奥羽本線

奥羽本線を行く~青森で変わりすぎた姿にぼう然

新青森駅の駅名標

2023年3月3日9時20分

散水をながめながら

新青森に近づくと車窓からは融雪の散水が見られます。東北って、これまで夏と秋にしか来たことがないので初めて見る光景に見とれてしまいました

新青森に到着。この列車は新青森止まりのため、ドッと人が降ります。こちらは過去何度か来ています。ここで奥羽本線に乗り換え

美しいリンゴの鈴に一瞬、見とれてしまうが、七戸十和田からの車窓で私は心配でたまりませんでした

銀世界の貨物列車

奥羽本線のホームをのぞくと、完全な銀世界。盛岡から北上すると急に景色が変わることを前日から痛感しています

当然ながらホームもこんな様子

貨物列車がやってきました。貨物が雪の中を走る姿は、とても美しいのですが私はカメラを構える手がすでに震えつつありました

新青森駅の意味合い

青森の中心駅はもちろん青森駅ですが、かつてフェリー乗り場に直結していた青森駅に新幹線の駅を設けるとスイッチバック構造になってしまうので、それを避けるために青森から1駅のところに新青森駅ができました

世間的に有名ではないのですが、開業は国鉄末期の1986年と意外と古い。将来の新幹線駅設置を目指して早々に駅を設けたものの、寂しい単式ホームのみの駅が20年以上そのままにされていたという歴史を持っています

ここから北側は北海道新幹線となりますが、貨物列車に限られるため、表現が的確かどうか分かりませんが、この先で北海道新幹線は津軽線と一緒になります。東北新幹線が新青森まで延伸した2010年12月から北海道新幹線が開業した2016年3月まで函館からの特急はすべて当駅始発となりました

と同時に旅客の便宜を図るため、青森~新青森間に限っては特急料金を支払わなくても特急の自由席に乗車していい特例措置も誕生。当初は普通乗車券のみの適用でしたが、その後青春18きっぷでも乗れるように改められています

津軽新城駅の意味合い

ホームにいたタイミングで普通電車が来たので乗ることに

電車からはお客さんがドッと降り、私が乗ると車内はこんな感じで、ほぼ貸切状態。数人がパラパラ乗っていますが、見たところ明らかに同業者(鉄道ファン)です。それもそのはず。この電車はお隣の津軽新城駅で終点なのです

青森~新青森~津軽新城という3駅2区間のみの電車なのですが、この運行はかなり行われています。北海道新幹線が開業したことに伴い、函館からの特急はすべて姿を消しました。つまり青森~新青森の列車がそれだけ少なくなってしまったのです。特急の自由席に乗れる運賃の特例については先に説明した通りですが、適応する特急は青森~秋田の「つがる」3往復のみ。これでは青森~新青森のシャトル感が失われてしまうので、このような運行の普通が多く設定されました

かつて函館からやってきた特急は新青森が終点(始発)だったものの、新青森には折り返し能力(設備)がないため、一度津軽新城まで回送運行され、待機した後で折り返していましたが、さすがに特急停車駅にはなりませんでした。当時は特急の運行を補うように青森発新青森行きの普通電車もわずかに運行されていましたが、函館からの特急が姿を消したことで普通もすべて津軽新城行きの折り返し運行となりました

要は津軽新城で待っていても、ここ新青森で待っていても結果的には同じ電車に乗るわけですが、久しぶりに津軽新城駅に行ってみたいと、ガラガラの電車に乗ったわけです

昨年12月だったとは

津軽新城にはすぐ到着

ただ跨線橋を上がる時からおかしな雰囲気はありました

十数年ぶりに訪れたのですが、当時は趣のある明治生まれの木造駅舎があったはず。いつからこのようになったのかと調べると、昨秋に仮駅舎となった後、12月に新駅舎となったとか。まさにタッチの差ですが、事前に調べていなかった私は、ぼう然としてしまいました。各地の駅を回っていると、こんなことが特に最近多い

そろそろ今冬の役割が終わりそうな除雪車を間近で見られただけよしとしますか

跨線橋だけは古いものが残されていたことだけが救いでした

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JR東日本パス ファイナルを前に~北上線に初乗車

ほっとゆだ駅の駅名標2つ

2022年10月16日10時10分

3年ぶりに出会った駅名標

大曲駅での立派なキロポスト。秋田新幹線としては、秋田まで続きますがミニ新幹線で在来線と同じ軌道を走るため、田沢湖線としてはこちらが終着駅となります

このようなものを見ると路線の運不運を感じざるを得ません。田沢湖、角館と観光地を走る田沢湖線ですが、元々は地味な路線で現在も在来線の本数は極めて少ない。特に岩手県と秋田県の県境越えとなる赤渕~田沢湖間は1駅の区間が18キロもあって、ここを走る普通は1日3・5往復。八戸線の時にも引用した1968年の時刻表(復刻版)を見ても6往復(当時は他に急行が2往復していた)しかない。まだまだ鉄道が元気だったころにそれだけの本数しかなかったのですから、新幹線に「昇格」したのは凄いことだし、スイッチバックという、あまり導入したくない方式をわざわざ採用したのも凄い決断だったと思います

似たような例としては岡山から山陰方面へと向かう伯備線もそうで、現在、他の陰陽連絡線が苦戦する中、幹線としての地位を築いていますが、山陽新幹線の新大阪~岡山暫定開業がなければ…ですね

さて、ここからは奥羽本線で横手に向かい北上線に乗ります

3日間の旅の最終日ですが、仙台スタートということもあり、最初の2日間は一切優等列車や有料列車に乗車していないので2万2150円の元を取れていません。実際に同行程の旅をした場合は三陸鉄道のフリーきっぷを使用したり、八戸線では長距離きっぷを買っての途中下車を選択したでしょうから運賃の違いはあるかもしれませんが、最初の2日間は

仙台~柳津 1340円(JR)

柳津~盛 1880円(BRT)

盛~釜石 1100円(三陸鉄道)

釜石~久慈 3050円(三陸鉄道)

久慈~本八戸 1170円(JR)

で8540円分しか使用していません。別の言い方をすれば有料列車に乗らずに8540円も使用したことになるのですが

ということで最終日は新幹線にバンバン乗って元を取りに行きたいところですが、やっぱりローカル線に乗ってしまいますね

その横手では

久しぶりにナゾの「ホーム横断型駅名標」と再会。2019年夏に青春18きっぷで新青森から奥羽本線をつらつらとやって来て(長かった)以来です。両隣の駅が表示されていそうで、されていないというユニークなもの。レールと垂直に掲げられているので表示しようがありません。駅の改良工事を行った際、これだけポツンと残ったようです。それにしても珍しい

北上線へもダッシュの結果…

北上線は横手と東北本線の北上を結ぶ約60キロの路線です

かつては仙台から秋田方面を目指す際の短絡ルートとしての地位を築いていましたが、田沢湖線が新幹線ルートとなり、地図上(線路上)では大回りをして向かう方が速くなってしまったため、立場が逆転してしまいました。横手と北上を直通する列車は1日6・5往復しかありません

ですから乗り遅れをするわけにいきません。10時29分に横手に着いて横手発北上行きの発車は10時37分。乗り換えにはちょうど良い時間ですが、前日からの満員状態が身体に染みついています

列車が見えてきて階段を足早に降りる

同業者(鉄道ファン)の姿も見えます。座席確保はできるのか、まぁ、ほっとゆだまでは30分なんで立つのもやむを得ないか…と乗り込むと

ガラガラでした

すっかり拍子抜け。ちなみに先に掲載した横手の駅名標は、ガラガラを確認して再び跨線橋を駆け上がって撮ったもものです。どうもこの期間でも人気がないのか、たまたま乗車した時間帯に人がいなかったのかは不明です

とにかくほっとゆだに到着です

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