう際は跨線橋で移動した上で乗車する大垣行きは4、6、8両の編成があり、いわゆる「大垣ダッシュ」が発生する。曜日や時間帯によっては争いはし烈だ

そしてもうひとつ大切なことは「新大阪で旅を終える人ばかりではない」ということ。地下鉄の御堂筋線に乗り換える人以外は、在来線に乗り換える。行先は大阪駅が最も多いだろうが、エクスプレス予約乗車の場合は、新大阪~大阪の180円が必要。在来線だと3410円のままなので、名古屋から大阪まで行く場合は380円の追加プラス180円の560円の追加料金となる

また私のように神戸方面へと向かう場合、新大阪から新快速に乗車しなければならない

実際には数え切れないぐらい利用している勝手知ったる乗り換え経路のため、新幹線が16時27分に到着してからエスカレーターも一切使わない「超早歩き移動」で16時31分の快速にギリギリ間に合ったが、現実的には16時39分の新快速になる。ということは前述した「40分の先着」から30分の先着へと、ややトーンダウンしてしまう。また米原からの新快速は対面の楽々乗り換えで、相当な確率で自分の座りたい席に座れる上、新大阪での乗り換えも当然発生せず、歩くことなく神戸方面へと向かうことができる。もちろん名古屋から通しでの乗車券を買えば、新大阪から新たに運賃を払うより安くなる

もちろんスマホの充電もできる新幹線の快適な空間という魅力も捨てがたく、このあたりは利用者の価値観ということになる。ただ名古屋から大阪への移動手段としては知っておいて損はない知識である

早特1は終年販売しているが、GWやお盆、年末年始には販売がない。またHPによると乗車日ごとに発売枚数に限度があることになっている(私は2回とも前日の夜の購入だった)

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