※訪問は2025年7月11日

新駅舎になって十数年

あらためて新里駅。見て分かる通り、駅舎を介さずともホームに入れるようになっている。つまりは無人駅だが、立派な構造だ。2011年(平成23)から使用されている。まだピカピカの新駅の雰囲気が残っている

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開業時は豊田村

開業は1927年(昭和2)に設置された。当時は豊田村に所在して1955年から弘前市。駅名は明治の町村制施行で豊田村が発足する前からあった新里村に由来する

新里の地名は今も現役で、駅から徒歩で10分ほど歩いたあたりに集落が広がる。館田駅からの徒歩で付近を歩いてきたはずだが、全く記憶にない。ついでに言うと駅名標にある病院の前を歩いてきたばずだか、こちらも記憶に残っていない。地図を見ると、かなり大きな病院で、それすらも記憶にないのは、どうも歩き始めた最初の悪路ばかりが印象に残っているらしく、集落の道に出るとホッとしてしまったようだ

駅は停留所扱いでスタートしたが、戦後に電化そして黒石までの全線開通後に駅となり、貨物の扱いも始まった

駅舎に入る。ご覧の通り、新しい駅舎に新しいお手洗いも設置されている

こちらはきれいに清掃された駅舎内の様子。新駅舎ができた時は無人化されて久しかったはずだが、窓口も設置されている

駅舎内にはかつての駅の様子などの写真が張られていて

見比べると、現在の駅舎は旧駅舎をモチーフにして建て直されたことが分かる。駅舎が変わると、すっかり簡易的なものに変わってしまったり、駅舎そのものがなくなってしまうのが現在の流れだが、紡いできた歴史や街のシンボルとしての位置付けが残されていることにちょっと感動した

駅前のSL

駅前で目を引くのは静態保存されているSLの存在だ

何も知らずにやって来た私もビックリしたのだが、調べるとかつて五能線で走っていてSL末期の1973年(昭和48)3月31日まで現役生活を続けていたもの。私はSLについての知識はないに等しいが、鰺ヶ沢町に保存されていた車体が、2011年11月の新里駅新駅舎誕生と時を同じくして五能線活性化倶楽部から寄進されたものだという

駅舎内の写真は五能線時代の雄姿だ

島式1面2線のホームから、おそらく貨物ヤードがあった場所に展示されているSLの姿がよく目立つ。当駅は日中に列車交換が行われる隣駅の館田とは対照的に朝の通勤通学帯に列車交換が行われる

ホーム側から駅舎を眺める。構内踏切を経て入る形になっているが、構内踏切をできるだけ経ないように駅舎と逆側ホームのみを利用する運用は行われておらず、黒石行き、弘前行きは決まったホームから発着する

こちらはホームから出発する黒石行き。こちらには乗車せず、館田で列車交換を行って間もなくやって来る弘前行きに乗車する。SLと並ぶ姿が美しかった

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