※訪問は2025年3月26日
意外と難読な駅

加斗から約20分。三松駅にやって来た。高浜町にある若狭和田駅から小浜市の加斗駅に行き、再び高浜町に戻ってきたことになる。読みは「みつまつ」。意外と難読だ。初見だと読めない人の方が多いのではないか
ご覧の通りすれ違いのできない単式ホームのみの構造だ
もともとは待合室のみの駅
開業は戦後の1961年(昭和36)。小浜線はこのころから無煙化され、気動車が投入されたことで細かく停車することが可能になった。敦賀と東舞鶴をのぞくと全21駅の小浜線だが、3分の1にあたる7駅が昭和30年代の開業だ。この頃になると国鉄も意識が変わっていて駅=駅舎の意識はなくなっていて、待合所のみの簡素な構造の駅が全国で設置されている。この7駅もいずれも単式ホーム+待合所のみの駅だった
「だった」と記したのは当駅においては事情が異なるからだ

現在はラ・ポルト三松という洋風のおしゃれな駅舎が建てられている

ガラス張りの駅舎にはお手洗いもある。春が間近の3月末とはいえ、若狭路はまだまだ冷え込む。利用者にはありがたい構造だ。車いす用のスロープも設置されている。小浜線は2003年に電化されたが、その後の2005年に新たに駅舎が建てられ、駅前の駐車場が整備された
駅の目の前を国道が走っていてロードサイド店やコンビニもある。少し歩くと海岸に出て海水浴場がある。2023年度の1日あたりの利用者数は156人。路線内では前回まで紹介した加斗駅の108人を上回っていて、主要駅のひとつである三方駅とほぼ同数だ。ただし路線内には駅舎のないホーム+待合所の構造ながら当駅より利用者の多い駅は存在する
張り板に目がいく
駅で目につくのは

柱に張られた板。簡単に言ってしまうと原発によって駅舎が建てられたということになる。このように紹介すると「原発のおかげで造ってもらった」という、どちらかというとシニカルな意見が必ず出てくるが、私が思うには、これは地域の選択なのだから外部から何も言うことはない。それなりのリスクを背負って受け入れたわけである。まず私には自分の暮らす町に原発がやって来る、やって来るかもしれないという経験をしたことがない
そもそも「電源立地地域」の駅の張り板は何も原発に限ったことではなく、大糸線の沿線でも見かけた。こちらは水力発電所によるもの。張り板がイコール原発と考えるのは、ちょっと違う
「降り鉄」としての意見を言わせてもらうと駅が立派になるのは良いことだ。このような寒冷地で日々利用する100人以上の方は喜んでいるはず
ただその一方で、このように路線内の駅が立派になって、わずか20年で廃線へ向けた動きがあることが話を複雑にしているのも事実である
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